*         *          *  
 
 
「さて……。どんなエッチな事をしようかな♪」  
楽しげに麻弓はネリネの体を凝視する。ネリネは恥かしさに頬を赤らめながらも麻弓にはにかんだ  
笑顔を向けた。  
「お、その表情いいじゃない♪ さっきまでの怒った顔や泣き顔もいいけれど」  
「そ、そんな……」  
どんな表情をしても何らかのリアクションが返ってくる事にネリネはなかなか慣れないでいる。  
しかも普段ならともかく、全裸の状態で見つめられている時なら尚更である。  
 
(嫌がってるリンちゃんを虐めるのもいいけど、こうして自分の好きにさせてくれるリンちゃんも  
なかなか……♪)  
麻弓は心の中で思いながら、ネリネを座らせた状態でその足の間に座り、両足を掴んだ。  
当然の様に電気あんま攻撃をするつもりだ。  
「何度見てもリンちゃんの足って惚れ惚れするな〜♪」  
「そんな……麻弓さんだって綺麗な足してます」  
「エヘヘ……普段から鍛えているから、なのですよ♪」  
噂話・スクープ・盗撮――確かにその足で稼いでいるものだが。  
 
麻弓はネリネの足の間にゆっくりと自分の右足を割り込ませた。  
ネリネは目一杯足を開いているわけではないので、太股の間を通る時に内股を撫でる状態になる。  
「あっ……」  
それだけでネリネは軽く喘いだ。性感がかなり高まっている。今のネリネは全身が性感帯の様な  
状態だろう。  
(それをただ電気あんまだけなんて勿体無いよね――でも一人じゃ足りないなぁ)  
そう考えた麻弓は周囲を見渡した。ネリネを責めるのに良いパートナーは誰か。  
麻弓は視線を廻らせていたが、赤い髪の少女の前で止まった。  
「シアちゃん、手伝ってくれない?」  
「え? 私?」  
突然の指名にシアは驚いたが、亜沙が行っておいでと言う風に手を振ったので、楓から離れ、  
ネリネたちの方に向かった。  
 
「まだ水着着てるね……シアちゃんも裸になってよ」  
「え? わ、私も……?」  
「だって、リンちゃんも私も裸なんだよ。これから二人でリンちゃんを責めようとしてるのに  
シアちゃんだけ水着なんてずるい」  
「わ、私が……!? そ、それはいいけど……う〜〜ん……」  
シアが渋っていると、ネリネが電気あんまの姿勢から離れてシアに近づき、シアのビキニの紐に  
手を掛けた。  
「リ、リンちゃん!?」  
「シアちゃん……私もシアちゃんだけが水着を着けているのはイヤ……」  
ネリネは潤んだ瞳でシアを見つめる。上気した表情で見つめられ、シアはドキンと胸が鳴った。  
 
「……わかったよ、リンちゃん」  
シアは少し恥かしげに頬を染めたが、自らビキニの上下を外し、裸になった。  
「あ……」  
シアがビキニの下に手を掛け、太股の半ばまで下ろした時、ネリネが小さく声を上げた。  
「少し……腫れてる……」  
ネリネが心配そうにシアのそこを見つめた。確かにシアの白い肌の中、柔らかそうな草叢に覆われた  
部分だけが赤く腫れあがっていた。楓との格闘でステンレス製の上がり梯子にぶつけられた時に  
そうなったのだろう。女の子の急所が腫れ上がっている姿は痛々しいが、全裸でその状態だと  
なんとなく艶めかしい所もある。  
 
「え……? そ、そうかな……あ、でも、もう大丈夫だから……アハハ」  
ネリネにじっと見つめられて恥かしくなったのか、シアはそこを手で隠した。  
 
「ちょっと見せてください。私、それほど上手じゃないけど、治癒魔法使えますよ」  
「え……? え、え……その……」  
シアが焦った表情になる。さっきの麻弓の股間もそれで痛みを取り去った。ただ――。  
(リンちゃんの場合、その後のフォローがね……)  
その様子を見ている麻弓がその体験を思い出し、頬を染める。  
 
自分の治癒魔法では十分な治療が出来ていないと見るや、ネリネは麻弓の患部をペロペロと舐め  
だしたのだ。麻弓もいきなりの行動だったので焦ったが、ネリネの気持ちは十分に伝わり、その  
魔族独特のざらついた舌の感触と相まって、つい身を任せてしまった。  
無論、女の子ばかりとは言え、周囲に人がいる状況ではかなり恥かしかったのだが。  
シアもその場面を見ているので、ネリネの申し出に困惑しているようだ。  
 
「私に触られたりするのは……お嫌でしょうか……」  
シアに拒否されたと思い込んだネリネはしょぼんと俯いた。  
「あ……! いや、その……そんな事は……」  
「でしたら……」  
ネリネが潤んだ瞳でシアを見上げた。その表情を無視して申し出を断る勇気はシアには無かった。  
「はい……お願いするっす……」  
観念したようにシアはネリネに体を預けた。  
「はい。頑張ります! ……治癒魔法で足らない分は私が……舌で……」  
やっぱりそうなるっすね……と、シアは肩を落とした。内心ではそれほどイヤではないが、思わず  
周囲を見回してしまう。彼女の予想したとおり、その場にいる全員シアとネリネの方を見ていた。  
 
 
         *         *          *  
 
 
ピチャ……。ピチャ……。ジュル……。  
淫靡な音が真夏のプールサイドに響き渡る。偶然かどうか、蝉の鳴き声も止み、そこにいる全員が  
固唾を飲んで二人のプリンセスの淫猥な姿態に見蕩れていた。  
 
「あぅう!! リ、リンちゃん……だ、ダメ……」  
シアがネリネの頭を掴みながら仰け反って悶える。ネリネはシアの股間に顔をうずめ、舌先を  
駆使して秘裂を縦になぞる様に舐め上げていた。  
(あれは……ほんと効いちゃうのよね〜)  
この中では唯一ネリネの舌使いの体験者である麻弓が、悶えまくってるシアの顔を見ながら内心  
で呟く。しかもさっきの麻弓のときと違い、舐め上げる早さや強さを不規則に変化させ、シアに  
次に何が来るかを読ませないテクニックを使っていた。シアは何度も意表を突かれ、体を大きく  
仰け反らせたり、焦らされて身悶えしたりさせられている。  
 
(魔界のプリンセスって生まれながらに淫魔の素質があるのかな……? 魔族の子は大なり小なり  
その素質があるような説は聞いた事があるけど……)  
ネリネは経験を積んで舌使いが上手くなったのではない。多分、魔族の本能と彼女の相手を思いやる  
気持ちが相まってこのような舌技を編み出したのであろう。  
 
 
亜沙と楓もこのプリンセス同士の美しい絵画の様な愛撫シーンに見入っている。  
(はぁ〜〜……。ここまで来ると殆ど芸術的ね)  
(そうですね……。二人ともプリンセスらしく綺麗だから……)  
(それに……リンちゃん、さっきより格段に上手になっているみたい……。シアちゃん、大丈夫かな?)  
(大丈夫か……とは?)  
(女の子ってほら、あんまり耐え切れないくらい気持ちよくなっちゃうと……)  
(ま、まさか……)  
(ん、ん? 思い当たるって事は楓も経験あるのかなぁ?)  
(そ、そんな……! でも……)  
(大丈夫、ボクだってあるから。でも、こんなみんなの見てる前でそうなった事は無いけどね〜)  
(当たり前です。でも、そうしたらシアさん……)  
(すっごく恥かしい目に遭う可能性大……ね)  
二人して女の子にしか分からない会話を続けているが、シアの身に何が起こると言うのだろうか。  
 
「はぁん……。くっ……! リ、リンちゃ……」  
「シアちゃん……気持ちいいですか?」  
「い、いいよぉ……気持ち、いい……でも……でも……」  
「遠慮なく逝っちゃって下さい、シアちゃん。その方が私も嬉しいです」  
瞳を閉じたネリネがさっきの麻弓のときと同様、クリトリスに舌をあてブルブル震わせる技を使った。  
「はぁうあ……!? あああっ……!!」  
シアが大きく仰け反り、秘裂から一気に蜜を迸らせた。ネリネの顔にビシャッと甘い蜜が掛かる。  
「り、リンちゃん……!! わ、私……恥かしい!!」  
「恥かしがらなくてもいいんです、シアちゃん。心を解放して……気持ちよくなって」  
「でも……! はぅん!? だ、だめ! リンちゃん!! 出ちゃう……でちゃうよぉ……!!」  
「出してください、シアちゃん! 気持ちを解放して、飛ぶみたいに……!」  
「だめ! そんな事したらリンちゃんが……はぁう!! あ……。ああああああ〜〜〜!!!」  
 
しゅぱぁぁぁぁぁ……。  
 
シアの女の子の所からさっきの蜜とは違う、もっと恥かしいものが噴出した。  
「あ……。ああ……」  
涙ぐんで呆然とするシア。至近距離にいたネリネはシアから放出されたものでびっしょりと  
濡れていた。そうなってから、漸くネリネはシアの女の子の大事な所から舌を離した。  
ネリネの方はシアと違い、随分と落ち着いている。おしっこを顔からかけられたというのに――。  
 
「シアちゃん……気持ち良かったですか?」  
ネリネがにっこりと微笑む。だが、シアは涙が溢れてきた。ネリネだけでなく、ここにいる全員に  
自分の一番恥かしい姿を見られたのだ。死んでしまいたい気分だった。  
 
(やっちゃったね〜)  
(シアさん……)  
亜沙や楓が見つめる中、シアは天を見つめて仰向けになったまま泣いていた。  
 
 
         *         *          *  
 
 
「リ・ン・ちゃあん〜〜〜!」  
「は、はい! シアちゃん……!? もう大丈夫でしょうか……?」  
「大丈夫でしょうか、じゃないよぉ〜!!! 私、恥かしくて死んじゃいそうだよぉ!!」  
ポカポカとネリネの胸を叩く。ぽよん、ぽよんと弾力があり揺れる胸だったが、ネリネからすると  
あんまりポカポカされると痛い。……とは言え、シアの気持ちのほうがもっと大変なので我慢して  
いる。何しろシアは衆人環境でおしっこを漏らしてしまったのだ。年頃の娘なのに……。  
 
「ひっく……。リンちゃんのばかぁ〜〜〜!! うぇ〜〜〜〜〜ん……!!!」  
ついに人工芝のマット上で号泣するシア。あの後、麻弓がネリネとシアにシャワーをかけてやり、  
一応、粗相の始末はしてあるのだが、あの光景はその場にいた全員の網膜に焼きついているだろう。  
流石にネリネも興奮から冷めるとやりすぎた事を悟ったようだが、既に後の祭りだ。  
彼女は掛けられた方でもあるのだが、はっきり言ってする方より恥かしさは何倍もマシである。  
 
「こ、こうなったら……リンちゃん! 私、仕返しするんだから!! 覚悟はいいよね!?」  
「は……はい……」  
シアの激昂に対し、申し訳無さそうにネリネは俯く。だが、例えどんな恥かしい事をされても、  
気持ち良くなっておしっこする所を見られる程の恥かしさはないだろう。ネリネはシアに対し、  
申し訳ない気持ちで一杯だった。  
 
「麻弓ちゃん!!」  
「は、はい!!」  
「どうすればいいの!? リンちゃんを虐めるために私を呼んだんでしょ!?」  
「そ、そうね……アハハ……」  
麻弓の乾いた笑いが辺りに響き渡る。元はと言えば麻弓が呼びつけた事が始まりだったのだ。  
シアがそれに気づいて怒りの矛先が自分に向かないとも限らない。早くこの窮地を脱出するには  
ネリネを虐める目的を作り、シアの注意をそちらに向けることが一番良い。  
 
「麻弓ちゃん……?」  
「あ、はい……。……! そうそう! シアちゃんはリンちゃんを座らせて後ろに回って、そのまま  
オッパイを揉んであげてくれないかな?」  
「え……胸を……!?」  
麻弓の慌しい説明はネリネにも当然聞こえていた。自分の胸をシアに揉みしだかれる……。  
ちょっと恥かしいが、シアを見ると……。  
「オッパイを揉むんだね? リンちゃん! そこに座って!!」  
やる気満々である。ネリネは「はい……」と答え、素直に人工芝に座り込んだ。すると……。  
「あ……」  
「どうしたの?」  
「な、何でもありません」  
今まで寝ていたので気がつかなかったが、こうやってぺたんと座ると、丁度女の子のアソコが  
人工芝に刺さる様な状態で刺激され、それだけでゾクッと背筋に電気が走る。  
「ヘンなリンちゃん……うっ!」  
「シアちゃん……」  
「アハハ……この感触、なんかヘンだよね」  
ごまかすような笑顔のシア。彼女もネリネの背後に回りこみ、同じようにぺたんと座った時、  
人工芝の刺激を受けてしまったのだ。しかも彼女の方がネリネを足の間に挟みこむようにしている分、  
刺激が寄り強く押し寄せる。  
 
「じゃ、じゃあ……シアちゃん」  
「はい、やるっす! リンちゃん、覚悟〜〜!!」  
「お、お手柔らかにシアちゃん……はぅん!?」  
シアはいきなりネリネの両脇から腕を通し、胸を鷲掴みした。ふにゅ……とマシュマロの様な  
柔らかさに思わず「おおっ!?」と感動した声を上げる。  
「すご……リンちゃんのおっぱい、手に入りきらないよぉ……それに、柔らかいのにこの心地よい  
弾力……」  
 
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。  
 
「ん……! だ、だめ……。シアちゃん……そんなに激しく揉まれたら……」  
ネリネが頬を上気させ、たまらず目を閉じて指を咥える。そうしないと悲鳴を上げそうなのだが……。  
「だぁめ! やめてあげないよ! だって、リンちゃん、私が悶えていても舐めるのをやめてくれな  
かったじゃない……おかげで私は……うう……」  
「あ、あれは……シアちゃんが悶えるのが可愛かったから……はぅん♪」  
「だったら私も同じなのです! リンちゃんの喘ぎ声は皆が聞きたいんだからね。絶対に緩めて  
あげないから!」  
天使の鐘と呼ばれた歌声を持つネリネ。その彼女が快感に震え、思わず上げてしまう喘ぎ声は  
正に官能の芸術とも言える声であった。  
傍にいる麻弓は勿論、亜沙や楓、カレハやプリムラもお互いの愛撫を止めて美しい生贄の悲鳴に  
聞き入っている。  
 
もみもみもみもみ……。  
「うっ……ん……!」  
 
もみもみもみもみもみもみもみもみ……。  
「はぁん……。あああ……」  
 
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。  
「だめ……。もう……。シアちゃ……ん……!」  
 
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。  
「はぁ……ん……。う……あ……ん……」  
 
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ……。  
 
「はぁ……、はぁ……、はぁ……。も……揉みすぎです、シアちゃん……」  
「知らない……よ。……リンちゃんは舐めすぎを止めてくれなかったもん……」  
「でも……こんなにされると……蕩けてしまいそう……です……」  
「リンちゃん……」  
ネリネの熱い吐息を感じ、シアも段々と興奮が高まってきた。揉まれるネリネは尚の事だろう。  
全身はしっとりと汗ばみ、白い肢体はピンク色に染まって、体中からいい匂いが立ち上ってきた。  
 
「フフフ……いい感じに蕩けてきたかな?」  
今までじっとシアとネリネの行為に見入ってた麻弓がゆっくりとネリネの両足の間に座り込んだ。  
「あぅん……♪ この体勢だとアソコに芝が刺さって変な気分だね……。さて……と」  
麻弓も芝生の刺激に感じながらも、ネリネの足を取って自分の足を股間に宛がった。  
「電気あんまだよね? リンちゃんがおしっこ漏らすまでやっちゃえ♪」  
テンションの上がったシアがけしかける。  
「ムッ……」  
その言い方があまりにも楽しそうだったのでネリネが内心ちょっとムッとした。  
「そ、そんな……いくら電気あんまされたって、おしっこなんか漏らしたりしません。シアちゃん  
じゃあるまいし……」  
「あ〜〜〜!! 言ったなぁ〜〜!! 誰のせいだと思ってるのよ!」  
シアが揉む手に力を込める。ネリネはうっ……!と呻いた。  
「だ、誰のせいって……。それはシアちゃんが淫らだからじゃないですか? それとも、お子様  
だからかも……」  
強く乳を掴まれたので怒ったのか、珍しく刺のある言葉を吐くネリネ。  
「だ、誰がお子様ですか! この、乳娘! 麻弓ちゃん、思いっきり力を込めた電気あんまするっす!!」  
「ち……ちちむすめ!? ふ……フフン、私はシアちゃんと違って平気ですから。いくらされたって  
おしっこなんかしませんよ」  
「嘘だよ! 絶対耐えられないもん!」  
「絶対耐えて見せます!」  
睨みあう天界と魔界のプリンセス。  
 
「な、なんか主旨が変わってきてるような……」  
二人が性的興奮で顔を赤らめながらも喧々諤々の様子で言い合ってるのを麻弓はたらりと汗を  
かきながら見ていたが、  
「ともかく、始めちゃうよ? リンちゃん、言葉どおり私の電気あんまとシアちゃんの乳揉みの  
同時攻撃に耐えられるかな?」  
「え……!? ど、同時にですか!?」  
「とーぜんっす! それとも、今から謝るなら許してあげるのですよ、リンちゃん♪」  
「だ、誰が……! う、同時攻撃、受けて立ちます!!」  
 
ごごごご……とネリネの闘志に火がついたw。  
 
「ならば遠慮なく……。シアちゃん、行くよ!?」  
「おっけ〜っす!!」  
シアが再び乳揉みを再開したと同時に麻弓はネリネの股間に振動を与えた。  
「き……来なさい! ……ひゃぁう!? ふわわっ……!?」  
ぶるぶるぶる……素足が直接秘裂に触れる感触と同時に送られてきた微弱な振動が、それまでに  
充血して感じやすくなっていたクリトリスを揺さぶり、電気が走る感覚がネリネの全身を貫いた。  
「きゃああ……!! ああああ……!!!」  
電気あんま開始から僅か10秒ほどでネリネは自分が分の悪い挑戦をしている事を思い知らされた。  
 
 
         *         *          *  
 
 
ぶるぶる……ぶるぶるぶる。……ぶるっ………………ぶるぶるぶるぶる!  
 
もみもみもみ……もみもみもみ……もみもみもみもみ……きゅん!  
 
「ひゃあうう!? シ、シアちゃん!! 乳首を抓むなんて反則です!」  
「じゃあ、こっちはどうかな……くりっ♪」  
「きゃああん!? ク、クリトリスを狙って突っつくのもずるいです〜!!」  
「そんな事言ってたらオッパイ揉みも電気あんまも出来ないでしょ? ……はむっ♪」  
「きゃああああああ!! み、耳はだめです〜〜!! あああああ……」  
 
子供の頃の悪戯の様にじゃれあいながら、麻弓とシアは前後からネリネを責める。  
基本は電気あんまとオッパイ揉みだが、麻弓もシアもそれ以外の悪戯をアクセントとして  
積極的に取り入れていた。  
 
電気あんまの最中に菊門をつついたり、足の指を舐めたり。  
おっぱいを揉んでいる最中に乳首を指で挟んだり、首筋に息を吹きかけたり。  
 
中でもネリネが大きく反応するのは魔族特有の大きな耳たぶを甘噛みされたりする時だった。  
ここは魔族の性感帯の中でも特に発達している部分で、性器とまではいかないにせよ、それに近い  
責めのポイントであった。シアは普段は友達として嫌われるといやなので自重していたが、  
実際はやってみたくてしょうがない悪戯であった。  
今はこうやってめでたく敵同士?になった間柄。しかも『性敵』となったからには遠慮する事  
無く出来る悪戯となったのだ。この標的を狙わないはずが無い。  
 
「あうぅ……。はぅう……!! そ、そこだけは許してください、シアちゃん」  
「だぁめ♪ リンちゃんが許してくださいってトコばかり責めてあげる。敵同士だもん♪」  
「そんなぁ……。ずるいです……私は仕返し出来ない所なのに……」  
「仕返しね〜。そうだ、その仕返しできるトコをもっと責めなくちゃ! 麻弓ちゃん、もっと  
激しい電気あんまにしようよ! 私、すっごくソコを辱められたんだもん!」  
「辱めたなんて、そんな……。……あ! だめぇ! 麻弓さん! シアちゃんの言うこと聞いちゃ  
……はぁんん〜〜!!」  
 
麻弓の電気あんまが強くなり、ネリネは麻弓の足を掴んで内股になり、踏ん張る。  
体中がプルプルと震え、ガクガクと腰が揺れる。  
「あっ……。くっ……!!」  
ネリネがたまらずうめき声を上げるたび、麻弓は自分の足がネリネの蜜でぬるぬるしてくる事に  
気づいていた。蜜と同時にえもいわれぬ匂いも立ち込めてくる。麝香にも似た魔族特有の分泌物の  
匂いはそれを嗅いだ者の心も蕩けさせる――。  
 
(もっと電気あんまして……虐めてあげる)  
ネリネの美しい喘ぎ声と強烈なフェロモンを感じ、麻弓の中の嗜虐心が高まってゆく。  
さっきまでの感じさせる電気あんまより強く、そして激しく秘裂を擦り上げる様にして踵を動かす。  
ぐにゅ……と柔らかい感触を踵に感じると同時にびしゃっ!と何かが噴出して足を濡らした。  
 
「あああああああ……!!!」  
思わず絶叫するネリネ。麻弓の踵でのあんまがクリトリスを直撃し、淫水を吹き上げさせられたのだ。  
普段なら急所蹴りにも匹敵する痛いあんまだっただろう。しかし、前後から責められ、メロメロ状態の  
ネリネにはそれが心地よい刺激になっていた。  
 
くちゅ……クチュ……ヌル……ビシャ!  
 
麻弓の電気あんまはどんどん淫靡な音を立てていく。電気あんまする右足の踵は既にびしょ濡れで、  
動かすたびに濃密な淫水が糸を引き、光に煌く。  
「私も……こうしてあげる……」  
シアが半身前に回り、揉んでいたネリネの乳首を舌で舐めあげた。  
「はぁ……ん!! ……んん!!」  
ネリネの上半身がブルブルと細かく震えた。執拗に乳房を揉まれて固くなった乳首は触るだけでも  
強烈な電気を体中に巡らせるのに、舌でつつくような舐め方をされると、その柔らかさと独特の感触が  
脳と子宮に直接飛び上がりそうな衝撃を与えてしまう。  
「あはぁ……ん!!」  
じゅん……! と熱い飛沫が今度は麻弓の太股にまで飛んできた。性器を刺激されていないのにだ。  
(耳・乳首・アソコ……リンちゃんの体はどこも感度が高いね……)  
麻弓はそう思いながら、ネリネの震えが収まるのを見計らって、股間をグリグリした。  
「はぅううう……!! そ、そんな……」  
ネリネは休まる暇がない。電気あんまで股間を執拗に責められ、ねっとりと蜜を出さされたかと思うと  
乳首やクリトリスへの刺激で熱い飛沫を噴出させられる。人工芝は水ではなく、ネリネの汗と淫水だけ  
でぐっしょりと濡れていた。そのあたりには濃密な匂いが立ち込めて、陵辱者である麻弓・シアの  
鼻腔を擽り、更なるサディスティックな欲望を掻き立てる。  
 
「…………はむっ!」  
「きゃあああああ〜〜〜〜……!!!!」  
ネリネの絶叫がプール中に響き渡った。性的興奮が最高潮に達したシアがネリネの乳首を噛んだのだ。  
甘噛みより幾分強く、歯も少し立てていた。  
普段なら痛くて堪らなかっただろう。傷がつくほどではないとは言え、女の子独特の急所に歯を  
立てられたのだから。  
だが、今のネリネは痛さだけで悲鳴を上げたのではなかった。頭が真っ白に飛びそうな衝撃は  
間違いなく性的快感であった。自分の太股が自分の陰裂から噴出した熱く迸った蜜で濡れたのが  
自分で分かった。  
 
「えい……! えい! えい!! ……えい、えい、えい!!!」  
「きゃん! だ、だめ……ひゃん! あうっ! あん! だめ……!! そんなトコを蹴らないで……  
そこだけは許して……ひゃあん!! あああん!!!」  
麻弓の動きに合わせて、ネリネの体がガクッ!ガクガクッ!と何度もくの字に折れる。  
どうやら麻弓は電気あんまをしながら爪先でクリトリスや肛門、尿道の辺りを何度も突っつくように  
蹴っているようだ。  
これも普段なら痛くて堪らなかっただろう。だが、そこは蜜の溢れる源、ぐっしょりと濃密な蜜が  
打撃の力を緩和し、代わりに被虐的な刺激を脳裏に矢継ぎ早に送り込んでいた。  
ネリネは苦痛と快感が混ざりあった刺激が全身に行き渡り、最早何も考えられず、何も見えなかった。  
ただ、押し寄せる波に懸命に耐えているだけだった。  
何か譲ってはいけないもの、これだけはしてはいけないもの、それを下腹部の辺りに感じながら。  
 
「はぁ……。はぁ……。はぁ……」  
ネリネは青息吐息で体をシアに預けている。全身ぐっしょりと汗だくになり、長い髪が乱れて  
顔に張り付いていた。シアはその汗を優しく拭ってやり、髪も整えてあげながら、ネリネの形の  
良い唇にキスをした。  
「……ん……。んん……」  
ネリネはそのキスを拒まなかった。親友のシアとのキス……女の子同士なのに、いいのかな?と  
漠然と感じながらも、自ら進んで受け入れ、シアの柔らかい髪を撫でた。  
 
「あ〜〜、いいなぁ、シアちゃんは……」  
電気あんまをしている足を止めずに麻弓が呟く。キスをしている最中も麻弓は腹いせの様に  
クリトリスを突いたのでネリネは「うぐぐ……!?」とくぐもった悲鳴を上げた。  
「エヘヘ〜♪ 麻弓ちゃんはリンちゃんにおしっこさせる担当だもん。……ねえ、リンちゃん、  
まだ電気あんまされておしっこして逝っちゃうのはイヤ? 私……見てみたいの。リンちゃんの  
一番恥かしい姿を」  
シアがネリネの頬を舐めながら言う。ネリネは擽ったそうにしていたが、シアの目を見て、  
そのまま俯き、コクリと頷いた。  
「やった♪ いいのね、リンちゃん? 私に、リンちゃんの一番恥かしい姿を見せてくれるんだね?」  
恥かしそうに再び頷くネリネ。  
「フフフ……じゃあ、私もお手伝いするね。麻弓ちゃん! リンちゃんに止めを刺してあげて!」  
シアはそう言うと、ネリネの乳首を再び舐めだした。もう片方の乳首は指で抓み、コリコリと  
弄んでいる。  
「はぅん……! シアちゃん……はぁぁぁあ……!!」  
それだけでもネリネは悲鳴に近い喘ぎ声を上げていた。いよいよクライマックスと言うことで、  
亜沙や楓、カレハやプリムラもネリネの姿態を凝視する。  
 
「いくよ、リンちゃん……」  
麻弓は電気あんましている足を改めて持ち直し、股間を責めていた足もしっかりと置きなおした。  
そしてオーソドックスな電気あんまの通りに足をブルブルと震わせる。  
「あっ……! ああああっ!!」  
再び電気あんまの基本技で責められたネリネは太股を振るわせ、内股になって悶えた。股間に踵が  
食い込み、グリグリと押し付けられる様子は一見痛そうにも見えるが、苦悶だけではなく、快感が  
ネリネに押し寄せていることは彼女の恍惚とした表情で分かる。  
だが、気持ちが良いばかりではない。気持ち良さと苦悶が交互に訪れ、やがてそれが合わさって  
苦しいような、切ないような、何かが解き放たれるような気持ち――それこそが電気あんま特有の  
快感であった。  
 
「ううう……。はぅう……!! くっ……!!!」  
上り詰めてくるものを懸命に耐えるネリネ。解放されないエネルギーがアンマされている性器から  
体中に発せられ、どこかで爆発しないと収まらない、そんな感覚がネリネを支配する。  
「もう……だめ……お願い……逝かせて下さい……麻弓さん……シアちゃん!」  
ネリネの体がガクガクと痙攣し始めた。流石にもう限界だ。  
「麻弓ちゃん!!」  
「分かってる……リンちゃん、逝って……! リンちゃんの今の気持ちを解放して……!!!」  
麻弓の電気あんまのスピードが一気に上がった。ぬらぬらと滑る足。それがネリネに一定でない  
リズムを与え、より凝縮したエネルギーが下腹部を中心に集まってくる感覚があった。  
 
「あ……、あっ……! あっ……!!!」  
ネリネが高まって堪らなさそうな悲鳴を上げる。アンマされている股間の秘裂は、振動とは別に  
ひくひくと自分で蠢いていた。後は何かのきっかけがあれば奔流は堰を切ったようにあふれ出す。  
「リンちゃん……!! あむっ!!」  
シアはネリネの乳首を唇で思い切り噛んだ。そのきっかけを与えるために――。  
 
「シアちゃん……!! はぅう!? あああああああああ〜〜〜〜〜〜……!!!!」  
 
ネリネの脳裏が真っ白に飛び、同時に神秘の秘裂からは滝の様な奔流が迸り、キラキラと輝く  
虹と共に麻弓の体に叩きつける様に降り注いだ。  
 
「あ……!あっ……あ……」  
がっくりとネリネの体から力が抜け、シアがしっかりとその体を抱きしめた。  
 

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