………ある日突如起こった『異変』。……そう、これは『異常』だ。そうとしか思えない。
『…唯世、どうしたのだ?』「……いや…あはは…君がああならなくて心底安心してるというかなんというか……」『キセキは酷い言われようでちゅ』『うっ(ぐさり)』
………てゆーか、むしろ夢であってほしい。…ううん、違う。これは夢だ。そう、これは夢……
「……あむちゃん…どうしたの?」………現実は、そんなに甘くない。…イヤ、これは現実なのだろうか。
今あたしに話しかけてきたこの女の子、名前はミキ。………そう。
何人かのしゅごキャラが擬人化されているのだ。
「あーもう訳わかんない!!」「お、落ち着いてあむちゃん…」
「落ち着いてられるかーっ!!なんでミキもスゥも人間になっちゃう訳!?訳わかんない――――っ!!」「駄目だこりゃ」『クスクスクス!おもしろーい』「笑ってられるかーっ!」
………あぁ、なんなんだろう……コレ。
「……今のところ、この原因不明な状態になっているしゅごキャラは以外の数名。
ジョーカーしゅごキャラ・ミキ、
同じくジョーカーしゅごキャラ・スゥ、
旧Jチェアしゅごキャラ・ダイチ、
そしてほしな歌唄のしゅごキャラ・エル、以上です。」
「………いいんちょはよく平静でいられるね…りまでさえも開いた口が塞がらないってのに」
「…こういう時にこそ、誰かが平静を保っていないと全体がバラバラになりますから…」………三条君もなんか無理してそう。
「……しゅごキャラの状態は?何か変わった事……外見はともかく。ありますか?」
……ミキの格好は、アミュレットスペードの格好のまんま。…でも、髪はあたしと違って薄い蒼。
……ミキはキャラなり時と同じ格好だからわかりやすいけど、スゥは金髪だし、髪は降ろしてるし…あーでも、フリルエプロン着けてれば分かるかな…
「……ジョーカー?」「…あ、あー…えっとね、まずひとつめ。キャラなりが出来ないの。」「キャラチェンジも出来ないよ。さっきあむちゃんにやろうとしたけど駄目だった。」
……ミキなら勝手にキャラチェンジしても性格は変わらないかな。
「…エルは何処行ったんだろ?ダイチは空海とPK、スゥは……多分二階堂先生の所か。」…助手したいって言ってたし。
「…他には?」…ミキは質問に答えてるみたい。
「……あとは……あ!飛べなくなった!」「それは見れば判ります」