「うーん・・・」  
 
隣で寝ている志乃ちゃんの顔を見ながらため息一つ。  
こうして毎日志乃ちゃんと一緒に寝るのはいいんだけれど、  
やっぱり僕も一介の健全な男子であるわけで。  
どうしても下の欲求が溜まってしまう。  
けれどまさか、小学生の女の子の前で処理をするわけにもいかず、  
さりとて、小学生の志乃ちゃんに欲求をぶつけるなど論外。  
さてはてどうしたものか、といつも眠れるまで悩みながら悶々と耐える毎日。  
いい加減寝覚めも悪く、ほとほと弱っていた。  
あぁ、でも今日もそろそろ寝れるさ・・・ほら・・・ねむく・・・。  
 
 
「・・・」  
 
 
・・・あぁ、気持ちいいなぁ・・・。女の人に触ってもらうのってどうしてこんなにいいんだろう。  
でもこれ誰だろう、よく見えないな・・・。あぁそうか、これ夢だ。夢精しちゃうなー。  
もう気持ちいいからそのままで・・・もっと気持ちよく・・・  
 
って、ダメだダメだ!隣に志乃ちゃんがいるのに、そんなのダメに決まっている。  
感づかれた日にはまともに目も合わせられない気がする。  
僕は眠気とそのまま出してしまいたい欲求に抗って、必死に夢を振りほどこうとする。  
それなのに僕のが触られる気持ちよさがずっと続いていて、絡みついた気持ちよさはなかなか解れてくれない。  
半覚醒の気持ちよさが続く。でも志乃ちゃんが、志乃ちゃんが隣にいるから。だから、起きるんだ!  
 
僕はなんとか目を覚ます。ほっ、よかった・・・起きれた・・・。  
って、いぃ!?  
なんてことだ、目を覚ましたのにぜんぜん気持ちよさは治まってくれない。  
それどころか、実際に触られているかのような感覚になる。このままでは出てしまう。  
いったい僕のはどうしたんだろうと、布団をめくってみる。  
そこにはもそもそと動く黒い影が・・・  
「って志乃ちゃん!?何してんの!!?」  
その光景に僕は驚いた。僕の股間で志乃ちゃんがもそもそと動いている。  
僕はさっきまですごく気持ちのいい夢を見ていた。  
僕のは間違いなく屹立しているはずだ。  
 
そして僕のは未だに気持ちよくて。  
 
そこで志乃ちゃんが動いていて。  
 
だから、導かれる結論なんて一つしかない。ないのに、僕はその結論を頭から否定する。  
でも、それでも。  
 
志乃ちゃんの綺麗な手が、僕のを握っていて。  
 
志乃ちゃんの小さな口は、到底入りそうもない僕のを咥えようとしていて。  
 
僕はその光景を目の当たりにしている。  
こんなことはありえない。絶対にありえない。  
絶対におかしい、おかしいのに・・・体だけは素直に反応する。してしまう。  
 
「・・・気持ちいい?」  
 
突然志乃ちゃんが聞いてきた。気持ちいいかだって?  
この子は何を言っているんだ、人のをこんな風にしておいて。  
だけど、僕は黙っていた。やっぱりここで素直に答えるのはなんか悔しい。  
 
それが不服だったのか、志乃ちゃんは文句ありげな目で僕を見てくる。  
それでも僕の体は正直だったから、志乃ちゃんは気を取り直して僕のを弄る。  
改めてよくその姿を見てみると・・・それはとても卑猥だった。  
いつも僕のそばにいる志乃ちゃん。一緒にいたいと願い、家族になりたいと願い、  
笑顔を見たいと願い、それでも僕の押し付けかもしれない願望に何も言わず、  
隣にいる志乃ちゃん。その志乃ちゃんが、僕のを小さな口で、綺麗な手で、悦ばせている。  
だから僕はもう、堪えきれないその衝動に沈むことにした。  
 
「くぅっ、志乃ちゃん!」  
 
志乃ちゃんの顔が白に汚れる。分かっているのに。分かっていたのに。  
分かっていたから。だから僕は志乃ちゃんに何も言わずに出した。  
 
「・・・」  
 
志乃ちゃんの綺麗な顔は白に汚れていた。  
志乃ちゃんは何も言わずに、顔についたそれを手で掬い取り、口に入れる。  
 
「っく・・・んっ」  
 
こくんと飲み干したあと、志乃ちゃんは僕を向いて言った。  
 
「・・・これで、不快な目覚めもなくなると思う」  
 

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