ある日の飲み会の帰り、『今から帰ります』と志乃ちゃんにに連絡をしようと携帯を開いたら大量のメールが。
先輩か真白ちゃんからのイタズラかな、と思いつつ見てみると、なんと全て志乃ちゃんからだった。
内容は、
『ごめんなさい 大薙詩葉からの手紙を間違えて破ってしまった 本当にごめんなさい』@16時
『本当に悪気はなかったんです』@17時
『ごめんなさい本当にごめんなさい許してください』@19時
『修復しようとしたけれど無理でした 許して』@21時
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』@23時
とこんな感じ。
僕としては、正月の件で全て終わっているし、詩葉もきっと許してくれるだろうから『大丈夫だよ』と返信した。その時が夜1時くらい。
あーもっと早く携帯みとけばなーと後悔しつつ帰宅すると、珍しくアパートで志乃ちゃんがコタツに突っ伏して眠っていた。
何故かいた先輩に事情を聞くと、
「彼の大事な手紙を破ってしまった。ずっと謝ってるけど彼から返信が来ない。きっととても怒っているのだと思う……」
とずっと泣いており、泣きつかれて眠ってしまったそうだ
僕は志乃ちゃんの耳元で「大丈夫だよ。僕は怒ってないよ」と優しく囁いてからキスして寝た。
「あれウチはガン無視なん? 納得いかへん……ホンマ納得いかへんこのバカップル共がギギギ」