シェイドはとまどっていた。
目の前にはクラウディアが立っている。
白い肌は紅潮し、顔は恥じらいそむけて言った。
「シェイド…私の全てを見て下さい」
クラウディアは長いスカートをたくしあげていた。下着すら着けていない。
「…どうして…」
言いかけてシェイドは言葉を呑み込んだ。
飛天族の女性は、清楚で控え目だと思い込んでいた。
そのイメージを根底から覆す事態が起きているのだ。
クラウディアは一歩踏み出した。顔はそむけたままだった。
シェイドは退きたかったが、壁に邪魔をされ動けない。
「私では、あなたを満足させられませんか?」
雄へのアピールとしては、この上なく効果的だろう。
だが、ずっと大切に愛を秘めてきた者には、ショックでしかない。
「…殿方は…その……日々、女に…その…性の憤りを……」
パニックを起こした自分を少し落ち着かせ、クラウディアを見る。
スカートを持つ手がわずかに震えていた。
その時、意を決したようにクラウディアが言った。
「っ私!…あなたが他の女性を!……夜な夜な相手にしているなんて嫌なんです!」
彼女は何か誤解しているようだ。
オレが他の女を?しかも夜な夜な?…ありえない。
確かにクラウディアをおかずにした事は幾度となくある。
昼間会う時に後ろめたさも感じたが、他の女なんて!
「クラウディア、何か激しく誤解していないか?」
冷静を装って、静かに問いかける。
早くこの状況から脱しなければ、オレの意思に反して体が求めてしまう。
そうならないうちに…
「私ではダメなのですか?」
恥じらいから哀しみの表情へと変化していくクラウディア。
そして…
次の言葉を待たず、シェイドの唇は塞がれた。
クラウディアはすがりつくように抱きつき、上着の中へ指をすべらせてきた。
ドレスの上部をずり下げ、柔らかな胸が露になると肌と肌が触れ合う。
シェイドは上着をはだけさせている事も、上着の下に何も着ていない事も後悔した。
「私…私…嫌なんです!あなたの相手は私でなくては嫌なん…」
クラウディアの手がベルトにかかり、シェイドのがまんは限界がきていた。
「やめ…っ!」
力弱い制止は難無く突破され、堪えてきたイチモツが現れる。
赤黒く勃ち始めたグロテスクなそれに、一瞬クラウディアの動きが止まる。
しかしこうなったら男は止まらない。
ひるんだクラウディアの細い腰をかかえた。