【其の弐】  
 
 
「お姉ちゃん、どうしたの?」  
部屋に戻っても一言も口を利かない私を心配するように茉莉花が話しかけてくる。  
彼女は丁寧に私の髪を乾かし、綺麗に梳いてくれていた。さっきから慈しむように私の髪を  
梳いては溜め息をついている。  
「ヘンな子ね……」  
私は思わず呟くように言った。  
「え? どうして?」  
「さっきから私の髪を見て溜め息ばっかりついてるじゃない?」  
「だって……お姉ちゃんの髪、綺麗なんだもん。私と違って真っ直ぐで艶やかで……」  
茉莉花は不平そうに言う。確かに茉莉花の髪はブラウンでちょっと癖のある巻き毛だ。  
晴樹も私と同じ髪質で、茉莉花だけが違う。実の兄妹・姉妹でないから仕方が無いのだけれど。  
私たちの両親はお互いに連れ子で再婚したのだ。私たちの父と茉莉花の母と。  
 
「茉莉花の髪だって綺麗だよ。ふわふわで柔らかくて……天使の羽みたい」  
「う〜〜、そうかなぁ……。でも私はお姉ちゃん達みたいなほうが良かったよぉ」  
「隣の芝生は青く見えるものよ」  
私はクスクスと微笑んで言ったが、そんな他愛もない話以外に茉莉花に聞かなければいけない  
事があった。  
 
「ねぇ、茉莉花」  
「なぁに、お姉ちゃん?」  
「さっきは……どうして晴樹にばらしてしまったの?」  
「…………」  
茉莉花は急にお喋りをやめ、また私の体の手入れに専念する。肌の保湿効果がある上質の  
ローズオイルを延ばし、私の体に塗っていく。薔薇の気高い香りが鼻腔を擽り、陶然となる。  
 
「晴樹に……可愛がってもらいたいから?」  
私は構わず質問を続けた。茉莉花はコクリと頷く。  
「あなたはそれで良いけど、私はどうなるの? あなたが私の気持ちをばらした事で、  
私は……晴樹に嬲られ続けるんだよ?」  
「…………」  
私は茉莉花のほうを見ずに言った。茉莉花も私の方を見ず、手も休めない。  
 
「……晴樹は言ったよ。私にお仕置きと調教を電気あんまでするって。私が女の子の急所を  
責められて泣かされてしまうのが楽しい? 茉莉花のせいでこれから私はずっと晴樹に  
いじめ続けられるんだよ? 晴樹が飽きるまで……あの子の欲望の生贄となって――」  
「私だって――」  
私が繰言を続けて茉莉花を責めるのを、静かに彼女は遮った。  
そして私の背中から抱きしめる。茉莉花の膨らみかけた青い蕾の様な胸が私の背中に  
密着した。  
 
「私だって生贄だよ……お姉ちゃん。晴樹お兄ちゃんはきっとお姉ちゃんだけじゃなく、  
私もいじめようとするよ――」  
二人とも裸のままだ。茉莉花のぬくもりは肌を触れ合わせて感じ取れる。彼女の鼓動は  
背中に触れている胸のふくらみから直に伝わった。  
 
この時は私は茉莉花の気持ちが良く分かった。茉莉花もそうだっただろう。生贄に饗される  
女の子だけが分かる、どこか物悲しくて切ない気持ち。  
生贄となる私たちの心も体も、私たちのものではない。晴樹のものなのだ。  
私たちはもう、私たちの意志では何も出来ない。晴樹の命令に従い、晴樹に奉仕する。  
それが私たちの運命なのだ。  
 
「でも――」  
「……?」  
「私はまだ運命に逆らうつもりよ、茉莉花」  
私は茉莉花を引き寄せて宣告するように言った。  
「……どう言う意味?」  
「晴樹は下着に着替えて来いって言ったけど、きっとそれだけで済ますつもりはないでしょ?  
そこを突くの」  
茉莉花は私の話を不思議そうな表情で聞いている。私が何を言っているのか、十分にはわかって  
いないのだろう。  
「裸にさせられて、晴樹が電気あんまを仕掛けてきた時が……私の最後のチャンス――」  
私は数日前、偶然見てしまった晴樹の裸を思い浮かべていた。痩せぎすとは言え、男らしく  
必要なところにはちゃんと筋肉がついている晴樹の体の中で、そこだけが頼り無げにぶらぶらと  
揺れていた。裸になって無防備になったその部分を狙えば、流石の晴樹も――。  
「電気あんまには電気あんまを――晴樹には改めて男の子の弱点を思い知ってもらうから」  
今までみたいに手加減なんか絶対してやらない――私は唯一無二の逆転のチャンスをイメージ  
していた。  
 
 
          *           *           *  
 
 
お姉ちゃんが反撃するって言っている。  
でも、その表情は凛々しさとは程遠いものだった。やっぱりこれからされるお仕置きのほうが  
気になっているのだろう。  
 
それよりも私にはやらなければいけない事があった。  
(お姉ちゃんにはどの下着がいいかなぁ――?)  
私はベッドに広げたシルクの下着の数々を見ながら唸っていた。電気あんまされる度に汚れて  
しまうのだから、そのうち全部穿く事になるだろうけど、やっぱり最初が肝心だから。  
お兄ちゃんにはいきなり最高に綺麗なお姉ちゃんを見せ付けてガツンと食らわさないと。  
私もついでに――エヘヘ♪  
 
あれこれ悩んだけど、やっぱり最初は正攻法で……と言う事で比較的オーソドックスな白の  
ショーツにした。上質のシルク素材で光沢があって肌触りがとてもいい。  
「お姉ちゃん、そこに立って」  
私は裸のお姉ちゃんを立たせて選んだブラとショーツをつけてあげた。最初にショーツを  
つけたんだけど、当たり前の話、つけるときにはお姉ちゃんの若草の繁みが私の目の前にあった。  
 
(あ……いい匂い♪)  
私が思わずほぉ〜〜っと熱い溜め息をつくとお姉ちゃんがビクンと震え、少し腰を引いた。  
「い、息を吹きかけちゃ……いや……」  
お姉ちゃんは困ったように私を見る。私は気づかない体を装いながらお姉ちゃんにショーツを  
つけてあげた。Tバックではないけれど、紐を両サイドで結ぶタイプの小さなショーツ。  
前から見るとお姉ちゃんのすべすべした肌になだらかな三角地帯が良く映える。  
 
(男の子じゃなくてもここを狙いたくなっちゃうね)  
私はこっそりとお姉ちゃんのそこに踵が食い込む姿を想像した。自分の最大の弱点を責められ、  
身を捩って泣き叫ぶ紫苑お姉ちゃん――息を吹きかけられただけで悶えてしまうような敏感な  
所に電気あんまなんかされて……大丈夫なのだろうか?  
 
ブラはそれに合わせて同色のシンプルなデザインのものを選んだ。とは言え、形はちゃんと  
凝った物で、カップの下半分を覆い、トップバストには柔らかく動きのあるカッティングを  
施した肩紐無しのタイプを選んだ。上から見下ろした時、胸の谷間が良く見える扇情的な  
デザインだ。  
「う……。ま、負けた……」  
「……なにが?」  
あ、あと2年経って今のお姉ちゃんの年齢になれば、私だってきっと………………無理かな?  
 
お姉ちゃんには形は凝っているけどデザインはシンプルなもの(こう言うのが一番着こなしが  
難しいのだ。ましてや伸縮性が無いシルクの下着。こういう下着は着る人を選ぶシビアなもの  
なのだけど――お姉ちゃんは選ばれた人でいいなぁ〜)を選んだので、私は形はおとなしめ  
だけど、レースをふんだんに使った可愛い下着を選んだ。  
ピンク色で、幼児体型の女の子のフォローをしてくれる?下着を身に着けた私を見て、  
「可愛いね、茉莉花」  
と、お姉ちゃんは微笑んでくれた。身支度の時間は女の子にとっては楽しいひと時なのだ。  
それが性奴隷となる為に着飾る身支度であっても――。  
 
 
「ねぇ、お姉ちゃん。お兄ちゃんは下着姿って言ったけど、もっとお洒落していこうよ♪」  
「どういうこと?」  
「エヘヘ……折角可愛い下着をつけてるんだもん。これに合わせたお洋服を着てみない?」  
「私はいいけど……晴樹はどう言うかな?」  
「大丈夫! お兄ちゃん好みのさり気無くエッチっぽいのをコーディネートするの。それ  
だったらお兄ちゃんも文句無いだろうし――てゆうか、最初にガツンとお姉ちゃんの魅力を  
食らわせておかないとね♪」  
デートだってそうだもん。男の子と女の子は意識し始めた時のファーストコンタクトが大事。  
生贄とか奴隷になるって言っても、結局は男の子と女の子の事だもんね。  
私がそう言うとお姉ちゃんは優しく微笑んでくれた。少し寂しげな表情だったけど、私の  
言いたい事は分かってくれたようだ。  
 
 
          *           *           *  
 
 
「う〜〜ん……と。あ、これなんかいいかも♪」  
お姉ちゃんの魅力はなんと言ってもこのパーフェクトなボディライン! これを生かすには  
シンプルでセクシーな方がいいかな。  
 
私はシルク製のノースリーブの白いブラウスと濃いブラウンのミニスカート、それとスカート  
と同系色のオーバーニーソックスを選んでお姉ちゃんに着せてあげた。  
私が選んだタイトなデザインのブラウスとスカートは、さっきの下着と同じで伸縮性の無い  
シルクだから、やはり着る人を選ぶ。  
前世代に流行したスパンコールを散りばめた伸縮性の高いボディコンの様に、ピチピチに  
伸びきってまで無理矢理着る様な真似は出来ない。  
勿論、お姉ちゃんは楽々とその関門を突破した(ハァ……。溜め息が)。  
 
ブラウスは胸元が開き目で、ミニスカートはフロントサイドに深めのスリットが入っている。  
裾も動きのあるデザインで、お姉ちゃんの動作の度にアクティブに動くスカートは、  
お兄ちゃんがその気になってローアングルの位置にしゃがみ込めばパンチラ見放題だった。  
鏡の前に立ったお姉ちゃんにもそれが分かったようで、しきりにスカートの裾を気にしている。  
前を押さえればお尻のほうが見えちゃうし、スリットがフロントサイドにある上、素材が  
柔らかいので、下手に押さえると逆にパンチラしてしまう。  
 
ニーソックスは長めにしてわざと露出は抑えた。  
腕もノースリーブのブラウスにロンググローブで肌の見えているところは少なくする。  
だけど、肝心な所はちょっとした仕草でチラチラと見え隠れして、男の子の想像力を刺激する  
ようになっている。  
けど実は、柔らかい素材を使っているので普通にしていればなかなか見えない、もどかしい  
状態でもあるのです。エヘン♪  
 
「エヘヘ、チラリズムを追求してみました♪」  
私が悪戯っぽく言うとお姉ちゃんは「もう……」と言いながらちょっと困った表情で微笑む。  
スカートとソックスを濃い色にしたのは男の子達が『絶対領域』と呼んでいるスカートと  
ニーソックスの境目の所を、お姉ちゃんの白い太股と白のショーツでコントラストを  
際立たせるためだった。  
見えそうで見えない、でも見えた時には……喜びが大きいでしょ?  
 
お姉ちゃんはそこをしきりに気にしていた。露出が少ないけど、いや少ないからこそ、男の子の  
注目はそこに集まる。それが電気あんまを狙ってるお兄ちゃんの視線だとすると――。  
お兄ちゃんが狙っている女の子の急所を守ってくれるのはシルクのショーツ一枚だけなのだ。  
お姉ちゃんの恥かしいような困ったような表情の理由は良く分かる。  
でも……。気のせいか、あんまり嫌そうじゃないような……? 恥かしがってはいるけれど。  
 
「軽くお化粧もしてみないとね♪」  
私はお姉ちゃんをドレッサーに座らせて髪を整える。お姉ちゃんのキメ細かい肌には殆ど  
お化粧なんて必要はないけれど、スキンケアと髪の手入れをきちんとしておくだけで全然  
見栄えが変わる。  
「頭にも何かつけようかな? でもレースは私にコーディネートしたいし……」  
何かアイテムをつけるだけで普段と違った雰囲気になる。ぶつくさいいながら物色して  
見つけたのが、シルクのマリアベールだった。  
 
「ん♪ これ、いいかも」  
私はマリアベールをお姉ちゃんの後頭部に掛けた。こうすればフードの様にお姉ちゃんの  
顔の上側に少しベールがかかり、鼻筋の通った整った顔立ちに陰翳ができて美しさが  
強調される。愁いを帯びたお姉ちゃんの瞳のきらめきに影が射し、大人びた印象になる。  
お化粧は必要ないと思ったけど、影が差した目元とのコントラストを強調するために、  
露出している唇に軽くルージュを引いてみた。  
お姉ちゃんの顔立ちが、更に大人びて神秘的な印象になった。  
 
「綺麗――。フフフ……お嫁さんに行くみたいだね♪」  
そうかもしれない、と私は思った。結婚して永遠の愛を誓うのと、奴隷となって一生奉仕  
するのを誓うのとで、一体どのぐらいの差があるのだろう?  
お姉ちゃんはお兄ちゃんに愛されに行くんだ、と思えばなんら変わることが無いようにも  
感じた。  
 
例え……それが歪んだ愛であっても――。  
 
 
さて、私の方だけど、脚線美や体型でお姉ちゃんに勝てる要素は全く無いので(グスン……)、  
とりあえず反対路線で勝負する事にした。シンプルなお姉ちゃんの服装と相反するレースを  
ふんだんに施したゴスロリチックなスカートとブラウス。ニーソックスもヒラヒラ付きで、  
ブラウスとスカートを黒、ニーソックスはお姉ちゃんとは反対に白にした。  
お姉ちゃんと違って細い足だから黒のニーソックスだと寂しく見える。白のレース付きの  
ソックスならスカートが捲れた時、ちょっと背伸びしたロリータを印象付けてお兄ちゃんを  
ドキッとさせる事も……出来ればいいんだけど(ハァ……)。  
アイテムも色々用意して……スカー(切り傷)が入ったぬいぐるみと、頭にもレースを飾って  
ちょっとリスキーなロリータ路線で……ん? お姉ちゃん、どうしたの?  
 
「可愛い……。お人形さんみたい♪」  
いつの間にかお姉ちゃんは私の背後に回って後ろから抱きしめてきた。  
ちょ、ちょっとお姉さま? それはあんまりひっつきすぎなのでわ……。  
「自分だけこんな可愛らしく着飾っちゃって、茉莉花はずるいな〜。レースも可愛い〜。  
フフフ……キスしちゃおうっと♪」  
チュッ♪ と何の前触れも無くお姉ちゃんが私の頬にキスをした! ちょwwwおねぇwww!  
「触ってみるともっといい感じ……ほっぺはぷにぷにだし、髪は柔らかくて……いい匂い♪」  
お、お姉ちゃん……そんな、匂いをかいだりしちゃ、恥かしいよぉ……。  
あ……!? だ、ダメ! ベッドは、後でお兄ちゃんと……きゃああ!!  
 
私はお姉ちゃんにベッドに押し倒された。それはもういとも簡単に。  
元々体格の差がある上、お姉ちゃんは運動神経抜群なのだ。組み合いになったら勝ち目が無い。  
「お、お姉ちゃん……その格好で暴れるとぱんつ見えちゃうよぉ……」  
「いいの。見せ合いっこしましょう……えいっ♪」  
「ひゃあん! だめぇ!!」  
お姉ちゃんは私のスカートを捲り上げ、ロンググローブをはめた手を私の太股の間に通した。  
「きゃああん!? お、お姉ちゃん、それは……!」  
「なるほど……こうやって使うんだ。これって」  
お姉ちゃんはシルクの手袋で私の内股を擦るように刺激する。肌触りが気持ちがいい上に、  
お姉ちゃんの力の入れ方が絶妙で……ああん♪  
 
「気持ちいい、茉莉花? でも、いつまでも気持ちよくさせてあげないよ。あなたには女の子の  
秘密を晴樹にばらされた仕返しをしなきゃいけないもの……」  
そう言うとお姉ちゃんは一旦下がり、ベッドに仰向けになっている私の足元に座り込んだ。  
そして白ニーソックスに包まれた両足を掴む。こ、この体勢は……。  
「晴樹にやられちゃう前に、私がたっぷりと準備運動をしてあげる。覚悟なさい」  
さっきまで愁いを帯びていたお姉ちゃんの瞳がキラリと瞬いた。  
「だ、だめぇ! じゅ、準備運動はいいからお兄ちゃんの所に行きましょう? ね?」  
私は懸命に足を閉じようとしたが、お姉ちゃんの力は強くて振りほどけない。しかもお姉ちゃんの  
右足はどんどん太股を割っていく。こ、このままでは……。  
 
「そ、それ以上は……させないもん!」  
私は懸命に内股に力を入れ、足を閉じた。フ……フフフ。お姉ちゃん、女同士での電気あんまって、  
掛けられるって分かってたら頑張れば防げるものなんですよ。  
男の子みたいに力の差があるわけじゃないから足と手の力では…………って! お、お姉ちゃんの  
足がどんどんせり上がってくる!? そ、そんな馬鹿なぁ〜!  
「こういう時、ニーソックスは不利なのよね。踏ん張りが利かなくって」  
クスクスとお姉ちゃんは笑う。ガーン! そ、そうでした。私たち二人ともニーソックスはいてる  
んだから、脚の摩擦係数はゼロに近くて……って! そんな事言ってる場合じゃない!!  
 
お姉ちゃんの足はさしたる抵抗も無く、私のアソコにまで到達した。  
「きゃうん!?」  
私は子犬の様な悲鳴を上げて下半身を振るわせた。お姉ちゃんの足が大事な所に触れて電気が  
走ったのだ。  
「電気あんまは女の子同士でやるのもいいよね……お互いの弱点を知り尽くしてるから。  
こことか……」  
「ひゃああん!! ……だ、だめぇ!」  
私は懸命にお姉ちゃんの足から逃れようとしたけど、無駄だった。お姉ちゃんの方が力が強くて  
断然足も長いから私がされるとピン!と脚が伸びきった状態になって逃げられないのだ。  
しかもこの状態でグリグリされると……。  
「ああ……ん……。お、お姉ちゃん……逃げられないよぉ……」  
「勿論、そうしているからだもん。フフフ、震えた太股が可愛い♪」  
お姉ちゃんは私の股間に足の裏を密着させてブルブルと震えさせた。丁度土踏まずの部分が  
私のシルクのショーツに覆われたアソコに触れるか触れないかの状態になり、微妙な振動が  
送られてくる。そこに……。  
 
(し、シルクの肌触りが……ああん……♪)  
私はたまらず自分の指を噛み締めるようにして耐えた。まだ……その……は、生えてない(!)  
アソコに柔らかなシルクがさわさわと触れたり、お姉ちゃんの足でグリグリと圧迫されたりして、  
だんだんそこがむず痒くなって来る。  
「お、お姉ちゃん……下着が、ダメに……なっちゃう……」  
「代わりは沢山あるよ。元々お兄ちゃんにしてもらうつもりで用意してたでしょ?」  
クスクスと意地悪に笑うお姉ちゃん。  
「そ、それはそうだけど……。……う、うんッ……くッ…………はぁんんッ!」  
お姉ちゃんの電気あんまは段々強くなってきた。私は自分のアソコがヌルヌルと濡れて来るのが  
わかる。シルクのショーツは捩れて、イヤらしくクチュクチュ音を立てている。  
 
(このせり上がってくる気持ち……堪らないよぉ……)  
この電気アンマされる度にアソコから突き上げてくるじんわりとした刺激。オシッコしたくなる  
気持ちにも似て、気持ち良さと気持ち悪さがまぜこぜになった、切ない気持ちが堪らなかった。  
私の息を荒くなり、頭が段々とぼぉっとなってくる。お姉ちゃんの方を見ると、濃いブラウンの  
ミニスカートの置くから目にも鮮やかな白のショーツが覗ける。  
『絶対領域』から覗く、お姉ちゃんのソコはいつもより神秘的で、私はコーディネートが  
上手く行った事を心の中で喜んだ。実際には電気あんまに悶えさせられ、それどころじゃ  
ないんだけど。  
 
そのあとも、お姉ちゃんの電気あんまは一向に止む様子が無い。  
「うっ……くっ! あああ……」  
私は下から断続的にこみ上げてくる快感の塊と恥かしさでいたたまれない気持ちの塊が体の中で  
ごちゃ混ぜになり、気持ち良さと苦しさの狭間で悶えていた。  
これ以上は耐え切れない。私はお姉ちゃんに許しを請おうと思わず口を開きかけた。  
その時――。  
 
「茉莉花、反省した? 『お姉ちゃん、女の子の秘密をばらしちゃってごめんなさい』って  
謝れば許してあげるよ?」  
お姉ちゃんはグリグリと電気あんましながら得意気に私に謝罪を迫る。  
それを聞いて私にはさっきまでの気持ちと違う気持ちが胸いっぱいに広がった。  
「あ、謝らないもん……私、悪くないもん」  
お姉ちゃんにプィッ!と顔を背け、反抗的に言い放つ。  
「お、お姉ちゃんが……電気あんまに感じちゃう、い、インランなのは……私の……せいじゃ  
ないもん……はぁん!!」  
私は電気あんま責めに腰の辺りをプルプル震わせながらも懸命に耐えて、お姉ちゃんを挑発した。  
(ま、負けないもん……お姉ちゃんのイジワルなんかに!)  
 
そう、私はお姉ちゃんの意地悪な表情を見て気を変えた。  
同じ女の子同士で電気あんまをされている大変さが分かるはずなのに、お姉ちゃんは悶える  
私を見て笑った。だからカンに触ったのだ。  
「ウフフ……いいのかな、そんな意地を張って? ほら、ここはこんなにびしょびしょだよ?  
恥かしくないの?」  
「…………お、お姉ちゃんの時より全然マシだもん…………あんなに恥ずかしくないもん」  
ピクッ……っとお姉ちゃんの頬が一瞬引きつった。濡れた様な黒い瞳が私をじっと見つめる。  
私は禁断の挑発をしてしまった。さっきの電気あんまで気持ち良くなった後、精神的に辱めを  
受けたお姉ちゃん。その『悪夢』を私はわざと呼び覚ましてあげたのだ。  
 
「……そう。茉莉花はいい度胸してるね……」  
お姉ちゃんの声色が変わり、電気あんましている右足の位置も少し変わった。  
今までは割れ目の部分に土踏まずをあてがって踏んでいたけど、それを少し上にずらし、踵で  
私の神秘の割れ目を踏みにじるようにした。  
グリッ……。さっきより断然股間を圧迫する力が強くなっている。  
「うっ……!! ああっ!!」  
私はお姉ちゃんの電気あんましている足を掴んで背筋をピンと伸ばして悶えた。それで足が  
外れるとも思わなかったが、そうして突っ張っておかないと耐えられないからだ。  
「ん……ッ! クッ……!」  
私の太股はきゅん!と内股になろうとするけど、お姉ちゃんは足も引っ張るのでまたピンと  
伸ばされ、深々と股間は圧迫される。目を閉じて体を硬直させて何とか耐えようとした。  
 
けれど――。  
 
「お、お姉ちゃん! あそこに……食い込んでるよぉ……!」  
お姉ちゃんの足の力はどんどん強くなって、痛いくらいに私の割れ目の所に食い込んできた。  
私はお姉ちゃんに少し力を緩めてもらおうと懇願した。だけど、そう言えばそう言うほど、  
反対にアソコに食い込む力は強くなっていく。  
「お、お姉ちゃん……!?」  
「勿論食い込ませてるのよ。わざとね」  
お姉ちゃんはサディスティックに微笑んで言い放った。  
「今はもう許してあげないよ。さっきあれだけの啖呵を切ったんだもん。覚悟は出来てるでしょ?」  
お姉ちゃんはその食い込んだ状態でグリグリと踏みにじる電気あんまをした。  
「うぁあああ……あ!!」  
まだ処女の私にはこの圧迫はきつ過ぎた。たちまち悲鳴を上げて仰け反ってしまう。  
 
「はぅわッ!! ……あっ……あああっ!!!」  
私は腰の辺りがガクガクと震えてくるのが分かった。お姉ちゃんの踵グリグリタイプの  
電気あんまは強烈で、私はあっという間に耐える気力がなくなってしまった。  
お姉ちゃんにも私の心理が分かったのだろう。懸命に突っ張っていた力があちこちで一気に  
抜けてぐったりとなる私を見てニヤリと微笑んだ。  
「本当はもっと色々な事をやってあげたいと思ったけど、後で晴樹にいっぱいされるものね。  
今はこのぐらいで許してあげるよ」  
お姉ちゃんは私の両足を持ち直し、電気あんまの力が一番入りやすい体勢になる。  
「う……うん。お姉ちゃん……イかせて。もっと食い込ませてブルブルされてもいいの!」  
私はおねだりする様に叫んでしまった。恥かしさで顔が真っ赤になる。既に電気あんまで  
感じさせられて頬は紅潮しっぱなしだったけど。  
 
「いいよ、茉莉花。イかせてあげる。その代わり……後で私が晴樹にいじめられたて辛そうに  
してたら……私を……お姉ちゃんを慰めてね」  
お姉ちゃんの瞳がまた憂いを帯びてきた。私はそのお姉ちゃんがとても綺麗で魅力的だと思った。  
この綺麗なお姉ちゃんを思うが侭に泣かせられるお兄ちゃんはなんて幸せなんだろう。  
 
でも、今はそれよりも――。  
 
「お姉ちゃん……来て! 私のイケナイ所を――いじめて!」  
私がおねだりしたた直後、お姉ちゃんの右足から強烈な振動が私の女の子の急所に伝わってきた。  
「うっ……!! くうぅ……!!」  
私は懸命に歯を食いしばってその圧倒的な快感の渦を堪える。責められた女の子の秘裂からは  
蜜がじゅんじゅんと何度も溢れかえった。お姉ちゃんのソックスもベッドのシーツもダメにして  
しまう。  
「もう少し頑張って、茉莉花。そうすれば、飛んじゃえるぐらい気持ちよくなるよ!」  
「うん! お姉ちゃん……私…………あ……ふわああッ!!」  
私は言葉にならない悲鳴をあげ、お姉ちゃんの足を掴んで思い切り仰け反った。腰から下は  
押し寄せる快感にガクガクと震えっぱなしだった。蜜壷からは女の子の蜜が噴出すように  
溢れて……そして――。  
 
「うぁああ……。ああああ……。お、おねえちゃ……。おねえちゃあん!!!!」  
「茉莉花! 大丈夫、イっちゃいなさい。お姉ちゃんが――見ててあげるから!!」  
「うん……!! うん……!! うあ……ふわあああああああッ!!!!」  
お姉ちゃんが最後の力とばかりに激しい振動を送り込み、その快感が私の体の隅々まで  
伝わった時、私は悲鳴を上げてそのままガックリと力が抜けた。  
お姉ちゃんは私が逝ったのを見届けると電気あんまを外し、私の額の汗をタオルで拭ってくれた。  
 
 
「はぁ……ハァ……ハァ……」  
「茉莉花……どうだった……?」  
「お姉ちゃん……すっごく良かった……!」  
私は汗だくの顔に笑みを浮かべる。ベッドに腰掛けたお姉ちゃんも微笑んでいた。  
「女の子同士だと気持ちいいでしょ? 相手が何をやって欲しいか、わかるものね」  
「うん。でも、今日のお姉ちゃんのはクラスでされてるのより何倍も良かった!」  
私はお姉ちゃんの太股に頭を乗せた。エヘヘ、膝枕♪ お姉ちゃんもクスッと笑って私の  
頭を撫でてくれている。  
「私たち……助けあおうね。晴樹にどんなにエッチで酷い事されても頑張って耐えて――お互いに  
勇気づけたり癒したりしあおうね?」  
お姉ちゃんは優しく私の髪をなで上げた。私は気持ちが良くてお姉ちゃんのするがままに身を任せて  
いたけど、お姉ちゃんの言う事には返事はしなかった。  
 
だって――。  
 
私はお姉ちゃんの言う事と反対の事をしようと考えてるからだ。  
私はお姉ちゃんを徹底的にいじめるつもりだった。お兄ちゃんに味方して。  
 
なぜなら――お姉ちゃんがとても綺麗でいじめたくなったからだ。  
お姉ちゃんは女の子同士の電気あんまはイイって言ったけど、きっとされる側になる事は  
少ないはずだ。お姉ちゃんは女の子から慕われるタイプ。お姉ちゃんにしたい、と思う子より  
お姉ちゃんにされたいって思う子の方が多いだろう。  
もしかしたら――お姉ちゃんってさっきお兄ちゃんにされたのが初めての電気あんまかも?  
 
 
「どうしたの、茉莉花?」  
私が邪な考えに耽っているとも知らずにお姉ちゃんは優しく声を掛けてくれる。  
「なんでもないの……フフフ。お姉ちゃん、好きだよ♪」  
私はお姉ちゃんに今自分が出来る一番いい笑顔を向けた。お姉ちゃんは照れたように頬を染め、  
私の髪を慈しむように撫で上げた。  
 
 
 

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