【其の四】  
 
 
(これもなかなか凄い光景だな――)  
電気あんまされている姉の苦悶を和らげようと懸命に胸を愛撫する血の繋がらない妹――。  
腰を上げて姉にむしゃぶりつくようにしているのでゴスロリチックなミニスカートからピンクの  
ショーツがチラチラ見える。さっきと同じように悪戯してやりたい気持ちがわいてきた。  
「ほら……お前も」  
俺が茉莉花の股の所を左足の先で突いてやると、「ひゃん……!」と素っ頓狂な声を上げて  
俺を見た。俺はワザとニヤニヤとしたいやらしい笑いを返してやる。  
「もう……」  
茉莉花は拗ねた表情で俺を見たが、また紫苑の胸の愛撫に入った。俺はしばらく放置しておいて  
から、またさっきの様に左足を伸ばし突いてやった。今度はお尻の穴に突き刺さるように。  
「きゃうん!!」  
ちょっと強く突いてやったのでさっきより大きな悲鳴を上げて仰け反る茉莉花。  
(やめてよ、もう――!)  
そんな表情でこっちを向いて俺を睨む茉莉花。その怒った表情が可愛くて、今度は足で  
蹴り上げるようにしてスカートを捲り上げてやった。  
「ひゃあん!! もう……さっきから悪戯ばっかり! お兄ちゃんのエッチ! エッチじゃなく  
どエッチだよ! もう!!」  
真っ赤になって、よく分からない形容をしながら怒る。どエッチね……今更何をw。  
 
しかし、さっきまで電気あんましたりぱんつを脱がせたりして悪戯したのに、またこの程度の  
事で反応するなんて、女の子ってのはやっぱりヘンだ。  
 
ヘンな女の子と言えばもう一人――。  
(紫苑はどうしてやろうか?)  
このまま普通にイカせてやるか。それとも気絶するまで責め続けるか。  
さっきから何度も後者にしてやりたい嗜虐心が俺の脳裏を支配しようとする。イクにイケない  
状況で、精神が耐えられなくなるまで悶え狂わせるように責め立ててやるのはどうだろうか?  
俺は以前に読んだ前時代的なセックスバイオレンス小説の主人公みたいな事を考える。  
 
(まあ、まだ始まったばかりだしな)  
俺は紫苑のクリトリス近辺を執拗に圧迫していた踵をゆっくりと外した。  
紫苑の割れ目の泉から湧いていた蜜がねっとりと糸を引く。それは常夜灯に反射して煌いていた。  
「凄いな、紫苑――さっきより濃くないか?」  
俺はニヤニヤ笑いながら電気あんまを外し、泉の部分を手ですくって紫苑の顔に擦り付けた。  
紫苑は顔を背け、恥かしそうに頬を染める。紫苑は自尊心の強い女の子だ。屈辱に震える姿は  
俺の心を一層欲望に駆り立てる。  
 
「これからどうして欲しい?」  
「え?」  
辱めを受けているとは言え、イジワルな電気あんまから解放され、かなりホッとしている様子  
だった紫苑だが――何故か、俺の問いに困惑したような表情を見せた。  
「どうした?」  
不審に思った俺が聞くと、紫苑はじっと俺の目を見つめた。  
 
「私に――選択権があるの?」  
「…………」  
 
確かに、俺の考えの方が甘かったようだ。紫苑には何の決定権もない。ただ支配者たる俺が  
どうしたいかを決め、紫苑に諮ることなく、好きにすればいいのだった。  
紫苑は俺をじっと見つめている。その困惑の表情に、少しの安堵と――落胆とが入り混じって  
るように見えたのは気のせいだったのだろうか?  
 
「茉莉花――」  
紫苑は俺の顔を見つめながら茉莉花に呼びかけた。  
「なぁに、お姉ちゃん」  
「シーツがダメになっちゃった。取り替えて――。その前に、後でお風呂に入るから浴場の  
用意をしておいて。部屋風呂じゃないよ。みんなで入るんだから」  
「ええ〜〜!? 今から!?」  
茉莉花が悲鳴を上げる。確かに館には大浴場があるが、今から湯を溜めていたのでは用意だけで  
一時間近くはかかるだろう。  
「いやなの?」  
「う……。そんな事ない……けど」  
紫苑の言い放つ言葉使いに茉莉花が怯む。  
俺たちと茉莉花は今でこそ兄妹・姉妹だが、茉莉花の母親の(つまり俺たち双子姉弟の父親の  
再婚相手で、今では母親となる)穂乃香は元はこの家のメイドだった。  
茉莉花は1年前までは使用人の子だったのだ。  
身内となった今でも茉莉花は楽しそうに良く働く。それをいい事に紫苑などはこのような  
無茶を時々言ったりする――しかし何故、今急に?  
 
「わかりました……もう、お姉ちゃんはわがままなんだから」  
諦めたように溜め息をつくと、手際よくシーツをベッドの羽根布団から外し、くるくると  
丸めて両手一杯に抱えながら部屋を出て行こうとする。例のゴスロリチックな衣装のおかげで  
絡繰り人形が運んでいるみたいだ、と俺が思っていると――。  
 
「茉莉花、忘れ物――」  
紫苑が何かを茉莉花の方に放り投げた。ベシャッ!と湿った音を立てて茉莉花の頭に載った  
それは――。  
「やぁあん! お、お姉ちゃん何するの〜!!」  
茉莉花は慌ててかぶりを振ってそれを抱えているシーツの上に落とした。そのびっしょりと  
湿った白い光沢のある布は――紫苑のショーツだった。  
俺が慌てて紫苑の方を見ると、彼女はうつ伏せに寝転がり、両手で頬杖ついて脹脛を動かして  
遊んでいる。悪戯っ子の様な表情で茉莉花をにんまりと見つめながら。  
「それもお願いね。……ウフフ♪」  
楽しそうに微笑んでいる紫苑だが、勿論今はノーパンの状態だった。俺と茉莉花は思わず顔を  
見合わせる。紫苑は俺たちの困惑が楽しいとばかりに二人の顔を見比べていた。  
 
 
          *           *           *  
 
 
「二人っきりになったね♪」  
茉莉花が言いつけられた仕事を片付けに行った後、ベッドに寝そべった紫苑が俺に話しかけた。  
ニコニコと、楽しそうな笑顔で。  
「う……うん……」  
俺は我あらず、紫苑の方を見ながら口ごもる。彼女はさっきの服のままだ。電気あんまで  
激しく悶えていたのであちらこちらが着崩れているが、直そうともしない。ボタンが外れて  
胸元が大きく開いたブラウスからは双球が半分以上出ている。俺がその気になって覗き込めば  
乳首も全部見えるだろう。ノースリーブの脇からは横乳がしっかりと見え、そして下の方は――。  
 
(ノーパン……だよなぁ?)  
スリット入りのスカートで仰向けに寝転んでいるものだから、なだらかなカーブを描く下腹の  
辺りがはっきりと見えている。手入れが行き届いていると見えて、スリットからは若草の草叢  
までは見えないが、それもその気になればいくらでも覗き込めるだろう。  
紫苑は俺の視線に気づいてるだろうに、その状態で片膝を立てたりして裾の辺りが見え隠れ  
するような動きをしている。ギリギリではない。見えているのだ。チラチラとだが。  
 
「――意気地なし」  
「えっ……?」  
紫苑が妖しい微笑を浮かべて俺に擦り寄ってくる。  
「なぜ、私をどうしたいかなんて聞いたりするの? 晴樹は私の支配者になるんだよ」  
「うっ……」  
「晴樹は私たちを好きにしていいの。さっきの意地悪な電気あんまを続けたければ、ずっと  
続けられても私たちは逆らえないの。どんなに辛くて大変でも」  
(そんな事言っても、いざいじめたら俺の事睨みつけて非難するくせに――悪魔だとか言って)  
男を挑発するのは好きなくせに、いざ男にいやらしい事をされると困った顔をする。女なんて  
勝手な生き物だ――と思っていると、紫苑は俺の太股に膝枕の様にその形のいい頭を乗せてきた。  
「う……ん……」  
甘えてきて可愛い仕草――普段ならそう思っただろうけど、今の俺はその行動に戸惑いを覚えた。  
なぜなら、その近辺では俺のイチモツが部屋着のズボンの中で屹立したままだからだ。  
紫苑もそれをじっと見つめている。  
 
「これ、こんなに突っ張ってて、痛くないの?」  
紫苑がズボンの上から触りながら聞く。思わず、俺の胸は高鳴り、イチモツはプルンと震えた。  
「アハッ! 反応した♪」  
紫苑は面白そうに先っちょの方をつついて弄ぶ。その度に俺の怒張はプルプルと揺れながら  
更にムクムクと固くなっていった。  
「すごい……固くなるんだね♪」  
紫苑が手を叩いて喜ぶ。その無邪気な笑顔に逆に俺は不安を覚える。  
「これがいわゆる『チンコ』なんだよね? こっちは弾いても痛くないのかな?」  
紫苑が指で弾いた。ピンッ!と先っちょを弾かれ、イチモツはプルプルとズボンの中で揺れ動く。  
「痛てッ! 馬鹿、やめろ」  
「フフフ、こっちも痛いんだ。男の子って大変だね♪」  
俺の怒り顔も関係無しに紫苑は笑っている。  
茉莉花がいなくなって二人っきりになってから、紫苑の様子に少し変化があるのを俺は感じていた。  
 
「こんな事して、後で只で済むと思ってないだろうな?」  
「ふ〜んだ、しなくったっていぢめるつもりだったくせに」  
「俺はお前の支配者なんだぞ、全く……」  
「まだまだ隙があるから反抗されるんだよ〜♪」  
紫苑は楽しそうに笑った。この紫苑の表情、凄くいいな、と俺は思わず見とれてしまう。  
と、その時――。  
 
「えい! ノーパン攻撃♪」  
「わっ!? や、やめろ、馬鹿!」  
紫苑は俺に見せ付けるように寝転んだ状態で自分のスカートを捲くった。白いお尻が完全に  
露出し、ぷるんと震えて俺を挑発する。見事に俺のイチモツはそれに反応してキンキンに  
固く膨れあがり、ブリーフをはみ出て、ゆったりとしたズボンの中で俺自身の下腹を打った。  
 
「アハハ、大きくなった♪ ねぇ、ズボンの中じゃ可哀想だよ。解放してあげなよ」  
「解放って、それってお前……」  
「そ♪ お姉ちゃんに成長の証を見せてご覧――」  
「ば、馬鹿! 止めろって……。あっ!!」  
いきなり俺は部屋着のズボンを引っ張られてずり降ろされた。ブリーフから飛び出たイチモツが  
紫苑の目の前に現れる。  
「きゃ〜〜! ……す、凄い……こんなになってるの?」  
一瞬驚きながらも、紫苑は俺をベッドに引きずり込んで倒すと、まじまじと間近で男のシンボルを  
じ〜〜〜っと見つめていた。  
「こ、こら……見るな」  
俺が慌ててズボンをはきなおそうとすると、紫苑はそれを手で制する。  
「いいじゃない。減るもんじゃなし――わぁ……なんか脈打ってるよ、これ……」  
確かに俺のイチモツは興奮しきっててキンキンに立ったまま行き場のない何かを持て余すように  
ブルンブルンと震えていた。  
 
 
「フフフ……最初はちょっと驚いたけど、こうして見てると可愛いね、これ♪」  
慣れてきた?紫苑はツンツンと俺の脈打ってるものを指先でつついた。ほとんど小動物を  
可愛がってる感覚のようだ。  
「お、おい……」  
紫苑は軽い悪戯心だろうが、俺はそうはいかない。指先でつつかれる度に痛いぐらいに充血  
してしまう。  
「私が楽しませてあげようか?」  
「えっ……?」  
紫苑はさっき脱いだシルクの長手袋を右手にだけつけると、その手で俺の怒張を触ってきた。  
「う……あっ!」  
シルクの肌触りが敏感な亀頭に触れ、思わず俺の体に電気が走る。  
「フフフ……いい肌触りでしょ?」  
紫苑は弱点を見つけたとばかり、俺の亀頭を何度も手袋で触ってきた。彼女の言うとおり、  
手袋が上下するたびに俺のイチモツはビクビクと反応する。  
「フフフ……キンキンに硬くなって……辛そう。こっちはどうなの?」  
紫苑はサオを右手で愛撫しながら、素手の左手でタマ袋のあたりをなで上げてきた。  
袋の縫い目にそってじわりと撫で上げるやり方で、背筋がゾクゾクと痺れるように震えてくる。  
 
「ここって……男の子の急所なんだよね?」  
紫苑の瞳が妖しく光る。その光に俺はゾクッと震えた。紫苑の気持ち次第では、今自分が最大の  
危機に見舞われそうになっている事に気づかされたのだ。  
「このまま掴んで捻り上げたら――どうなるのかな……? キュッ!って」  
紫苑はタマを自分の手の中で転がすように揉みしだく。亀頭にはシルクの愛撫、タマには  
じんわりとした圧力――男そのものを弄ぶような愛撫。  
「私を簡単に支配できるなんて思っちゃダメだよ、晴樹……」  
紫苑は大きな瞳を妖しく煌かせながら俺に笑いかけた。  
妖艶な笑顔を見て、俺は苦痛と快感が同時に訪れる期待と不安に慄いた。すると――。  
 
「あっ……」  
袋が急速に収束して縮み上がり、紫苑の手の中から逃げるようにタマがその中に吸い込まれて  
収まった。まるで俺の本体に張り付いて震えているように、タマ袋の皺もきゅっと固まっている。  
「へぇ〜……。タマタマちゃん、怖がってるんだ……アハハ、可愛い〜!」  
紫苑が感心しながら、面白い事を発見したように笑う。俺にとっては――俺だけでなく全人類  
全ての男にとっては笑い事ではない。それを女である紫苑は楽しそうに笑いものにしている。  
「あ、こっちも少し収まってきたみたい」  
シルクの手袋で愛撫されていたサオの方も怒張は衰えつつあった。やはり緊迫した雰囲気に  
反応したのだろうか。興味深げにその相関関係をじっくりと見つめる紫苑。  
「なんか、男の人のチンチンって可愛いね。色々したくなっちゃう♪」  
小悪魔の様に俺を見上げる紫苑の瞳に俺は困ってしまう。俺をからかって……だけど可愛くて。  
 
だが、このまま男を舐めた態度を取らせて増長されては困る。俺は困った様子を装いながらも、  
紫苑のチラチラ見えているスカートの裾のあたりを見つめた。男の大事なものを弄んで笑って  
いる女には、やはり女が一番恥かしくて痛くて気持ちが良いところをお仕置きしてやらなければ  
ならない。女に生まれた事を後悔させるようなやり方で――。  
「ウフフ……チンコ君、可愛い♪」  
男の象徴を愛玩動物の様に弄ぶ女――紫苑の楽しそうな笑顔を見ながら俺はそう決意した。  
 
 
          *           *           *  
 
 
「クスクス……男の子をやっつけるのって簡単なんだね。あんなに縮み上がって怖がるなんて♪」  
紫苑は俺をベッドに倒しこんで体のあちこちをまさぐりながら耳元で囁きかける。  
「大丈夫ですよキンタマ君♪ 晴樹君が言う事を聞いてくれたらお姉さんは何にもキミに酷い  
事をしたりしませんからね♪ ……でも、言う事を聞いてくれないと――」  
時折、股間に手を入れてまさぐりながら股間に向かってそう話しかける。そして俺の目を見て  
可愛らしく舌を出すのだ。その仕草が小憎らしいが、彼女の今の無防備な格好を見ると逆に  
嗜虐心が湧いてくる。  
男を舐めているこの女にはお仕置きが必要だ――そんな大義名分?も出来た気がした。  
 
「男を舐めてるような女にはお仕置きをしなくちゃな」  
「えっ……?」  
俺の体を弄んでいた紫苑がドキッとしたように俺を見る。一瞬不安げな表情を見せたが、  
すぐに元の驕慢な表情を取り戻した。  
「ふ〜ん……晴樹が? タマタマちゃんを握られただけで竦み上がる様な男の子が私に  
何をしようと言うの?」  
自信たっぷりの顔つきの紫苑だったが――。  
 
「男の急所を弄ばれたんだから、お仕置きは女の急所にするのに決まってるだろう?」  
俺が平然とそう言うと、彼女は驚いた顔つきになった。  
「お、女の急所……。わ、私にはタマタマなんてついてないもん! ……平気だもん」  
紫苑はそう言いながら慌てて俺との距離をとり、股間をガードするように押さえる。  
気のせいか声にも勢いがなくなっているか……?  
「じゃあ何で守ってるんだよ?」  
「だって……エッチなお仕置きするつもりなんでしょ?」  
「当然だな。その自慢気にでかいおっぱいも狙ってやる」  
「じ、自慢なんかしてないもん」  
俺がやる気を見せてきたので紫苑はだんだん不安になってきたらしい。右手で股間を押さえ、  
左手で胸を隠そうとする。しかし、片手で守れる大きさではない。  
 
「茉莉花が落ち込んでたぞ。『お姉ちゃんの胸には勝てない』って。妹の仇も取ってやらないと」  
「そ、そんなの晴樹に関係ないでしょ!?」  
俺が四つんばいのままベッド上の紫苑ににじり寄ると、紫苑はさっきの防御姿勢のまま座った  
状態で後退りする。  
「理由なんかなんだっていいのさ。目的は紫苑をいじめる事なんだから」  
「そ、それが本音なのね! エッチ! スケベ!!」  
紫苑が枕を投げてきた。ボフン!と胸に当たる。衝撃はあったがダメージはそれほどない。  
「さっきまで楽しそうに男のイチモツをいじってた女がそれを言うか? 覚悟しろ〜〜!!」  
「きゃ〜〜〜!!」  
 
俺は紫苑に踊りかかると背後からタックルするように組み付いた。スカートがペロンと捲くれ  
上がり、紫苑の尻と俺のサオが密着する。  
「いやぁ〜〜〜!! 犯されるぅ〜〜!!」  
嬌声とも悲鳴ともつかない声をあげ、紫苑は俺から逃げようと懸命に暴れるが、双子とは言え  
力では男は女には負けない。紫苑は逃げる事が出来なかった。  
「こ。この〜〜! は、離さないと金蹴りするからね!? な、生のキンタマを蹴られたら、  
すっごく痛いよ? それでもいいの!?」  
「タマなんか無いって言ってたくせに何を今更。それにお前がそこを狙ってくるのは計算済み」  
俺はそう言うと枕を股間に挟んで簡単な防具にした状態を見せた。紫苑がしまったと言う表情に  
なる。その枕はさっき紫苑が投げてきたものだったからだ。  
「ずる〜〜い!! 自分だけ防具なんて卑怯だよぉ!」  
子供っぽい言い草で俺を非難する紫苑。気のせいか、紫苑は茉莉花がいない時は、俺にじゃれたり  
甘えたりする事が多い。やってくる事も悪戯っぽいし――悪戯で楽しそうに金蹴りするのは  
勘弁して欲しいが。  
 
「ズルイだぁ? 男の急所を狙ってくる奴に言われる筋合いは無いわ〜!!」  
「きゃああ!? や、やだぁ!?」  
俺が覆いかぶさるように紫苑に抱きつくと紫苑は体を丸めて胸と股間を完全防御する。  
「べ〜だ! これで女の子の大事な所を狙ったり出来ないでしょ?」  
舌を出して挑発するが、紫苑は自分の格好を忘れているかもしれない。捲くれ易いミニスカート、  
ノーパン、そして今の格好――。  
「ここを狙ってくれといってるようなものだな……」  
俺は余裕を持って右手の中指を立て、それを紫苑の尻に持っていった。そして――。  
 
ぷす――。  
 
「うきゃん☆!?」  
素っ頓狂な悲鳴を上げて紫苑は大きく仰け反った。俺は逃がさないように片手でその細腰を抱く。  
「ひゃああん! ……ば、ばか!! なんて事するの!!」  
物凄く恥かしそうに真っ赤になって紫苑が抗議する。  
「何をするって……こんな事とか」  
 
ぐりぐりぐりぐり――。俺は指をドリルの様に動かした。  
 
「ひゃああああ〜〜〜〜〜ん!!! だめぇ〜〜! それだけはだめぇ〜〜!!」  
殆どパニック状態で紫苑は俺の手の中で暴れる。この小悪魔が凄く恥かしそうに嫌がっている。  
それも仕方が無いかもしれない。俺が指を入れているのは彼女の裸のお尻の穴だった。  
アナル狙いで責めているのだ。  
 
「そ、そんなトコ、指を入れちゃやだ……ああッ! グリグリしないで! やぁぁ……!!」  
泣き出さんばかりに哀願する紫苑だが勿論やめてやらない。女の子らしい悲鳴が聞けて非常に  
満足だし、急所狙いで男のプライドを傷つけられた恨みも晴らせる。やめるわけは無い。  
「だったらガードを外して電気あんまさせるか?」  
俺は意地悪に、耳元で囁いた。しかし、意外な答が返ってきた。  
「わかったから、やめて――電気あんまさせてあげるから……お願い!」  
顔を真っ赤にして懸命にアナル責めに抵抗しながら、目に一杯涙がたまった表情で俺を見る。  
喋ってる間も必死でお尻を動かし、俺の指から逃げようとした。だが、俺ががっちり抱えて  
いるので動けないし、俺の指も蛇の様に執拗にアヌスを追い続けるので、さっきから一度も  
アナル責めが止まっていない。紫苑はこの責められ方には凄く戸惑っている様だった。  
 
「ふぅん……」  
俺は焦らすように考え込む。紫苑は一刻も早くアヌスから手を離して欲しそうだったが――。  
「電気あんま『させてあげる』ってのがなぁ……」  
俺が嘯くように言うと、紫苑はぎょっとして俺を見る。  
「そ、そんな! 私そんなつもりじゃ……。お願い、指を離して……」  
紫苑はウルウルした瞳を俺に向けて哀願する。可愛らしすぎる……が、この女の本性は知り  
尽くしているので、当然の如く許すわけは無い。  
 
「そんなに電気あんまして欲しいのか?」  
「えっ……!?」  
クスクス笑う俺に紫苑は同じ泣き方でも怒ったような表情になる。アヌスを責められていいなり  
になっている屈辱が口惜しいのだろう。さっきのキンタマ責めで悲鳴を上げた俺の様に。  
「いいぜ? 先にガードしているところから手を離すのが条件だけどな」  
「う……。わかったから……」  
紫苑は胸と股間を守っていた手を離した。内心は口惜しいだろうが、その表情は見せない。  
弱みを見せれば俺が喜ぶ事を分かってきたからだろう。だが、逆にその耐える表情も俺を  
十二分に萌えさせているのに気がついているだろうか?  
 
「フフフフ……」  
俺は更に一分近くはたっぷりと嬲ってから紫苑のアヌスから指を引き抜いた。そしてそのまま  
紫苑の顔にその指をなすりつける。  
「…………!! や、やだぁ!!」  
俺が何をしたのか気がついた紫苑は慌てて顔を背け俺を両手で突き飛ばした。俺は大げさに  
飛びながら、さり気無く紫苑の足元の位置に倒れた。勿論、電気あんましやすいようにだ。  
「ひどいよ、晴樹ったら!!」  
表情を出さないように努めていた紫苑もこれには怒る。自分のお尻の穴を嬲っていいた指を  
顔に擦り付けられるなんて――これほどの屈辱は滅多に無いだろう。  
 
「クスクス……紫苑が素直じゃないから悪戯したのさ」  
「えっ?」  
「紫苑――。電気あんまされる時は素直に今の気持ちを隠さずに出すんだ。今みたいに屈辱  
だからと言って隠したりするな。でないと、どんどん酷いいじめ方をしてやるからな」  
にやついた笑みを浮かべるのをやめて傲然と言い放つ俺を紫苑は呆然と見つめていたが――。  
 
「はい――ご主人様」  
 
頭を垂れてはっきりとそう言った。俺は満足げに頷くと、横座り状態の紫苑の両足首を掴んで  
俺の元に引き寄せた。  
いよいよ、紫苑は生まれて初めて生のマンコに電気あんまを食らう事になるのだった。  
 
 
          *           *           *  
 
 
晴樹ったら、酷いよ――。  
 
私はちょっと怒っていた。  
いくらなんでもお尻の穴に指を入れて、それを顔に擦り付けるなんて――。  
でも、晴樹からしたらさっきのタマタマ嬲りの仕返しなのかな?  
私も確かにさっきはやりすぎたかなとは思ったけど――。男の子の大事な所だもんね。  
でも、お尻の穴はずるいよ、とやっぱりそう思ってしまう。  
まだ急所攻撃の方がいくらかマシかもしれない、と唐突に思った。痛いし、恥かしいけど、  
エッチいじめには正当な技?だから――。  
…………私は何を考えているのだろう。  
 
「生で電気あんまされるのは初めてだよな?」  
晴樹の声が聞こえ、私は混乱した頭での夢想から現実に引き戻された。  
そう、私はこれからまた電気あんまされるのだ。今までと違うのは、私はノーパン状態である事、  
つまり、これからされる電気あんまには、一切私の大事な所を守ってくれるものがないという事  
であった。  
(せめてショーツだけでもあれば――)  
私はノーパンの状態で晴樹を挑発した事を後悔した。一枚のショーツは防御力としては殆ど  
意味が無い。受けるのが急所攻撃だったら守りの効果は期待できないだろう。鍛えられない  
敏感な性器に薄布があっても衝撃は緩和されない――私は自分がそうされるシーンを思い浮かべ、  
背筋がゾクッとした。そして体の奥からも、黒い何かが疼き出すが、辛うじて思い直した。  
 
それが電気あんまならどうだろう――。  
(電気あんまの防御として考えたら、一枚布があるかないかは大きな違いだもん――)。  
やはりじかに責められるという事じゃない安心感があるのは大きい。電気あんまはどうしても  
相手の足が女の子の大事な所に密着する事になって、むき出しの割れ目やクリトリスが長時間  
嬲られる事になる。優しく触られるのならいいけど、強くいじめられ続けるのに敏感な所を  
じかに責められるのは、やはりまだ私には抵抗がある。  
(茉莉花は、じかにされたりしたのかな?)  
私はさっき茉莉花がノーパンでいた事を思い出した。晴樹に電気あんまされたり、悪戯されたり  
したって言ってたけど、生のアソコに電気あんまされたりしたのだろうか?  
 
「どうした? 何拗ねてるのさ?」  
晴樹が不審そうに聞く。どうやら私は晴樹の顔を見つめていたようだ。拗ねてる? 私が?  
「茉莉花にはじかに電気あんましたの?」  
拗ねてると指摘され、私は内心思っていた事をスラリと口に出してしまった。どうやら晴樹の  
言うとおりの表情をしていたようだ。  
「え? いいや……。ちょっと色々と触っただけさ」  
「そう……」  
私は別にどっちでもいいんだけど、と言う表情をしたつもりだったが、晴樹がクスッと笑うのを  
見てそれが失敗に終わってる事を知った。頬に手を当てると熱くなっている。  
なんだか、駆け引きに負けたみたいでちょっと悔しい。  
 
「す、するのなら早くしてよ……もう……」  
私は照れ隠しにごろりと寝そべって投げやりな態度を装った。これ以上何かしようとすると、  
どんどん内心を見透かされそうな気がしたからだ。  
でも、晴樹はすぐには仕掛けてこない。  
(また焦らそうとして――)  
私はそう思い、閉じた目を開いて晴樹を見る。晴樹は――恥かしそうな顔をして一点を凝視  
していた。私の両足首を掴んで少し開いた状態で右足を差し入れようとした格好で。  
その視線の先にあるのは――。  
 
「…………!!!」  
私はガバッと身を起こし、足を掴まれた状態で股間を押さえた。今度は自分でも体中が真っ赤に  
なっているのが分かった。電気あんまの体勢に入って、足元に入り込まれて、足を広げられて  
からどのぐらいの時間が経っただろう――その間、じっくりと見られたのだ。  
私たちは暫くの間お互いの顔をじっと見詰め合った。お互いが固まっている。言いたい事は  
あるが口に出せない。そんな時間が続いたが――。  
 
「手……手を離せよ」  
先に口を開いたのは晴樹だった。その声で私の固まっていた唇がほぐれる。  
「み……見てたよね?」  
私は引いた視線で晴樹を見た。  
「さ、さっきから見せてたのはお前じゃないか。ぱんつ脱いだ状態で、ノーパン攻撃とか  
言って……」  
「脚を閉じてチラッと見せるのと、脚を広げてじっくり見るのを一緒にしないでよ!  
お、女の子の体がどうなってるかぐらい……知ってるでしょ!?」  
足を閉じている分にはせいぜい若草の草叢が見えて、その……筋が見えるのなら許容範囲だけど  
(何が許容範囲なんだか――私は何を言ってるのだろう?)、中までじっくりと見られるのは  
弟は勿論、恋人相手だっていやだ。恥かしいもん……。  
「お、お前だって見てたじゃないか! 俺のを……」  
「だって……! だって……女の子と男の子じゃ違うじゃない!」  
逆にキレかかった口調の晴樹に私も声を上げて反抗する。  
 
「違うもんか! その上、男の大事なキンタマまで握りやがって……マンコ見られたぐらいで  
ガタガタ言うな!」  
「ま……マン……ば、馬鹿! 下品な言葉遣いしないでよ!」  
「お前だってキンタマとかチンコとか言ってただろ!?」  
「き、キンタマなんて言ってないよ! オチンチンとかタマタマちゃんって言ったの!!」  
お互い照れ隠しのための売り言葉に買い言葉――もう無茶苦茶である。  
 
「お、お仕置きだなんて言って……ホントは私のエッチなところをじっくり見たかったんでしょ?  
す、スケベなんだから」  
私は言いがかりの様な非難をして晴樹を挑発する。晴樹もカチンと来た様だ。  
「ほ〜〜〜〜、だったらお前の思うキャラになってやろうじゃないか。……さっさと手を退けて  
マンコ見せろよ」  
「なっ……!! なんて品のない……ケダモノじゃない! ぜ、絶対にヤダ!!」  
私は断固と拒否してアソコを両手で守った。  
「フフン……抵抗されたら逆にいじめたくなるんだよ、男はな」  
晴樹は右足を私のガードしている手の甲にあてがった。  
「おい、電気あんまさせる約束だったんじゃないのか?」  
「うっ……」  
確かに、その約束をしたのは私だった。これを破ったら、晴樹はきっと約束違反だと言って  
また私のお尻に指を入れようとするだろう。今の晴樹は間違いなく私の嫌がるところを狙って  
くるはずだ。  
 
「わ、分かったよ――み、見ないでよね? 私が手を退けたら足を当ててよ」  
良く考えるとそれは電気あんまを促す言葉でもあったが、アソコをじっくり見られるよりは  
全然マシだと、この時は思った。  
「あ……うん」  
晴樹もこの恥かしい状態が続くのは堪らなかったらしい。私の提案にすぐに頷く。  
私がそっとアソコから手を退けると晴樹の右足はゆっくりと土踏まずの部分がアソコにあてが  
われた。  
「あっ……」  
私は思わず呻き声を上げる。生の股間をじかに晴樹に触られたのは、多分これが初めてだ。  
小さい時にさわりっこした気もするが、なにも分かってない子供時代に興味本位でするのと、  
思春期とは言え大人になってからするのとでは、意味が全く違う。  
 
「ど、どうした……!? 痛かったか?」  
私が仰け反ったのを見て、晴樹が慌てたように聞いてくる。さっきまであんなに悪ぶってたのに、  
と内心おかしくなった。  
「大丈夫……続けて――」  
「うん……」  
晴樹はゆっくりと電気あんまを始めた。足の裏で微妙な振動を送られ、私の股間はくすぐったい  
様な刺激を受ける。さっきと違い、いきなり電気が走ったような感覚にならないのは今日3回目を  
されたからだろうか? その代わり、振動の細やかさが良く分かる気がする。  
 
「う……うんッ……」  
私は目を閉じ、電気あんまで刺激されるアソコの感覚に集中した。もっとビリビリした刺激が  
来るかと思ったが、思ったよりじんわりとした波動がせり上がってくる感じだった。割れ目の  
部分は無防備だが、それでも全然痛くない。  
(これは攻撃じゃなくて愛撫なんだ――)  
晴樹からされる愛撫――。お仕置き、調教からは全然程遠いけど、この感覚はとても気持ちが  
良かった。ずっとこんな風にしてくれたらいいのに――。  
(でも、それはきっと私の方が物足りなくなっちゃうね――)  
私はそう思った。もし晴樹にこんな気持ちのいい電気あんまを続けて欲しいと言ったら、  
あの子は喜んでそうしてくれるだろう。でも本当の私は――。  
(今、この状態で思いっきりグリグリされたり――蹴られたりしたらどうなるんだろう?)  
それを考えた時、私の割れ目の奥から熱い蜜が迸るのを感じた。  
「あっ……」  
晴樹が驚いた表情をする。突然、熱い蜜を素足に掛けられたのだ。私もそれを知り、恥かしさが  
こみ上げてくる。  
「感じてるの、紫苑?」  
晴樹は優しく聞いてきた。私はコクリと頷いた。なんとなく晴樹が満足そうに微笑むのが  
わかった。だけど――。  
 
(これだけは晴樹には絶対に言えないよぉ――)  
私が何に興奮して蜜を迸らせたのか。それだけは晴樹に知られてはならなかった。  
今、この場に茉莉花がいないのは幸いだった。あの子がいればきっと私の心を見透かし、晴樹に  
話してしまうだろう。もしそんな事されたら――晴樹はこの気持ちのいい電気あんまはやって  
くれなくなる。私が自分を偽っても隠している本当にされたい電気あんまばかりされるように  
なってしまう――。  
 
「晴樹……気持ちがいいの。もっと……して――」  
私は晴樹に甘えるように言った。晴樹も頷き、アソコへの優しい振動を丁寧に続けてくれた。  
私はゆっくりとこみ上げてくる快感に浸りながら脚を閉じて身悶えする。シーツのない羽根布団の  
上だったが、止め処もなく蜜は溢れ、私のアソコと晴樹の足の裏にはキラキラ光る蜜の糸が  
乱舞していた。  
 
晴樹に愛されたい、気持ちよくされたい。その一方で酷くされたい、いじめられたい――。  
この女の子の二律背反な気持ちを晴樹は理解してくれるだろうか? あの鏡の前での私の  
不道徳な行為を思い出してくれるだろうか?  
私は深みに嵌るのを怖れながら、晴樹の優しい電気あんまを受け入れ、その愉悦に浸っていた。  
 
 
          *           *           *  
 
 
紫苑は俺の柔らかな電気あんまに悶えている。  
「晴樹……気持ちがいいの。もっと……して――」  
その言葉を聞くと、何故か俺は嬉しくなる。紫苑が悦んでくれている――そう思うだけでもっと  
気持ちよくしてやりたくなるのだ。  
さっきまでの2回はイカせてやらなかったが、今回はイカせてやろうと思っていた。  
 
(いじめるのは後でもいいだろうしな――)  
後でいじめてやると言ったジムにはリングもある。そこでは俺は容赦のない電気あんまをして  
やるつもりだった。まず茉莉花をたっぷりといじめて、その様子を紫苑に見せつける。  
そして満を持して紫苑をリングに上げ、茉莉花よりも酷い事をしていじめてやるのだ。  
試合前にはたっぷりとさっきの踵グリグリタイプの電気あんまで体力を消耗させ、フラフラに  
なった状態で色々な技を掛けてやる。勿論、まっとうな技だけではない。反則技もたっぷりと  
お見舞いしてやるのだ。  
 
(やっぱり狙いはここだよな――)  
俺は今電気あんましている紫苑の股間を見る。紫苑は気がついてないだろうが、電気あんまの  
間にも俺はちゃんと紫苑の裸のマンコを見続けていた。電気あんまされている紫苑のそこは  
ヒクヒクと割れ目が蠢き、その度に蜜があふれ出していた。  
(綺麗……だよな……)  
俺は女の子達がそこを見られて恥かしがる気持ちは分からないでもない。でも、その理由の中で  
「変な形だから」とか「汚い所だから」とか言うのは納得が出来ない。女の子のそこは綺麗で、  
官能的でとてもいい匂いがすると思う。そこを可愛がれば歓喜の声をあげ、そこをいじめれば  
絶望と苦悶に呻く――そんな所を男が見たり触ったり舐めたりしたくなるのは当たり前の事では  
ないか。こんな事を紫苑に言ったらスリッパで頭を引っ叩かれそうだが。  
 
そして、今の俺は優しく可愛がりながらも違う欲望を隠せずにいた――。  
 
(今この状態で急所攻撃をしてやったら、どうなるだろう――?)  
俺はそんな悪辣な事を考えてしまう。紫苑を気持ちよくさせてやるのは気分が良かった。  
悦んでくれるなら色々してやりたいとも思う。だけど、もっと心の底でしてやりたいと思うのは  
紫苑を泣かせて喚かせて苦しませる事だった。  
今、ここで俺が紫苑の股間を蹴ったらどうなるか――ビシャッ!と湿った音がして紫苑の体が  
ビクビクと痙攣し、蹴られたショックで溜まっている蜜が噴出る様子を想像した。  
(アアアアアッ……!!)  
紫苑が美しい悲鳴を上げて股間を両手で押さえて右に左にゴロゴロとのたうつ姿――。  
その美貌は苦痛に歪んで、額からは脂汗が噴出して、来ている衣装が冷や汗でぐっしょりとなる。  
そんな姿を想像してゾクゾクしながら、俺は思わず紫苑の股間にあてがっている足に力を入れて  
しまった――。  
 
「あうっ……!!」  
紫苑の悲鳴が聞こえ、俺は慌てて足の力を抜いた。つい、想像に嵌ってしまう。  
「すまん……痛かったか?」  
「ううん……続けて」  
俺はそのやり取りに少し違和感を覚えた。紫苑は悲鳴を上げたが、嫌がっただろうか――?  
俺は謝ったが、心から謝っただろうか? 紫苑もそう捉えただろうか?  
 
そう思いながら俺は電気あんましている足のポジションを微妙にずらして紫苑の裸のマンコを  
愛撫するように震わせる。足の指の付け根の所をクリトリス近辺にあてがってブルブル震わせる  
と紫苑は「はぁう……!」と悲鳴を上げて両太股をキュッと締める。  
このやり方はかなり効果があるようだ、と悟った俺は股を閉じようとする紫苑の足を引っ張り、  
再びピンと伸ばさせた。そしてもう一度同じようにクリトリスをグリグリした。  
「はぁううう……!! ああああッ……!!」  
紫苑は思わず体を起こしてくの字に折り、引け腰の様な状態になる。そうしないと耐えられない  
のだろう。その状態でプルプル震えていた。裸の下半身もキュッと内股になり、懸命に耐える。  
どうやら足を伸ばされた状態で電気あんまされるのが一番効くようだ。効き過ぎて辛いので、  
懸命に内股になったり、体を折り曲げたりしているのだろう。  
 
(もうちょっとだな――)  
そう思った俺は今一番効いているポイント――クリトリスを執拗に責めて逝かせてやる事にした。  
紫苑が折り曲げた体をもう一度伸ばすように両足を引っ張ってベッド上で紫苑を引きずった。  
紫苑は抵抗もせず仰向けに寝転ぶ。抵抗せずというより抵抗できないのかもしれない。  
紫苑はハァハァと息を荒げて瞳を閉じていた。今までの電気あんまでの体力消耗と今回の  
電気あんまでの快感責めでスタミナを大きく消費し、動けないのだろう。もう完全に紫苑の  
生殺与奪の権限は俺の手中にあった。  
 
「晴樹……もう……お願い……」  
紫苑が涙ぐんだ瞳で俺を見つめる。もう何をしてもいいから決着をつけて欲しい、中途半端は  
もういや――そんな表情に思えた。  
「ああ、逝かせてあげるよ、紫苑。今まで良く頑張ったね――」  
顔が近ければキスをして誉めてあげたいところだった。だけど足同士がくっつき、顔同士は  
離れている電気あんまではそれは出来ない。  
セックスならそれが出来るのに――俺はこれが電気あんまの持つ唯一の弱点だと思っていた。  
他の事は電気あんまはセックスに何一つ劣らない。むしろ女の子の性感をコントロールするのは  
足でグリグリする方が遥かに向いている。  
 
そして俺はこの電気あんまが持つ最大の利点を余すところなく利用して、紫苑を昇天させて  
やろうと思った。クリトリスにあてがった足をグリグリと捻る動きだけでなく、圧迫する  
動きも加える。  
「あッ……! ……ックン!」  
息が詰まるような反応を見せ、紫苑の体が前後に振られた。圧迫感が女の子の急所を支配して  
いるのだろう。さっきまでの弦を滑らかに奏でる様な悶え方と違い、ピチカートのリズムで  
弾むように悶える紫苑。俺も圧迫するクリトリスへの力の入れ方を不規則に突くようにする。  
「あうっ……!! あんっ!! だ、だめ……! 晴……樹……!!」  
息を詰まらせながら髪を振り乱して仰け反る紫苑。その声色には苦悶だけでなく、明らかに  
快楽の響きが混ざっていた。切なげな表情を見せて悶える美しい顔は凄絶な色香を放ち、  
見るものを陶然とさせる。  
 
「あっ……あッ……アアッ! は……る……き…………クウッ……!!」  
フィニッシュに向けて紫苑の乱れ髪の動きが激しくなった。下半身は腰からお尻にかけて  
ガクガクと震え、太股は小刻みに動きはブルブルと内股になって俺の足に震えながら絡みつく。  
もう限界だろう。  
 
「これで……止めだ!!」  
俺はここぞとばかり力を振り絞って紫苑の股間を激しく振動させた。爪先といわず、土踏まずと  
言わず、踵と言わず――どこがどうでなく、その勢いとありったけの力を紫苑の股間に叩きつけて  
豪快に責め続けた。――紫苑が昇天するまで。  
 
「あっ……はっ! ……ああっ……! クッ………………ああああッ!!!」  
紫苑ももう全身を使って悶えていた。天国に昇るために、全身全霊、ありったけの力を  
振り絞って…………そして――。  
 
ぷしゃあぁああああああ――――。  
 
「はぁあああああああッ!!!………………あッ……」  
背筋を可能な限り仰け反らせ、全身が痙攣したかのように大きく震えると、紫苑は失神した。  
昇天したのだ。ガックリと力を抜いてベッドに仰向けで失神している紫苑。胸は完全にはだけ、  
下半身にいたってはスカートが完全に捲くれ上がって、秘密の花園が丸見えになっていた。  
お尻の辺りのシーツが外れている羽根布団はぐっしょりと濡れていた。後で茉莉花に怒られる  
かもしれない。紫苑の女の魅力が全部曝け出された格好――もしこの姿を紫苑自身が見たら  
慌てて俺の目を隠そうとするだろう。  
だが、その姿を俺は格好が悪いなどとは思わない。美しく気高い俺の双子の姉、紫苑そのままの  
魅力溢れる姿だと思った。  
 
俺自身も力一杯責め立てたので終わった時はばったりと布団に伏していた。紫苑を逝かせて  
やった満足感と心地よい疲れが何とも気持ちよかったが――。  
 
その一方で。  
俺は今の状態の紫苑を無理矢理起こして更なる責めを加えてやりたい気持ちにもなっている。  
 
例えば……今、目の前にある紫苑の無防備な股間を殴って起こしてやったら、紫苑はどんな  
顔をするだろう――。悲鳴を上げてひとしきりのたうった後、信じられない事態が起こった事に  
気づき、それが俺のせいだと知って慄くだろうか。  
俺に対する敬愛は霧散し、恐怖と嫌悪だけがこの気高い姉の心を支配して、俺を知らない悪魔  
であるかの様に見つめる怯えた姿――。  
考えただけで俺の背筋はゾクゾクし、イチモツはいきり立ってきた。  
 
(紫苑はそういうプレイは嫌いだろうか――?)  
俺が悪魔の様に紫苑をいじめるプレイ――今自分が想像したような酷いプレイをしたいと思って  
いる事が分かったら――彼女は俺を軽蔑するだろうか? それとも受け入れてくれるだろうか?  
普通ならありえない事だと思いながら、俺はもしかしたら紫苑は俺の欲望を受け入れてくれるん  
じゃないかと密かに思っていた。可能性は少ないと思いながらも俺は確信に近いものを持つ理由も  
あった。  
 
紫苑をいじめる時は、茉莉花とははっきり区別する。  
茉莉花には耐えられなくて止める事でも紫苑にはする。茉莉花が泣き喚いて許しを請えば許して  
やるが、紫苑は許してやらない――。  
あの鏡の前で俺の名前を叫びながらマゾヒスティックな自慰に耽っていた紫苑を思い出し、俺は  
その思いを強くした。  
 
 

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