「……ここしばらくの間、ずっと言いたかったことがある」
「どうしたの志乃ちゃん?」
「私が高校生になったからと言って、突然洗濯物を分けて洗い出したのはどういう事か説明して欲しい」
「え……、いや、志乃ちゃんももう高校生だし、男物と一緒に洗濯されるのを嫌がる時期かなー、って……」
「……有り得ない。貴方は私を馬鹿にしている。貴方と私はまだ籍こそ入れていないとはいえ、夫婦みたいなものでしょう?
貴方は私に貴方を届け続けると約束し、私は貴方の全てを受け入れると誓った。なら、私が貴方の物を嫌う筈が無い。
……私を普通の年頃の少女として見てくれたのはとても嬉しい。けれど、私はそれ以前に貴方を愛する一人の女です。ああいう事をされると、貴方の全てを許して貰っていないようで悲しくて寂しくなる」
「志乃ちゃん……」