「いつも通り、手以外に触れたらダメだからね。あと……?」
志乃ちゃんにその言葉の先を促す。
「……目を伏せない、指を入れない」
志乃ちゃんは小さな手でスカートの裾を掴んだまま答えた。
「うん。何でか、解るよね?」
「い、いやらしい顔を隠さないこと、と…私の、処女は、貴方の物、だから……」
小さな唇から熱い吐息が漏れて、いつもは怜悧なはずの声が甘く掠れる。
「うんうん、よくできました」
僕は、座った状態で片膝を立てて、その上に腕を乗せる。
上向きにした掌から、中指だけを立てた。
「さ、どうぞ志乃ちゃん」
志乃ちゃんはこくり、と小さく頷いて、熱に浮かされたようなゆっくりとした動きで
スカートをたくし上げ、片手で裾を押さえたまま、もう片方の手でショーツを下ろす。
ふにゅっとした幼い合わせ目から、ほっそりとした太腿の隙間に、
細い銀の糸があとを引いていた。
「……ふぅん」
「!……」
志乃ちゃんは一瞬だけびくっとしたあと、熱を帯びた黒い瞳で僕を見た。
「どうしたの志乃ちゃん?この指、好きに使っていいんだよ?」
「は……い……」
志乃ちゃんは震える細い脚を、滑稽なほど蟹股に開いて、僕の手を跨いだ。
志乃ちゃんは、僕の指の位置にあわせて、中途半端な高さに腰を浮かせたまま、
一心不乱に細い腰を動かしている。
よほど集中が深いからか、子供っぽい細い鼻息が漏れている。
「ふーっ、ふーっ…んんっ……」
脚を開いても閉じたままの柔らかな合わせ目が、僕の中指を挟み込んでいる。
その奥の小さな粘膜を擦り付ける様な、懸命な、健気な動き。
「まだ、小学5年生なのにね」
志乃ちゃんの性器は幼い形のままで、まだちゃんとした形になってない。
合わせ目の奥で、くにゅくにゅとしたクリトリスの包皮がちょこんと尖ってるのが辛うじて解るだけで、
更に愛液の滑りがあるので、触っただけでは内陰唇も膣口もほとんど解らない。
「もう、こんなにしちゃって」
そんな未成熟な部分から、それでもじわじわと溢れて僕の手の平に伝う愛液に、
小さな子供特有の高い体温を感じる。
「……」
皓い頬を桜色に染め、少しだけ眉根を寄せて、黒い瞳は不安げに揺れている。
こういう時以外では──それこそ命が掛かっている時でも──絶対に見せない表情。
それが、僕の指一本だけで、こんな表情になってしまう。
そろそろ、新しい“お願い”をしてみようかな?
「ふぁっ…」
僕が指を引くと、志乃ちゃんの合わせ目が再びぴちっと閉じた。
「あ、志乃ちゃん。クリトリス見せて?」
ちゅぷっと小さな水音を立てて、熱い雫がこぼれたのが、自分でも解ったのだろう。
それを誤魔化したかったのか──それとも突然直接的な言葉を言われてプレッシャーを感じたのか──
一瞬固まってから、儚い抵抗を口にする。
「…………なぜ、そんなのを見たがるのか理解でき…」
「もちろん、自分の指で剥いて見せてね」
抗議の声を遮って“お願い”すると、志乃ちゃんは諦めたように、のろのろと右手の位置を下げた。
愛液に滑って閉じようとする合わせ目を、中指と親指でくい、と押し開く。
「……は…い……ぁぅっ…」
人差し指で包皮をめくり上げる不意の感触に、甘い声が漏れる。
薄い包皮の奥には、膣口から掬い上げて塗り込められた愛液が溜まっていて、
小さく縮こまった幼い芽が、ちかりと光っていた。
細く小さな指が、不器用そうにそんなものを扱っている様は、
まるで悪い夢でも見ているようだ。
いやまあ、させてるのは僕なんだけどね。
「あははは、その格好すごく可愛いなあ。うんうん、今までで一番可愛いよ」
だからせめて、褒めてあげないと。
蟹股の姿勢で、片方の手でスカートをたくし上げたまま、
もう片方の手でクリトリスを剥き出しにしている志乃ちゃんは、
ふわりと緩んだような、透明な微笑みを浮かべた。