: 140%"> 式神の城

「逆恨みのネメシス の巻」 
(あらすじ)  
 ふみこたんは重度のギャザオタだった。敗者のゆかりたんに恥辱の罰ゲームが迫る!  

 

「……あら? 駄目ね。この領域ではDC版以外のカードが無効化されているわ」  

 つまらなそうに魔女がつぶやいた。  
 ゆかりは一瞬だけ安堵の息を吐いたが、すぐにそれが間違いだったことを知る。  

「趣向を変えましょうか。時間も限られているし、赤単のスライで逝かせてあげる」  
「ひ…」  
 ゆかりの美貌が恐怖と嫌悪で歪む。  
(スライ……速攻デックの代名詞。そして、その中核を担うクリーチャーは……)  

「出でよ、《ゴブリン穴掘り部隊》」  
「ギギ……イーッ!」  

 朗々と奏でられた召喚の声に応じて、醜悪な小鬼(ゴブリン)の群れが姿を現した。  
 痩せこけた子供のように貧相な体躯、禿げたように体毛が少なく骨が浮き出た薄緑の肌、  
そしてギラギラと血走った目……  

 スコップ片手に、ゴブリンたちがゾロゾロとドレスに群がってくる。  
「い……嫌よ……許して……」  
 しゃくりあげるように懇願するゆかりの言葉を、ふみこは拒絶した。  
「往生際が悪いわね。これは闇の罰ゲームなのよ、敗者が従うのは当然だわ」  
 そう言い切られては、デュエリストの誇りを持つゆかりは抗うことができなかった。  

「《ゴブリン穴掘り部隊》は、貴方の体に幾つトンネルを開通できるかしら?」  
 怯えきったゆかりに、魔女の哄笑が降りそそいだ。  

「や……嫌ぁっ……来ないで……」  
「お待ちなさい、まだ攻撃は命じていないわ」  
 ゆかりのスカートに潜り込もうとするゴブリンたちを、ふみこは制止した。  

「……?」  
「もうターンは切り替わっているのよ。加えて《怒り狂うゴブリン》2部隊を召喚するわ」  
「ウシャーッ、ケケーッ!!」  
「そ……速攻持ちのゴブリンが……2枚も……?」  
「行きなさい、ゴブリンたち。そして思うがままに欲望を放ちなさい」  

 ふみこの前に出現したゴブリンたちは、《穴掘り部隊》よりも血気盛んだった。  
 まるで餓えた獣のように彼らは駈け出し、我先にとゆかりに殺到した。  
「きゃあぁーーっ!!」  

 3群ものゴブリンが、ゆかりの肢体に一斉に群がる。  
 唇を、うなじを、胸元を、ほっそりした腕を、指先を、貪るように舐め回す。  
「んん、っ……」  
 腐臭じみた体臭と唾液に包まれ、肌を汚す感触の中、ゆかりは目を閉じて必死に堪えた。  
 今の自分がどんな姿をしているか、直視したら気が触れてしまいそうだった。  

 たちまちのうちに何匹かのゴブリンがスカートの中に侵入してきた。  
 木登りするように太腿をよじ登って、敏感な秘所に到達する。  
「……ひゃうぅ……そ、そこは違うの……ぉ!!」  

 電撃を浴びるような未知の感触。  
 穴掘りゴブリンが枯れ枝のような指を「ク」の字に曲げて、菊門へねじ込んだのだ。  
 くりゅ、くりゅ……と中で指を動かすたびに、ゆかりは弾かれたように悲鳴を上げる。  
「ひゃん! だめ、そんなとこ弄っちゃ……!!!」  

 たてつづけに衝撃が襲いかかった。  
 前戯もそこそこに、《怒り狂うゴブリン》が猛り狂う一物を秘裂に挿入したのだ。  
「い……痛……嫌……こんなの、嫌……うぐうぐ!?」  
 嗚咽を漏らすことさえ許されなかった。別のゴブリンが、彼女の口を肉棒で塞いだから。  

「ゴブリンに処女を奪われるなんて、最悪だわねぇ」  
 けしかけた張本人が、侮蔑の笑みを投げかける。ゆかりの体は屈辱に震えた。  

「そろそろ頃合いかしら。出番よ、《ゴブリンの王》」  
「オホーーーーーッ!!」  

 ふみこの召喚に応じて次に姿を見せたのは、けばけばしい原始的なメイクに彩られた、  
ゴブリン族の長だった。  
 王の出現に呼応して、ゆかりに群がるゴブリンたちも興奮し、ときの声を上げる。  
「ギギ……イイィーーーーッ!!」  

 途端、ゆかりの胎内や肛門、口の中に押し込まれた剛直が、一斉に膨らみを増した。  

「うぐ……んむぅっ……!?」  
 ゆかりは驚きに目を見張りながら、張り裂けるような苦痛と快感に悶える。  

「あら、百戦錬磨のデュエリストの堀口さんは、こんな初歩も御存知ないの?」  
 ふみこは嗜虐的な笑みを浮かべ、言葉を付け加えた。  

「《ゴブリンの王》によって、配下のゴブリンはパワーを増強され、さらに”山渡り”を  
得る。常識よ」  

 ほどなく、あぶれた小柄なゴブリンがドレスの中を這い登って、ゆかりの豊かな双丘に  
内側から取りつき、狂ったようにしゃぶりはじめた。  

 次のターンには《ゴブリンの王》も凌辱に加わり、ゴツゴツした骨のように硬いペニス  
でゆかりを責めたてた。  
 穴という穴を醜怪なゴブリンに犯され、ゆかりの白い肌は汗と唾液と涙で濡れていた。  
 意識が朦朧として、なぜ自分がこんなことをしているのかさえ忘れていた。  

「さぁ、満足した? 存分に出してやりなさい」  
 それでも、この魔女の一言は、ゆかりを正気に返らせるには充分だった。  

「だめ、やめて、それだけは、お願いだから……!!」  
 必死に声を張り上げて哀願する。しかし聞き入れられなかった。  
 ふみこが次に発した言葉は、死刑宣告に等しかった。  

「汚らわしいゴブリンの仔を孕みなさい」  
「い……嫌、いやァーーー!!!」  

 ビクビクッ…………ドク、ドクンッ!!  
 無数の咆哮と共に、胎内で、尻の中で、口の中で、胸の谷間で、そして彼女の全身に、  
ゴブリンたちの熱い精が迸り、降りそそいだ。  

「…………私、まだ生きてる…………?」  
 意識を取り戻したゆかりは、茫然と口走った。  
 あの残酷な魔女が情けをかけたのだろうか?  
 だが、ゆかりが目覚めたのは、見知らぬ荒野だった。  
 そして、ぼろぼろに引き裂かれたドレスの胸元に挟まれた紙片に記されていたのは。  

「ゴブリンたちは、貴方の肉体が余程気に入ったようね。末永く幸せに暮らしなさい」  
「そんな……ここはドミニア……ゴブリンたちの故郷……!?」  
 愕然と震えるゆかりを、歓喜に満ちた悪鬼たちのざわめきが包み込んでいく……。  
                                      (完)  

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