「くぁっ……ふうぅ……」
西日の射し込む放課後の教室。誰もいない……けれども誰が居てもおかしくない時間・場所。本来ならば勉学に勤しむ学徒の姿で溢れているそこに、およそふさわしくない姿の少女がいた。
腰よりも下に伸びた艶やかな黒髪。この年頃の平均よりもずっと小さな体躯を制服である白いブレザーに身を包んだ少女。精巧な人形のように整った顔立ちの彼女は確かに現実離れした美しさを誇るが、教室にふさわしくないのはそこではない。
誰もいない教室で、誰が来るかもわからない教室で、少女はその肢体を晒していた。
いや、露出はそれほど大したものではないのだが、年端もいかぬ少女がスカートをたくしあげ、その小さな秘唇にグロテスクな男根を咥えこんでいる光景は、十分に異常な事態だろう。
僕は、そんな異常な光景に理性がマヒしてしまっている。同年代の中では大きい方だと自負している息子は今にも暴発しそうなくらいに膨らんで、目の前の少女を犯しつくさんといきり立っている。
けれど、その欲望は叶わない。
目の前にいる少女は、だけど、限りなく遠い。
支倉志乃。僕のクラスメイトで、憧れの女子。
この想いは、永遠に届くことがないのだろうか……。