『死神IDA-100100号』モモは新しい魂を天井に運ぶべく日々仕事を続ける死神である。
少しおせっかいなところがあるため、使い魔のダニエルは毎回毎回苦労に耐えないのである。
ちなみに、昨日は「最後に好きだった人と、夜景を見たい」というわがままな意見を聞いたため夜遅くまで仕事が続く羽目になってしまったのであった・・・・・・。
そして現在・・・・・・
「モモ〜!起きてったら!!!モ〜モ〜!!!」
「う〜ん・・・・・・なに?ダニエル・・・・・・こんな朝早くから・・・・・・」
ダニエルの大きな声を聞いたにもかかわらず寝ぼけ半分のモモ。
「朝早くじゃないよ!今何時だと思ってるのさ!?」
「・・・・・・10時・・・・・・って、えぇ!!?」
10時。
今日のお仕事のスタート時間は10時12分・・・。
「昨日あんなに遅くまで起きてるからだよ!モモったらぜんぜん人(?)の話を聞いてくれないんだから・・・・・・」
「だ、ダニエル!鎌持ってきて!!」
「・・・・・・はいはい」
その日運ぶことになったのは友達の家へ遊ぶ途中に交通事故にあってしまった幼稚園児だった。
その魂は今にも泣きそうな顔で死んだ自分を見つめていた。
「何とか間に合ったみたいだよ、モモ」
「うん・・・・・・さてと、この子どうしたら救えると思う?」
「出た、モモの悪い癖・・・・・・」
「何か言った?」
少しだけ怒った口調でモモが言った。寝起きで機嫌が悪いのだろうか・・・
「・・・・・・話しかけてみたら?」
「そうだね」
モモは、幼稚園児に近づくとすぐ隣にしゃがみこんできれいな笑顔で言った。
「君、どうして泣いてるの?」
「・・・・・・死んじゃった・・・・・・から・・・・・・」
消えそうなくらい小さな声で話す幼稚園児。
「君はどうしたいの?」
「・・・・・・ママに・・・・・・会いたい・・・・・・・」
「そう・・・・・・」
すくっと立ち上がったモモは、幼稚園児のほうを見て静かに言った。
「それじゃあお家へ案内して。ママにあわせてあげるから」
「・・・・・・おねぇちゃん、誰?どうして僕が見えるの?」
「私はしに・・・・・・」
「わぁぁあ!!!」
死神といいかけたモモの声を掻き消すようにダニエルが叫んだ。
「モモ、死神なんていったらこの子怖がるだけだよ。ここはもっとかわいいのに・・・」
「それじゃあ、幽霊?」
「妖精とかあるでしょ、妖精とか!」
ダニエルとモモがゴニョゴニョ話をしているのが気になったのか、幼稚園児は背伸びをしてこちらを見ている。
「モモ・・・・・・」
「妖精だよ」
きれいな笑顔で笑うモモ。
しかし、幼稚園児の視線はモモではなくダニエルに向いていた。
「わぁ!しゃべるネコさんだ!!!」
「わぁ!ぼ、僕は猫じゃないよ〜!」
どうやらダニエルは気に入られたようだ。
「このネコさんも妖精なんだよ」
「モモぉ!!!」
「わぁ、妖精なんだねネコさん!」
「猫じゃないってばぁ!」
「う〜ん・・・・・・やっぱり誰もいないみたいだよ」
幼稚園児の家の中を1周回ってきたダニエルがいった。
「ママ、僕が遊びに言ってる間出掛けるって言ってた・・・・・・」
「・・・・・・だってさ、モモ」
「・・・・・・」
出掛ける、といってもどこへ出掛けたのだろうか。
この町にはデパートやスーパー、コンビニなどこの子のお母さんが出掛けていそうな場所がいろいろある。
「しょうがない。1番近いデパートに行ってみようか」
「うん!」
そう言うと、モモは家の玄関から見える大型デパートに向かって移動を始めた・・・・・・。
「君のお母さんってどんな感じの人なの?」
「うんとね、ボクのママは・・・・・・」
「・・・・・・」
モモはダニエルと幼稚園児の話しているのをただ、黙って見ていた。
少しだけ、顔をしかめているような表情である。
「モモ、どうしたの?少し顔色が悪いけど・・・・・・」
「い、いや!別に・・・・・・」
いつも魂を運び終わる前は冷静な表情を崩すことのないモモであったが、今は完全にあせっているような表情である。
「ならいいけど・・・・・・」
ダニエルがそっぽを向くと、前かがみになりそっと自分の股の部分を押さえこむ・・・。
(トイレ・・・・・・行きたい・・・・・・)
実は、朝寝坊してしまったため、昨日の仕事の前からトイレに1度も行っていないのだ。
しかし、人間の世界でトイレを借りるわけにも行かず、さっきからずっと我慢していたのだ。
(早く・・・・・・終わって・・・・・・)
目を強く閉じ、願うモモ。しかしその儚い願いは通じず、結局母親が見つかったのは夕方、母親が家に帰宅したあとだった。
モモとダニエルが月をバックに踊っている。
踊りが終わると、モモは大きなため息をついた。
「さ、ダニエル、早く帰ろ」
「どうしたのさ、モモ。なんかあせってる感じがするけど・・・・・・」
モモが早口で言ったのに違和感を感じたダニエルが聞いた、そのときだった。
ダニエルに向って、大きな音を立て衝撃波が飛んでくる。
「わぁぁ!」
ダニエルは間一髪衝撃波をかわす。すぐに衝撃波が放たれた方向を向きなおすとモモと同じ顔をした黒い死神がいた。
「あ、あいつは・・・・・・アン!」
ダニエルが、怒ったような声で言う。
「どいていろ、使い魔。お前に用はない・・・・・・」
「なんだとぉ〜!?」
「だ、ダニエル!」
ダニエルは、アンの挑発にのってしまいすごいスピードでアンに迫った。
しかし、アンのすぐ近くまで行ったところで衝撃波ではじき返されてしまった。
「ダニエル!?大丈夫!!?」
「おい、おまえ・・・・・・戦う気があるのか?」
「・・・・・・」
一歩後ずさりするモモ。しかし、アンは容赦なく衝撃波を放ってくる。
「あっ!」
衝撃波がモモの腹に直撃した。
(んっ・・・・・・だ、ダメ・・・・・・でちゃ・・・・・・)
必死に尿意を抑えているモモに対して、アンは容赦なく次の攻撃態勢に入っていた。
「・・・・・・つまらない・・・・・・」
アンがそういったあとに2度目の衝撃波がモモを襲う。
「だ、だめっ!!いやぁ!!!」
ぷしゃああああ〜〜〜・・・・・・
ついに我慢の限界を超えたモモの下半身から月の光のような黄金色をした水が流れた。
その黄金水によって、モモの白い服もどんどん色を変えていく・・・・・・。
何とか途中でとめることが出来た・・・・・・が
「・・・・・・っ、・・・・・・っ・・・・・・」
ほかの誰かの前で「お漏らし」をしてしまったショックで、モモは泣いた。
ふつう死神には、「恥ずかしい」という感情がないためこんなことはないのだが、モモは別だ。
しかし、それを見ていたアンは少し笑うとモモに向かってさっきの衝撃波とは違う攻撃を仕掛けた。
しかも3発動時に・・・・・・。
「きゃあーーーーー!!!」
夜の商店街の裏路地にたたきつけられるモモ。
それを眺めているアンの隣にダニエルとは別の使い魔が現れた。
「マスター、こんなところで何を?」
「・・・・・・なんでもない、行くぞ」
「しかし・・・・・・」
「何か言ったか?」
「・・・・・・いえ」
夜の空から1人と1匹の姿が闇に解けるように消えていった。
しかし、モモにとっての地獄はこれから始まるのであった。
「・・・・・・う、ん・・・・・・」
裏路地にたたきつけられたモモの意識が覚醒するまでそう時間はかからなかった。
すぐに自分の体に違和感を感じた。服を着ていない・・・・・・。
おそらくアンが撃った衝撃波のうちのひとつの効果であろう。
「おい、おじょうちゃん!こんなところでこんなカッコして何やってるのかな〜?」
不良と思われる3人組が声をかけてくる。
モモは自分の胸や大事なところを隠しつつ、不思議そうな顔をする。
なぜ、自分の姿が見えるのだろう・・・・・・。
おそらく、アンの衝撃波の効果のひとつだったのだろう・・・・・・。
冷静に考えているモモの尻に3人組のうち1人の手が触れる。
「あっ、や、やめて!」
顔を真っ赤にしながら、前へ一歩出るモモの腕を握り、隠している部分をさらけ出すロン毛の男。
「何がやめてだ。こんなところにこんな時間、こんなカッコをしてるやつが悪いんだろ。にしても、お前貧乳だな」
「・・・・・・っ」
手を振り払おうとするが、男の手はビクともしない。
「ほら、下のほうも見せろよ」
「あっ!」
もう片方の手も簡単にどかしてしまう。もちろんモモの全身は丸見え状態だ。
「ん?なんかションベンくせぇな」
「俺らの前でも、漏らしてもらおうぜ」
「い、いや・・・・・・」
いくら姿を消そうとしたり、高速で移動しようとしたりしてもそれが出来ない。どうやらアンの最後の衝撃波の効果が死神の力を一時的に封じることだったようだ。
「ほら、こっからだすんだろ!?」
「だ、だめぇっ!!」
帽子をかぶった男がモモの尿道のところを指で触る。
「だ、だめ!!!お願い!!!いやぁ!!!!!」
ぷしゃああああ〜〜〜・・・・・・
これで今日2度目の放尿だ。
今度は完全に黄金水を出し切ってしまった。
「・・・・・・うっ、うぁ・・・・・・っ」
また泣き出してしまうモモを見て3人の男は笑いながらティッシュでモモの股間を拭き始めた。
「な、なに・・・」
「ションベンしたあとは拭かねぇとダメだろ、オレたちが拭いてあるよ」
モモの大事なところが男によって拭かれる。その割れ目を井戸服ごとにモモの体は大きく跳ね上がる。
「あっ、あっ・・・・・・あぁっ!」
「おいおい、どんどん濡れてきやがるぜ、こいつ」
「やらしいなぁ、ジョウちゃん」
今度はロン毛の男がモモの胸を揉んでくる。
同時にお尻の穴を帽子の男が触る。
「あっ、いや・・・・・・だめぇ!!!」
癖毛の男が腕を抑えているせいで抵抗も出来ずにいいように弄ばれるモモの口にロン毛の男が自分のアレを突っ込んでくる。
「んんっ!!?」
「ほら、しっかりしゃぶれよ!」
「おいおい、ケツ弄ってるだけなのに何感じてるんだよ!?まだマ○コに射れてねぇぞ」
恐怖や自分の中にこみ上げてくる感情のせいでモモの頭の中は混乱している。
「ほらほら、指射れるぞ!」
「んんっ!!!」
帽子の男がもう片方の手の指をモモの割れ目の中に射れる。しかも3本も同時に・・・・・・。
「こっちも出すぜ!」
ドビュゥッ!
「ングッ!?」
口の中に広がる苦い味。そして、何かが自分の中から来るような気がする。
「もう・・・・・・いや・・・・・・ああぁぁぁっ!!!!!」
ついに絶頂を迎えたモモはその場でぐったりとへばりこんでしまった。
「おい、立てよ!!!」
「あっ!」
無理やり帽子の男に立たされるモモ。
「これで最後にしてやるからよ・・・・・・」
「・・・・・・」
涙目で男たちを見るモモだが、もう抵抗しようとはしていない。
そんなモモの割れ目に、クセ毛の男のアレが入れられた。
「あぁっ!!!!!」
「結構締め付けるじゃねぇか!ほらほら!!!」
お尻の後ろでパンパンという音が聞こえ、自分の中心が痛い。
モモは「処女」という言葉を知らないが、それを失ったことは本能的にわかった。
「出すぞ!!!」
「あぁっ!!!!!」
だんだん白くなっていく意識の中、モモは自分に芽生えた新しい感情に気づき始めた・・・・・・。
「モモ〜!モモ〜!!!」
夜の街にダニエルの声が響き渡る。と言っても、聞こえる人はほとんどいないのだが・・・・・・。
「モモ〜!!!・・・・・・っ!?」
ダニエルの声が途切れた。
彼の視線の先にいたのは・・・・・・体中がどろどろになった状態で放置されているモモであった。
「モモ!!!大丈夫!!?モモってば!?」
しかし一向にモモからの返事はない。ダニエルはすぐさま人間体になるとモモを抱えて死神の世界へ向かった。
死神局のベッドでモモは意識を取り戻した。
隣ではダニエルがぬれたタオルを絞っている。
「あ、モモ気がついた?」
「・・・・・・」
「・・・・・・モモ?」
うつろな目つきでダニエルのほうを見続けるモモにダニエルが不安そうに聞く。
その瞬間モモはダニエルに飛び掛った。
「もっ、モモぉ〜!?」
ドロドロした液体を拭いたとはいえ、まだ裸のままのモモはどこか色気が漂っていて、ダニエルの本能を無理やり引きずり出す。
「も、モモ!どうしたのさ!?」
モモは何も答えず、ダニエルのアレをくわえると舌で舐める。
「わわわわわ〜〜!!?も、モモ〜〜〜!!!」
どんどん大きくなるダニエルのアレ。そして・・・・・・
ドビュッ!!!
「あぁ!!」
ダニエルの精液がモモの顔を汚す。
しかし、モモは気にしないで笑っている。
「モモ〜!!!何考えてるのさ!!?」
怒ったダニエルが大声で言うと、モモは涙目でつぶやいた。
「ダニエル・・・・・・私、ダニエルのそれが・・・・・・ほしい・・・・・・」
「ななななな、何を言い出すのさ!モモ・・・・・・」
しかし、ダニエルの理性もさっきのモモの行為によって崩れかけている。
「ダニエル・・・・・・お願い・・・・・・」
「にゃあああ!!!」
いや、崩れた。
ズブッという音を立てて、ダニエルのアレがモモの中に入り込む。
「あ・・・・・・はっ・・・・・・いいよっ、ダニエルっ!」
「モモの中・・・・・・暖かくて、気持ちいいよ・・・・・・モモっ!」
びちゃびちゃと2人が重なっている場所から水がたれ落ちる。
「「あぁ!!!」」
2人は大きく揺れると同時に絶頂を迎える。
しかし、2人はそのまま重なり合い、なおもその行為をやめなかった。
「う・・・・・・ん・・・・・・」
あさ、いつもと同じように目覚めたモモは目をこすり、ベッドから降りる。
「あれ?私どうしてはだか・・・・!?」
昨日の夜、自分のやってしまったことを思い出して真っ赤になるモモ。
しかし、そのお相手の姿がない。
「だ、ダニエル!?どこ!!?」
もしかすると、こんな変態のご主人様にあきれて出て行ってしまったのかもしれない。
モモはあわてて部屋を出ようと・・・・・・したところで足を止める。
とりあえず服を着よう。
そう思い、振り返るとベッドの真ん中あたりに何かが眠っている。
「モモぉ〜・・・・・・zzz」
「・・・・・・」
その姿を見てモモはきれいに笑った。
今日もどこかで、白い死神は笑っているであろう・・・・・・
【終】