「…まさか、この俺様が妹に負けるとは…」  
 
「観念するニャ、お兄様」  
 
兄キースのためにヒルダは漢寿司と名乗る店にアガリを取りに来ていた  
しかし、その漢寿司とは、ヒルダのもう一人の兄ヨアヒムにより作られた漢祭りの場だったのだ  
 
「わかっただら、お前にこのマスクを託すだっち」  
 
「そんな汗くさいマスクいらないニャ!」  
 
漢祭りの敗者は勝者に[はてな?の仮面]を託す  
そして…  
 
「妹よ、これから兄がお前にスジを通してやるだっち」  
 
「な…何を言ってるニャ?」  
 
「いくだら、妹よ!!」  
 
「ニャ〜〜〜!!」  
 
「何を嫌がってるだら?これは神聖な儀式だらよ?」  
 
ヨアヒムはヒルダを羽交い締めにして、動きを封じる  
 
「神聖って……、お兄さま何をしようとしてるかわかってるのニャ!?」  
 
不意に襲われ、さすがにヨアヒムのバカ力には勝てない  
 
「とにかく放すニャ!、お兄さまなんかとスジなんか通したくないニャ!!」  
 
妹の訴えも空しく、兄は準備万端だ  
 
「さあ!、いくだら妹よ!」  
 
「や、やめるニャ、私はヒロインニャよ!?、こんなこと…」  
 
「あぐっ!……ニャ……」  
 
漢祭り完了  
 
「これこそ、漢祭りの神髄だっち!」  
 
「も…もう、終わったなら、は…早く抜くニャ…」  
 
(お…お兄さまの太すぎニャ…、いくら私でも…ヤバいニャ…)  
 
「何を言ってるだっち?本番はこれからだらよ?」  
 
「ニャ?」  
 
そう言うとヨアヒムはヒルダの腰を掴む  
 
「行くだっち!……フンっ!」  
 
「ニャっ!…や、やめるニャ…」  
 
「流石わが妹、これはナカナカだっち!」  
 
「……ニャ……ニ、ニャ…」  
 
(お…お兄さま、長いニャ、本当体力だけニャ、…でも…)  
 
「妹よ、ナカナカだっち、ナカナカスジがあるだら、これなら後を任せられるだら」  
 
「な…何言ってるニャ、そんなの後免ニャ」  
 
ヨアヒムの責めになかなか抵抗できない様子のヒルダ、声に力が入っていない  
 
「ふぅーっ、そろそろ終わりにするだらか」  
 
腰を打つ早さが増していく  
 
「ま、まさ…か、…最後まで…ニャッ…やる…気ニャ…?」  
 
「当たり前だら、俺は師匠にスジを通す素晴らしさを教わっただっち  
お前にもその素晴らしさを教えてやるだら」  
 
(ち…力入らないニャ、疲れたニャ、お腹減ったニャ…)  
 
「さぁ!、行くだら妹よ!」  
 
「も……もぅ、限界ニャ…!」  
 
「のわぁ!?、…な、何だら?」  
 
「そ…その姿は…」  
 
ヨアヒムの目の前には[はてな?の仮面]をつけたヒルダだった  
 
「もう許さないニャ」  
 
ヒルダの怒りは予想以上のものだ  
 
「お…落ちてくだっち、妹よ…」  
 
「問答無用ニャ」  
 
「のぅわ〜!!やめるだっち!」  
 
形勢は逆転した  
「うぐっ…やめるだっち……妹よ…」  
ヒルダはヨアヒムを地面に寝かせると実兄のソレを足で踏む  
「まったく、私のお尻が緩くなったらどうするニャ」  
手足は魔法のツタで雁字搦めにされてぴくりとも動かせない  
「ほーらぁ、ほーらぁ、お兄様のがみっともなくビクビクしてるニャよ〜」  
ヒルダの足技は最高だった、ホ〇のヨアヒムでさえ感じるほどに  
「うぅぐ……」  
「あらあら、もうイクのかニャ?情けないニャね」  
ヒルダは足をどかすとマジカルステッキを取り出す  
[魔錠ヒルディング]  
今回の旅でお爺様にもらったヒルダの武器だ  
「ニャニャ〜ニャ」  
何やら呟くヒルダ  
「な…何をしてるだら…」  
「いいものをあげるニャ」  
 
「ぐわぁ……な…何を……」  
「何をって…ナニだニャ」  
ヒルダの魔法で魔鍵ヒルディングは男性のソレになってヨアヒムを貫いていた  
「ニャ?…案外すんなり入ったニャ」  
「フン、こんな物…師匠に比べたら…全然だっち…」  
(お兄様…まさか、ここまで変態だったニャんて…)  
「ニャ…ニャニャ」  
「?…どうしただっち?妹よ」  
ヒルダはヨアヒムへの責めをやめると歩きだしてしまった  
「だいたい、ヒロインが近親相姦なんて有り得ないニャ、ヒロインは主人公と結ばれるものニャ」  
さすがのヒルダも兄の変態ぶりに目が覚めたのだろうか  
「しょうがないニャ、お兄様に中途半端に火照らされたこの身体はジョニーに静めてもらうニャ」  
「ちょっと…待つだっち……」  
無惨な姿のヨアヒムを残して、ヒルダはジョニー達の元に向かっていった…  
 
しばらくするとヒルダが戻ってくる  
「おぉ、戻ってきただらか…」  
「アガリニャ」  
「へ?」  
「アガリをよこすニャ」  
「……」  
「早くするニャ!!」  
ヒルダはヨアヒムのソレを強く踏みつける  
「うぐぅ…、アガリなら…そ……そこに…」  
「わかればいいニャ」  
もはやヨアヒムに兄の権限は失われた様子だ  
しかも情けないことにヒルダに踏まれた刺激によってヨアヒムは果てた  
「まってるニャよ、キースお兄様、今アガリを持っていくニャ」  
アガリと共にヒルダは店を出ていった  
 
―END―  
 
 
 

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