「ひぁ……んぅっ、あ、ぁっ……」  
 少女の身体が大きく跳ねる。  
これで何度目だろう。  
結合部から溢れた己の劣情が、幼い少女を汚していくのをぼんやりと感じていた。  
「はっ、ぁあ……んっ」  
 幾度となく突き上げられ、責められた少女の身体は、すっかり快楽に満たされていた。  
甘く漏れる声に、熱がまた灯っていく。  
 
「あ……む……」  
 名前を囁くと、少女も彼の名を呼ぶ。  
「イクト。イクトぉっ……」  
 
 それだけで、もう何もいらないと思えた。  
 
 いなくなったイクトを探して欲しいとヨルに頼まれた。  
あちこちを走り回り、そしてようやく見つけて。  
 
「イクト!イクトってば!!ねぇ!」  
 深夜の公園に、二人は居た。  
 
「は……ッ、う、あぁ……あ、む……?」  
「そうだよ!あたし、あむだよ。イクト、しっかりしてよ!」  
 ふらふらと、イクトがあむに歩み寄る。  
 
「イっ……んむぅっ?」  
 そのまま近付いて、唇に噛み付かれた。  
「ん……っふ……」  
 酸素を求めて、無意識のうちにあむの唇が開く。  
だが入り込んだのは生暖かい舌。  
 
「っむ……ん、くぅ……ちゅぅっ」  
 イクトの舌が、あむの口内を犯していく。  
散々に暴れて、ようやく唇が離れた時にはあむの身体からはすっかり力が抜けていた。  
「はぁ……あ、イクト……?」  
 きゅう、と引き寄せられて。  
火照ったあむの身体に、冷えた少年の腕が回され、閉じ込められる。  
 
「や、何して……きゃぁっ」  
 世界がぐるりと回転した。  
押さえつけられた肩と、背中には柔らかい草の感触。  
そして目の前にはイクト。  
 
「ちょ、やだ、離してよ!」  
 どんなに叫んでも、イクトに声は届かない。  
その事実に、あむの心が恐怖に満たされていく。  
イクトはそんなあむに構うこともなく、パジャマを下着ごと剥ぎ取ってしまった。  
「や、やだぁあっ!……見ないでよぉ……」  
 
 剥きだしにされた幼い肢体に、イクトの視線が突き刺さる。  
そして、何も生えていない丘に指を無理矢理押し込んだ。  
「くぁっ!!あ、っひ……やだ、いぁぐっ、ああっ!」  
 慣らしてない上に、まだ幼いあむにとって、その行為には痛みしか生まなかった。  
「いっ……っぐ、痛っ、痛いッ、やだ、やだよぉ……っ」  
 イクトの指は、バイオリニストなだけあってか長くて細い。  
その長い指が、強引にあむの中を暴いて行く。  
 
「や、いたぁ……見ないで、いやぁ……」  
 弱弱しい、少女の哀願。顔を見れば目尻に涙が浮かんでいた。  
けれど、それは劣情を煽ることにしかならなかった。  
 イクトは指を引き抜くと、己のズボンに手を伸ばした。  
 
「……?い、イクト……っひ、いっ」  
 あむは、呆然としてしまう。  
視線の先には、少年。そして初めて目にする異物。  
グロテスクなそれに、怯えながも目が離せない。  
そして、近寄る気配にようやく硬直が解け、這いずって離れようとした。  
逃れることなんて、できやしないのに。  
 
 それは、炎のようだった。  
無理に押し付けられ、火傷して爛れた上で、更に嬲る様に襲う、熱だった。  
「っが、あ、ああぁ……ッ!」  
 激痛で、あむの身体が泣き叫ぶ。  
 
 イクトは狭い少女の身体を、無理矢理こじ開けて、己を押し込む。  
その度に少女は甲高い悲鳴を上げる。   
「ひっ、あっ、いやぁ……っおかぁさんっ……ん、いあぁあッ!!」  
 ぶつり、と少女を守る薄膜が引き裂かれた。紅い血が、どろりと滑り落ちる。  
そして、更に突き上げる。こちらの動きに引き摺られ、あむの身体も揺さぶられる。  
「い、いたい、いたいぃいっ、い、や、うぁ、うっ」  
 裂かれた身体を乱され、ただ泣くしかなかった。  
一方のイクトも、限界が近づいていた。  
 
「っ、あ、やぁっ……なんか来るっ……やだぁっ」  
 本能か、その波を感じて身体を引こうとしたが、叶うこともない。  
「あ、ああぁ……ッ!」  
 吐き出されたものは、小さな身体にどんどん押し込まれ、あむを責め立てた。  
「ひ、っひ……うあぁ……」  
 収まりきらない精を一身に受け、痙攣する身体。  
罪悪感で潰れそうになりながら、それでも欲望は尽きてはくれない。  
 
「い、イク、ト……苦しいの……?はぁ……んっ」  
 ふらつく身体を必死に起こして、少年の頭を抱きしめる。  
 
「イクト……ごめんね……あたし、何にもできなくて……」  
 少女の見つめる瞳に光はない。ただ暗いだけで、それがひどく悲しかった。  
そっと、頬に触れる。冷たい。もっと触れていたら、温まるだろうか。  
「ん……」  
 重ねた唇は、やっぱり冷たかった。そんなことを考えながら、遂にあむは意識を手放した。  
 
 けれど夜はまだ、終わりそうになかった。  
 

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