神羅万象の世界。そこは神の末裔たる四種族と人間、そしてモンスターたちが跋扈する場所だった。そこに入ってきた一つの邪念、それにより世界はたちまちに混沌に見舞われることとなる。  
 四種族が住む大陸に包まれるように、中央にぽつんと小さな大地があった。それこそが数千年もの昔から世界を平定してきた中央王国だ。  
 しかし中央大国は、今ではその気品ある壮言とした面影は無い。空は昼夜を問わず黒き雲に覆われていた。  
「今日も気分が悪くなりそうだ」  
 大陸の端に設けられた野営キャンプで空を見上げてため息をつくのは、北斗七星のメンバーに連なるピグマリオンだった。  
 まだ幼い外見に見られるが立派な将軍であり、パートナーであるロボット「ガラティア」とのコンビ技では敵はいないと言われるほどだった。  
 中央王国に攻め入って数週間、今日も何もなしと思いテントの中に入ろうとしたときピグマリオンに向けて駆け寄ってくる兵士の姿があった。  
「……なんだと!妹の行方がわからなくなっただと!!」  
 兵士の伝える言葉は、ピグマリオンを絶望させるに十分な内容だった。兵士の伝えるところによれば、ピグマリオンの双子の妹ディアナの消息が急に消えたとの事であった。  
 
 明朝、ピグマリオンは早速ガラティアをつれて、ディアナが失踪した場所へと赴く。本来なら部下を連れて行くところだが、罠である可能性も否定できない。  
 将軍として自分の無謀な行動に部下を巻き込みたくないとの一心で、連れて行くのは重武装を施したガラティア一体だけだった。  
 山ほどのミサイルとバルカン砲を背負ったガラティアは、まるで戦車とでも見まちがうほどの迫力を兼ね備えている。  
 話によればディアナはある場所までは自分の部下といっしょに行動していたと言う。だが敵の影を見つけたディアナは、功をあせったわけではないだろうが、急に駆け出していった。  
 部下たちが慌てて後を追ったが、ディアナの姿は暗闇にかき消されていった。なぜか暗闇からはコウモリの羽音が山のように聞こえてきたのだと言った。  
(馬鹿な子だ!あれほど単独で行動するなと言ったのに)  
 思わず口から出る言葉には、怒りがこもっている。だが怒りもあるが、心配する心も勝る。一刻も早く妹の姿を見たいとピグマリオンは走り出した。  
 やっとの思いでたどり着いた場所は、ディアナが消えたと言われる窪んだ盆地だ。そこには何故か草の根一本見当たらず、焼き焦げたような後がいくつもあった。しかも他の場所よりも気温が冷たく感じられた。  
(どこだ?どこにいる?)  
 ガラティアのレーダーにも何も映らない。ここにはいないのかと諦めかけた瞬間、急に辺りが暗闇に覆われ体が掴まれた感覚とともに浮かび上がった。  
「何!」  
 慌てながらも必死に辺りを見ると、その周囲には大量のボンバットの姿があった。骸骨のような容姿にくわえ、背中には大きな翼をもつ皇魔族の下級兵士だ。  
 
 王国に入るときにピグマリオンも少しは戦ったことがある。ただ力はかなり弱く、ガラティアの攻撃でたちまち何匹ものボンバットが消し飛んでいったものだ。  
「きさまらなど……しかし」  
 思わずガラティアに攻撃命令を出してしまいそうになる。だがこんなに密着した状態で攻撃を行えば、自分にも被害が出る。それはなんとしても避けたい。それゆえに黙っておくことしか出来ない。  
 十分ほど飛びつづけた後、仲間に連絡も出来ないまま小さな草原に落とされた。ほとんど茶色く枯れかかった草原だったがピグマリオンを優しく抱きとめる。  
 
「おやおや、誰がかかったかと思えば貴様らか。ポラリスでもかかるのかと思って期待していたぞ!」  
 甲高い声をあげて目の前に立っていたのはヘルギブンだ。体中に鉄のアーマーを着込んだ中級皇魔族で、死人の体をつなぎ合わせて作られたと言われるゾンビだ。  
「貴様がここに連れてきたのか?何をたくらんでいる!」  
「ふん、別に貴様を連れようと思ったわけではないわ。ただこやつを使えば、どこぞの馬鹿な姫君がつかまると思っただけだ」  
 ヘルギブンは指を立て後ろを指した。するとそこには両脇をボンバットに抱えられたディアナの姿があった。しかし姿は痛々しくまともに見れる状況ではない。  
 顔は腫れいくつもの青アザが目立ち、更に服などひとつも羽織っていない。その美しい裸体が白日の下に晒されていた。  
「ディアナッ!……殺してやる!」  
「われわれ皇魔族を、侮りすぎたな。周りを暗闇にして、攻撃してやると無我夢中で撃ち返してくる。だがそれもボンバットを十二、三匹葬っただけよ」  
 ゆっくりと近づいてくるヘルギブンに、殺意を漲らせながらピグマリオンとガラティアは戦闘体制をとる。  
「たちまちに弾を撃ち尽くしてしまったわ。そうなればただの小娘。あとは煮るも焼くも自由と言うことだ」  
 言葉を言い終わらぬうちに飛び掛ろうとするピグマリオン。しかし攻撃をヘルギブンにより静止される。  
「ふん、もしわしに攻撃を加えてみろ。たちまちにあの小娘の体にグサリだぞ?」  
 慌ててディアナを見ると、両脇のボンバットの手には小さな短刀が握られている。確かに攻撃よりも先にディアナの命が消えることは確実だった。  
 しょうがなくピグマリオンは攻撃の手を止めた。敵であっても人質にされているのは実の妹だ。下手なことを行い状況を悪化させたく無い。  
「それでいい。さて今度はそこのガラクタの電源を切ってもらおうか」  
 自分が作ったパートナーであるガラティアをガラクタと蔑まれ、頭に血が上る。しかし逆らうことはできない。  
 
(ごめんなさい。ガラティア)  
 ガラティアはピグマリオンの操作を待つまでも無く、主人の意思を感じ取り自動的に機能を停止していた。  
「さて、ここからが本番だ。貴様らに殺された我が同胞の恨みを果たしてやらんとな」  
「何をするんだ!」  
「おっと、これからわしにひとつでも逆らうものならば、いままで加減してやっていたお前の妹が更に酷い目に会うぞ。女としての絶望も味わうことになる」  
 ディアナは頭を下げていて顔を見ることは出来ない。だがかなり体力的にも消耗し危険な状況であることはわかった。  
 この上さらに拷問でもされよう物ならば、待っているのは死のみである。ヘルギブンが指しているのが、女相手の陵辱であることはピグマリオンとてわかった。  
 もはやピグマリオンに抵抗の意思は見受けられなかった。  
(あの子を守るためならっ!)  
「ふん、観念したようだな」  
 ヘルギブンはピグマリオンが力を抜いたことを確認すると、一気に両手に力を込め服をつかむと引きちぎった。ビリビリと繊維が千切れていく音がして、胸当てと肌に密着していた服がバラバラになっていった。  
「きゃああっ」   
 まだ肉親以外の異性に見せたことの無い、滑らかな肌があらわになる。ヘルギブンはその全てを見通すかのごとき、白く淀んだ目で美しい体を見つづけている。  
「ふぅむ。戦っている女だから、少しは傷もついていると思ったがそんな事は無いのだな。まったく鎧羅族とは、我らと違い楽なものだ」  
 鋭く光る銀色のつめを伸ばし、小さな突起をつかんだ。思わず体に鈍い痛みが走り、顔が酷くゆがんだ。  
「まったく胸が無いな。さわりがいさえないぞ」  
(こんな男に……)  
 胸が無いと言うのはピグマリオンにとって一種のコンプレックスだった。他の女たちがみな女性的に発達しているのに対して、自分の未熟さに恥ずかしさを覚えていた。  
 それゆえに他の男性と自ら付き合うことは無く、もっぱらガラティアとの生活で満足していたのだ。  
 それがこんな状況下で、よりによって忌むべき皇魔族相手に自分の恥部をさらけ出すことに最早絶えられなくなっている。  
「味はどうかな?」  
「ひっ…うぅう」  
 ヘルギブンは唇を近づけ、突起を口内に含んだ。ピグマリオンからすればまるで、ゴキブリにたかられたかのごとき嫌悪の情しかない。  
 口内でヘルギブンは味を確かめるかのように、歯でときおり強く刺激を繰り返しつつ下で何度も表面を愛撫した。ザラザラした舌の触感が、奇妙なことに小さな快感となる。  
 何度も何度も両方の突起をなめつづけられるうちに、段々と頭の中が真っ白になっていくような気分に陥る。体が次第に反応するようになっているのだ。  
 
「よし!今度はお前の『女』でも見せてもらおうか」  
「ええっ!」  
 驚きの声をあげたが、抵抗するひまも無く足首を捕まれ大地にたたきつけられた。思わず骨が折れたかと思えるほどの音と衝撃が体を襲った。  
 目を見開いて必死に体を動かそうとするが、指一本動くことは無い。脳への衝撃が思ったよりも強かった。  
 動けないことをいいことに、今度は下半身の布を気分よくはいでいく。鎧を着込んでいるとはいえ、ヘルギブンの馬鹿力では簡単に壊されていく。鉄片となった鎧たちは寒々しい空に舞っていった。  
「そこだけは……誰にも」  
「何だ。ここも他の女と代わりが無いな。……つまらん」  
 ヘルギブンの目はしばしピグマリオンの秘所に注がれていた。可愛らしいピンク色の秘所が姿をあらわしている。広がるヒダ、中へと招き入れる穴はまるで花弁のようにも見える。  
 爪を立てヒダのまわりを小さくつついてやると、ピグマリオンの体が跳ねるように動いている。痛みが体を電撃のように走っていた。  
 なんとかして足を閉じようとするが、太ももを大きく地面につくまで広げられて更に恥辱を増すだけだった。ヘルギブンは更に突起にしたように、今度も唇を押し付け舌で内部への侵入を果たす。  
「うあっ……あぁあ、いやぁぁ」  
 消え細りそうな小さな悲鳴が草原の上で流れていく。自分のもっとも大事な女の部分でさえ、ヘルギブンは躊躇することなく責めていく。  
 しかもその舌使いは他の女で試していたのか、かなりうまいもので花弁の周りや奥深くをいとも簡単に刺激しつづけていた。  
 ヘルギブンの舌のうえでは少々の塩辛さと、何ともいえない柔らかいゴムのような感触が感じ取られている。しばし股に頭をうずめ、味わいつづけていたがやがてひととおり満足すると離れていった。  
「もう辛抱が出来ぬ。……やらせてもらおうか」  
「や、やらせる……とは」  
「貴様のその面白みの無い女の部分でも、少しは戯れになるだろうという事だ」  
 ピグマリオンの青ざめた顔を気にすることも無く、体をほぐそうとヘルギブンは両手を鳴らした。  
 もちろんピグマリオンも、言葉の意味を知らぬわけではない。ただ本当に絶望するときが襲ってきたことを否定したかっただけだ。  
 
「ふんっ!」  
 ヘルギブンは一声あげると、自らのアーマーを解き放った。大地の上に甲高い音を立てて、アーマーが大量に落下していく。  
「ひ、ひぃっ」  
アーマーの下からは腐った臭いといっしょに灰色の体が姿をあらわした。まさに異形とも言える姿で、さすがのピグマリオンも本当の姿には小さく悲鳴をあげた。  
「貴様らは汚く思えるかもしれないが、わしは以外と気に入っているのだがな」  
 つぎはぎだらけの体をモゾモゾと動かしつつ、片手を下半身に誘導しあるモノを取り出した。それこそがヘルギブンのたくましい性器だった。  
 普段は戦闘に適するように内部に仕舞い込んである性器だが、このような時は簡単に取り出せるように作ってある。しかも内部に入っていたとは思えぬほどに大きくまたグロテスクに光っていた。  
(こ、これが男のモノなのか……)  
 初めて目にする男の肉棒にピグマリオンは畏怖することしか出来なかった。もちろんこれはヘルギブンのみが異端なのであって、男性全員に当てはまることではない。しかし処女たるピグマリオンには、これ全てがが男のモノと見まちがうのもしょうがないことだった。  
「止めるんだ。入れるなっ、ぐっ!」  
 ヘルギブンは近寄ると、ピグマリオンの花弁を標的にそそり立った肉棒を差し込んだ。肉棒の先端にある亀頭は、花の部分をゆっくりじわじわとこじあけていった。  
「カハッ。ひ、ひいぃ」    
 のどがつまり、呼吸が出来ぬごときような体験をする。腰には酷い痛みと異物感があった。愛撫でいくらかぬらされているとはいえ、それは何の効果も無いようだった。  
 ヘルギブンの腐った肉棒が、柔らかな美しい膣内を前後移動しつづけている。  
「ふむ、これはこれは。なんとも気持ちがいいぞ」  
 膣内はあつくたぎっており、まるでとろけたスープのごとくだった。肉棒の回りも初めてだと言うのに、受け入れる性器にまとわりつき内部へ誘い込むようだ。  
 まさに名器といっても差し支えないような一品に、ヘルギブンも良いものを手に入れたと心が高ぶるのをとめられなかった。両腕を掴んで抑えてやり、更に残虐な精神を満足させている。  
 ピグマリオンのほうは絶えず続く悪夢にいまだうなされつづけている。体中に蔓延する虚脱感や、今にも精神が壊れてしまいそうになる苦痛、抵抗一つ出来ない弱い体に対する苛立ち、どれもが混ざり合っていた。   
(私は……なんでこんな目にあって)   
 すぐにでも自分の心を消し去ってやりたかった。だがそれをした所で、ヘルギブンの行いは止められない。それに妹のディアナはどうするのか、未だに解決策がない。それゆえにピグマリオンは耐えつづけるしかなかった。  
 やがてヘルギブンのピストン運動がしばしとまることとなる。やっとの事で苦痛からも開放されるのかと喜んだ矢先に、邪悪なる一言がたちまちにピグマリオンの心をズタズタに切り裂いていった。  
「死人の子を産んでみるか!?」  
(なッ!もしかして……嘘ッ!)  
 
「や、止めろ。膣内は……や、止めてー!」  
 必死の呼びかけは何の効果も無かった。腰がひとたび大きく震えたと思えば、急に赤剥けた先端から腐った匂いを撒き散らしながら精液が中に広まっていくのを感じた。  
「ひっ、ひいいっ。いやぁーッ!!」  
 初めての性交を憎むべき皇魔族によってなされただけでなく、更に子種まで腹の中にぶちまけられ頭の中は闇によって染めれれつつあった。更にヘルギブンの声が執拗にピグマリオンを追い詰める。  
「ふん、安心しろ。一回だけでは済まさんさ。十回だろうが二十回だろうが、貴様の体から匂いが取れなくなるほど放ち、最後にはわしの子を孕ましてやる」  
 怯えた顔に気分を良くしているヘルギブンは更に精巣をふるわして、よりたくさんの精液を中へドクリドクリと出しつづけた。まるでホースの先からでる水のごとく、大量の精液は途切れることが無い。  
 赤と白が混ざったピンク色の精液は、やがて接合部から地面にダクダクと落ちていき地面に溜まって行った。  
 零れ落ちた精液はあまり多いとは思えない量でも、臭いは強烈であたりに漂い始める。もちろんピグマリオンにもベタベタとくっ付いていて、粘り気のあるミルクを体中に振りまいたかのようだ。  
「貴様が守ってやった妹の姿でも見るがいい」  
(そうよ。あの子は守れた。……ディアナだけは。ええっ!)  
「そ、そんな……約束が違う」  
 無事でいるはずのディアナは目の前でボンバットたちに組み敷かれ、五体全てをなめ回され白い精液を浴びつづけていた。  
 穴と言う穴には白い精液でふたがされており、ボンバットたちはさらにそのふたの内部を肉棒で汚していく。  
 よく確認できなかったがしっかりと見ると、もうこのような事は何度もされていた様子だった。目には生きた様子がまったく見受けられず、まるで心が抜けて人形のようといった形容が一番だ。  
 信じられないといった顔をするピグマリオンに向け非情な言葉を投げかける。  
「馬鹿め。我が仲間たちが殺されたのに、何もせぬ奴がいるというのか?お前たちは他の種族に仲間を殺されなかったの言うのか?」  
「……ちくしょう」  
 溢れ出す涙をこらえることが出来ない。目の前ではヘルギブンの腐食した体が上下している。  
「ああ、そういえばお前の妹ディアナとか言ったか?あの女もお前の事だけを心配していたぞ。そして助けるためにと我らに体を差し出したわ!」  
 瞬く間にディアナの思いが頭の中に流れ込んできた。自分の清らかな体を人を守るがために使い、汚され尽くされたディアナの苦痛、悲哀、全てが悲しみを誘った。  
 しかしピグマリオンはいまだどうすることも出来ない。呆然としたまま、ヘルギブンの巨大な性器をくわえ込んだまま、妹と同じくこれから長いときをいたぶられ続ける運命だ。  
「ポラリス様……ごめんなさい。ディアナ……不甲斐ない姉を許して」  
 ピグマリオンはあふれる涙止めることが出来ず、そのまま横になっていた。ヘルギブンはそんな虚脱したままのピグマリオンの体をなおも蹂躙し喜び勇んでいた。  
「ハーハッハーッ!これだ!これが絶望の味よ!」  
 ヘルギブンの高笑いは、中央王国に響き渡りつづけた。ピグマリオンとディアナの受難の日々はまだ始まったばかりである。  
 
 

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