(アレに犬耳が付いとったら……)
『せんぱい!せんぱい!お帰りなさい!』
なんて言って尻尾パタパタさせながら自分に飛びつく僕
『いただきます!』
なんて満面の笑みで自分の作ったご飯を食べる僕
自分がおかずを分けてやると目をキラキラさせて喜ぶ。
『おやすみなさい!』
自分の布団にもぐりこんできてモフモフさせてくれる僕
ここまで想像してニヤ付いてる自分に気がついて自己嫌悪な先輩
(志乃ちゃんに犬耳が付いてたら……)
『……っ! お帰りなさい!』
なんて言って尻尾パタパタさせながら自分に飛びつく志乃ちゃん。
@@@@@@@@@@@
「…………無いな、うん」
何か他にも、嬉しそうにご飯を食べたり一緒の布団で気持ち良さそうにモフモフされたりしてる犬耳志乃ちゃんの姿が思い浮かんだけれど、あまりに似合わな過ぎて迷い無く脳内ダストシュートに放り込んだ。
「何だったんだろう、今の電波」
首を傾げているうちに家へと辿り着く。相変わらず地震が来たら即座に崩れ落ちそうなオンボロアパート。
けど――
「……おかえりなさい」
フワフワと長い尻尾を揺らしながら出迎えてくれる黒猫がいるから、僕の部屋は今日も暖かい。
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「ただいま、志乃ちゃん」
部屋のドアを閉めた僕に、志乃ちゃんがぎゅっと抱きついてくる。
小さな身体はすごく温かくて……そして、小刻みに震えていた。
「ずっと挿れっぱなしにしてたんだ。偉いね」
「だってっ……、貴方が外したら駄目、って言ったから」
僕は志乃ちゃんを抱きしめたまま、彼女の短いプリーツスカートを捲り上げる。
下着を着けていない真っ白なお尻と、そこに挿さった黒い猫の尻尾。
僕は電池で振動するソレを掴んで目いっぱい奥へ捻じ込んであげる。
「ぅ、っく――――んんっ!!」
志乃ちゃんは必死に声を押し殺したまま、僕にしがみ付いて快感に耐えようとする。
決して鳴き散らしたりしない、躾の行き届いた良い猫だ。
「偉いよ、志乃ちゃん。ご褒美をあげる」
「え…? あ…………」
期待に濡れた、大きな瞳。
可愛い飼い猫に、僕はたっぷりの躾とご褒美をあげることにした。