「……ただいま」
「おかえりなさい、志乃ちゃん」
15時を過ぎて、志乃ちゃんがアパートに帰ってくる。
いつも通りの、午後の風景だ。
けれど、今日の彼女は普段とちょっと違う。
志乃ちゃんが今、身に纏っているのは、黒のセーラー服じゃない。
綿地の白いシャツに、ブルーのショートパンツ。
彼女が着ているのは、学校指定の体操着だった。
「ね、志乃ちゃん? 体操服で帰って来てみて、どうだった?」
「………はずかしかった」
「そう? 恥ずかしかっただけ?」
僕の質問に、志乃ちゃんは頬を赤く染める。
そして、こっちから目を逸らしながら、ぽつりと口を開いた。
「すれ違う人が、みんな変な目で見てきて、それで……」
「それで?」
「……それで、ドキドキした。少し」
自分でも認めたくないのだろうか、やっぱり志乃ちゃんは僕と目を合わせてくれない。
けれど、そんな志乃ちゃんにはお構いなしに、僕は体操服の小さな身体を抱きしめた。
「あっ………」
そして、ショートパンツのウェストから服の中に手を差し込んでみる。
無毛のソコは、すでに湿り気を帯びていた。
「志乃ちゃん、パンツ履いて来なかったの?」
「だって、貴方がそうしろって言ったから……っ」
「ちゃんと言う事を守れたんだ。偉いね」
「ひっ……! ひぁうっっ!」
腕の中で小さな身体が跳ねる。
新鮮な汗の香りの中に混じる、どこか淫靡な匂い。
どうやら彼女も準備は万端みたいだ。
「可愛いよ、志乃ちゃん」
「…………」
午後の日が射す部屋の中。
僕は畳の上に志乃ちゃんを押し倒した。