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「玄乃丈さん大暴走の巻」
「……私が死んだら、抱き締めてね。あなたが死んだら、抱き締めてあげる……」
謳うように綺麗で刹那いアララの呟きを合図に、タナトス・ゲームの幕は開いた。
美しき番人が撒き散らした弾幕を避けながら、ふらふらと宙を踊りつづける。
……こんな所で、いったい俺は何をやってるんだ?
眠っていた”獣”の血が、どくんと心臓を跳ね上げて煮えたぎる。
俺は、俺は、あいつを……
あいつの濡れたように輝く瞳を、桜色の唇を、たわわな果実のような胸を、細い腰を。
今すぐにでも腕の中に捕えて、心ゆくまで味わい尽くしたい。
猛り狂う逸物で熱い蜜壷を深深と刺し貫いて、散々に掻き回して、たっぷりと熱い白濁
を注ぎ込んでやりたい。
俺は、俺は、俺は…………
「……狼 の 血 が 滾 る ァ ア ア ! !」
「っ!? きゃあぁ〜〜!!」
思わず我を忘れて特殊攻撃を連発し、うっかりトドメまで刺してしまっていた。
俺の目の前で、アララの身体は光の粒子となって崩壊していく。
「ありがとう。本当に抱き締めてくれるつもりだったのね……」
にっこりと微笑みながら事切れた彼女を、俺は茫然と見送りながら……叫んだ。
「…………も、勿体無ぇ〜〜!!」