気持ちの良い晩であった。
「火の季節」と呼ばれる乾燥した時期には珍しいことだったが、今夜は時折涼しげな風が吹いて
さわさわと木の葉を揺らし、月明かりに照らされたハットゥサの夜の街を吹き抜けていく。
入り込んできた風にふわりと顔をなでられて、
ここ数日、ずっと自室にこもり、たくさんの資料に目を通していたイル・バーニは、
熱心に読んでいた粘土板からふと目をあげた。
コンコン。
突如響いた遠慮がちなノックの音に、イル・バーニは怪訝な顔をして立ち上がった。
(こんな時間に、誰が・・・?)
もう”真夜中”と言っていい時間である。この部屋の窓からは見えないが、月も高く昇っているはずだ。
不審に思いながら、返事をせずに、そっと扉へ近づく。
コンコン。
ノックが繰り返され、扉の向こうから若い女の声がした。
「イル・バーニさま?ハディです。よろしければ、夜食をお持ちしたんですけれど」
「ああ。ハディか」
扉を開いてハディを迎え入れる。彼女が持つ盆には、湯気の立つ香りのいいお茶と、
簡単な食事がのっていた。
「廊下のほうから、明かりが見えましたので・・・。まだ起きてらっしゃるだろうなと思ったんです」
「ありがとう。ちょうど一休みしようと思っていたところだ」
こういった気配りをいつも忘れない”有能な女官”に対してイル・バーニはにこりと微笑む。
部屋に入り込んだハディは、机や棚に詰まれた予想以上にたくさんの粘土板を見て目を丸くしながら、
食事を彼に手渡した。
イル・バーニは椅子に腰を下ろしてさっそく食事にありつきはじめる。
資料を動かされることを嫌って、イル・バーニが掃除に来た女官を部屋に入れなかったと聞いていたハディは、
そっと奥に行き、ベッドやその周りをほこりをたてないように注意しながら、整えはじめた。
「・・・今夜は、ずいぶん遅くまで残っていたのだな」
食事をしながら、ふいにイル・バーニが尋ねた。
「ええ。今夜は風が涼しいので、ユーリ様と外で星を見ながら涼んでいたんです。
そうしたらユーリ様が、こんな夜は故郷のことを思い出す、とおっしゃって」
手を休めずに、ハディが答える。
「やはりご自分が母になられてからは、改めて国や家族のことを思い出されることが多くなったようですわ。
お小さい頃の話などを、たくさん聞かせていただきました」
星を見上げながら、寂しげに家族のことを語る皇妃に、ずっと付き合っていたのだろう。
ユーリの様子を話すハディの横顔は、かすかな疲れをのぞかせていた。
「ごちそうさま」
イル・バーニは食後のお茶まできっちり飲み干し、器を置いて立ち上がった。
「あ、はい。では、おさげします」
服のすそを翻して歩み寄ってきたハディの足元が、ふとよろけた。
「きゃっ・・・」
たたらを踏んだハディは、近くの机に手をついて支える。
その拍子に机が揺れ、積み上げてあった粘土板が崩れ、派手な音を立てて床に落ちた。
「も、申し訳ありません!」
ハディは慌ててしゃがみこみ、粘土板を拾い上げる。
そう高い場所から落ちたわけではなかったのに、いくつかは衝撃でひびが入り、
完全に砕けてしまっているのもあった。
「割れてしまったのか!?」
冷たさを含む厳しい声が頭上から降ってきて、ハディは思わず首をすくめた。
「申し訳ございません。今すぐに・・・」
欠片を拾い集め、なんとか組み立てようとするが、2、3枚、こなごなに砕けて、どうしても読めなくなってしまったものが
あり、ハディは途方に暮れた。
「だめだな。これは。完全に壊れてしまっている」
自分も座り込んで欠片を調べていたイル・バーニはため息をつき、パンパンと手を払うと
すっと立ち上がって、冷たい目でハディを見下ろした。
取り返しのつかないことをしたとうろたえ、座り込んだままのハディを、無言のまま立ち上がるように促す。
真っ青な顔をして、ゆっくりと立ち上がったハディの目から、ひとしずく涙が零れ落ちた。
「もうしわけ・・・ありません・・・ほんとに・・・私の不注意で・・・」
「本当にそうだな。これが割れてしまうと、困る」
追い討ちをかけるように冷たい言葉に、ハディはますますうなだれた。
「まあ、割れてしまったものは仕方がない。が・・・、ハディ」
「は・・・い」
「落ち着きのない女官には、お仕置きが必要だ」
え?と涙を散らしながら顔を上げた彼女の手を掴み、ぐいと引き寄せたイル・バーニは
ハディの唇に自分のそれを押し当てた。
すぐ間近に、イル・バーニの閉じられた目、伏せられた長い睫毛が見える。
少し骨ばった感じの細い指は、彼女の手を捕らえ、もう片方では腰を支えている。
そして唇に押し付けられた、熱くて、柔らかいもの。
引き寄せられた格好のまま、驚きで目をいっぱいに見開いていたハディの顔が、一瞬にして真っ赤に染まった。
舌が彼女の唇をこじ開けて、中に入り込んでくる。ハディはその初めての感触に驚き、逃げ腰になったが、
イル・バーニの腕は思いかけず強い力でハディを捕まえて、離さなかった。
「ん〜っ!」
あまりにも突然な、あまりにも意外な人物の、あまりにも意外な行動に
混乱しきった彼女は、強い抵抗を示すことが出来ない。
唇がずらされ、首筋から耳朶へ移動する。
イル・バーニの手が、後頭部できれいにまとめてあるハディの髪をさぐり、皮ひもをくいと引っ張った。
しゅるん、と音を立てて皮ひもがはずれ、長い髪がぱさりと広がって肩に落ちた。
「イ、イル・バーニさま、ダメです!」
自分の髪が頬に当たる感触に、ハッと我に返ったハディが叫んだ。
イル・バーニが顔を離す。だが、腕はしっかりと彼女の体を抱いたままだ。
大きく息をついたハディは、目を潤ませて、信じられないという表情を浮かべながら、あらためて目の前の男を見上げた。
「イル・バーニ…さま、あの…」
「おしおきだ、と言ったはずだが」
混乱し、赤い頬をしてうろたえるハディとは対照的に、イル・バーニは悔しくなるほど冷静だった。
「おしおきって、これ、あの…わ、悪ふざけがすぎます!離して下さい!」
腕を振り払おうともがく彼女の動きにあわせ、長い髪が揺れる。
「嫌なのか。それならやめよう」
イル・バーニは突然、パッと手を離し、興味が失せたようにハディをとんと突き放した。
(え・・・?)
困惑した表情でハディが立ちすくむ。離してと言ったのは自分のほうであるのに、
なぜか体が離れてしまったのが惜しいような気がして、一瞬心が痛んだ。
自分の体に残る、相手の体のぬくもりを、今更のように意識してしまう。
「ふむ・・・」
乱れた髪もそのままに、潤んだ瞳で切ない表情を浮かべたハディは、
普段のきりりとした彼女からは想像もつかないほど可愛らしく、
なんともいえない色っぽさを湛えていて、それを見ながらイル・バーニは目を細めて薄く笑う。
「わかった。では正直に言おう。ハディ、君が欲しい」
「えっ…!?」
思わずハディはイル・バーニをじっと見つめたが、
彼の、普段と全く変わらない表情と声からは真意を読み取ることが出来ず、ハディはますます困惑する。
だが、その瞳には確かにある種の真剣さがあり、ハディは自分の胸が痛いほどに高鳴るのを感じた。
恥らうように目を伏せ、否定も肯定もしなかったハディに近づくと、イル・バーニは顎に手をかけて上を向かせた。
「ん…」
再び唇が奪われる。
ビクンと震えたハディの両手が、あらがうようにイルの胸に当てられたが、その手に力が込められることは、なかった。
布ごしに、お互いの体の熱を感じる。
広がった髪を滑るように撫でる、イル・バーニの指の動きが優しくて、ハディは泣きたいような気持になった。
自分自身の心の動きに戸惑いながらも、ハディはそっと目を閉じ、
自分の口の中を荒々しくなぞる舌に、ぎこちなく自分の舌を絡めて応えた。
かすかな衣擦れの音がして、腰に巻いていた布が取り払われ床に落ちた。イルの手によって少しずつ服が脱がされる。
むき出しになった肩を、鎖骨を、熱を帯びた唇が丁寧になぞっていく。
「・・・ン・・・」
溜息とも吐息ともつかない息が漏れた。頭の中はだんだんかすみがかかったようにぼうっとしていくのに、
肌はますます敏感さを増し、ハディの眠っていた熱を呼び覚ましていく。
ぱさり。
ハディの服がすべて剥ぎ取られて床に滑り落ちた。すらりと引き締まった裸体があらわになる。
さらされた肌に、ひんやりとした風があたった。
「きゃ・・・・っ」
慌てて体を隠そうとしたハディの腕をつかみ、強引に左右に開くと、
イル・バーニは、目の前で無防備に揺れる白いふくらみにそっと唇を付けた。
「ひゃ…」
まろやかな曲線にそってイル・バーニの舌がゆっくりと這う。少しずつ立ち上がってきた乳首に舌先が触れた。
「あぁっ……」
途端に胸にはしった刺激に、ハディは思わず声をあげた。
舌にもてあそばされて乳首はたちまちに硬度を増す。口に含み、舌で転がすようにして吸い上げると、
ハディの体がピクンとはねた。
「・・・っ・・・ぁ・・やぁぁ・・ん・・っっ」
甘く痺れるような感覚に、抑えようにも抑えきれない声が漏れる。
「・・・ずいぶんと可愛い声を出すんだな、ハディ」
自分の愛撫に素直な反応を返すハディに、イル・バーニが薄く笑って囁く。
「そんなこ…、…やぁ…っ…あぁ…あ…」
恥辱を感じてハディがあげた抗議の声も、胸を交互に責め上げる舌の動きにすぐに甘く濡れた喘ぎにかわった。
「……はぁ……ん」
乳首をねっとりとしゃぶられるたび、体の芯が熱くなる。
初めて経験する快感に、頭の片隅に残っていた理性もとろけてしまいそうだ。
「…イル・バーニ…さま…」
次第に体から力が抜け、足がふらついてきたハディは、かすれた声で相手の名を呼んだ。
「辛いか?」
イル・バーニがハディの体を支えるように抱き寄せた。ハディはその腕にすがりつくようにしてこくんとうなずく。
「気持ちいいのだろう?」
耳元で囁くと、ハディは耳朶まで紅く染めて涙目でイル・バーニを見上げた。
イル・バーニは意地悪い笑みを浮かべ、固く尖った乳首を指先で弾いた。
「んあぁっ!」
突然の刺激にハディが悲鳴をあげる。さらに先端を指できゅうとつままれ、ハディは体を仰け反らせて身悶えた。
「さ、…おいで」
イル・バーニは腕の中で細かく震えるハディの膝の下に手を差し入れ、
じっとりと汗ばんだ裸体を抱き上げると、奥にある自分のベッドへと運んだ。
つい先ほど整えられたばかりのベッドにハディを横たえ、イル・バーニは自らも服を脱いだ。
「イル・バーニ…さ…ま……」
未知なる不安に怯えて、ハディは震える声で自分に覆い被さる男に呼びかける。
それに応えるように、イル・バーニの唇が、今までになく優しく彼女の唇を覆った。
触れ合った素肌が伝える、より確かな熱さに、ハディの心がどきんと高鳴る。息苦しいほどだった。
体の奥で感じていた疼きが、何かを求めてより大きくなる。
イル・バーニの手が、ハディの下腹部へとのびた。
「いやっ!…だめです!そこは…」
ハディは、うろたえたような声をあげながら、思わず身をよじった。
「だめ、じゃないだろう?」
ハディが足を閉じるより早く、イル・バーニの細長い指が割れ目に滑り込んだ。
「っ……あ……」
「ここまで…感じておきながら」
その言葉どおり、ハディの秘所はすでに熱く潤んでいて、イル・バーニの指先を愛液でぬめらかに濡らした。
割れ目に沿って指を滑らすと、くちゅくちゅと淫靡な水音が響く。
「…あぁ…ぁん……ぁぁ…」
敏感な部分をこすりあげられ、ハディのしなやかな体が弓なりに反った。
そんなハディの反応を楽しむように、イル・バーニはさらに奥深く指を潜り込ませ、浅く深く出し入れする。
何も受け入れたことがない場所に、異物が入り込む違和感と、小さな痛み。
そして内壁をこすりあげられるたびに湧き上がる快感に、ハディが切なく眉をひそめる。
「あっ…くぅ…っん…あぁ…」
上気して火照った頬に、汗で髪の毛が貼り付いている。かすかに開いた唇からは絶えず甘い喘ぎ声が漏れて、
その悩ましげな姿は確実にイル・バーニの中の欲を引き出し、高ぶらせた。
普段の凛とした姿からは考えられないほどに乱れていくハディを、イル・バーニは満足そうに眺めた。
「やぁぁぁ…っっ!」
はしたなく声を上げる自分をじっと見つめる視線に気付き、ハディが両手で顔を覆った。
だが、ハディの羞恥心とは裏腹に、指が蜜壺をかき回すたびに新たな愛液がとろとろと流れ出し、
体はぴくぴくと痙攣してしまう。
「んっ……は、あんっ……」
じゅぶりと音を立てて、秘裂から指が引き抜かれた。
ぐいと開かれた足の間に、指にかわって押し付けられたのは、もっと熱くて、大きな・・・
「いや…、待って!待ってくださいっ!!・・・イル・バーニさ…」
「もう…遅い」
上ずった声で叫ぶハディの声もむなしく、イル・バーニは自身を押し付けた。
充分に濡れた秘所は灼熱した先端をぬぷりと呑みこんでいく。
「―――!!」
侵入を阻むささやかな抵抗を強引に貫かれ、
一瞬ぞくりと背中に走った快感、次いで襲ってきた引き裂かれるような痛みに、
ハディは声にならない悲鳴をあげた。
「・・・・・・・くぅっ」
涙をぽろぽろと流し、唇を噛みしめて痛みに耐えるハディの様子を見ながら、
イル・バーニはゆっくりと奥深くまで腰を進めた。
「んあっ……あぁ…あつぅ…い…ぁぁ…」
ハディはかぶりをふりながら力なく呟く。
根元まで埋め込まれて体が密着した。イル・バーニは彼女の頬に流れる涙をぺろりと舌で舐めとると、
わずかに腰を揺り動かした。つながった部分から朱の混じった液が溢れでる。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
熱くたぎるものに粘膜をこすられ、ハディが嗚咽のような声を漏らした。
新たな愛液がにじみでて、内部の剛直に絡み、抽送がスムーズになる。
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、と湿った淫靡な音が、二人の結合部から漏れる。
「う……ん……はぁ……ぁっ……」
ハディの声が徐々に苦痛から快感へと変わっていくのを、イル・バーニは聞き逃さなかった。
一度ずるりと引き抜き、また一気に突き入れる。
「…く、はああッ!」
乱暴な動きにハディの思考がとんだ。
膣内を抉られるたびに感じる焼け付くような痛みに悲鳴を漏らしつつも、
それがまぎれもない快感に変わっていくのをハディは感じた。
「ぁん………ぁっ…ぁん…んっ…あぁっ」
前後左右に激しく揺さぶられるたびに、ハディの胸がふるふると揺れる。
覚えたての快感に身をくねらせながら、ハディは悦びに濡れた喘ぎ声を上げる。
濡れた粘膜はイル・バーニ自身にまとわりつき、ぐちゅぐちゅと音を立てながらかき回すたびに優しく締め付ける。
「あ……あ、あう、んく、くぅ…はぁ…ああああ!」
次第に大きくなっていた快感の波が、一気に体中に広がった。
まるで射精をうながすようにきゅううっと収縮する膣内で、イル・バーニの怒張がぐぅっと膨張した。
(あ…もう、ダメ………あ、あ、ああぁぁァ…ッ!)
びくびくと律動しながら、胎内を熱いものが満たしていく感覚に、
ハディはイル・バーニにしがみつくようにしてびくんと体をのけぞらせながら、
さらなる高みへと舞い上げられていった。
翌朝。
昨夜はどうやって自室まで帰りついたか覚えていない。
ほんの少しまどろむと、もう朝だった。体の奥のひりつくような痛みをこらえて起き上がったハディは、
重い体を引きずって、「いつもの朝」を迎えるべく部屋をあとにした。
「おはようございます、イル・バーニさま」
カイルとユーリの朝食の席で、イル・バーニと顔を合わせたハディは、
緊張のあまりつい震えそうになる声を必死に整え、にこりと微笑んで挨拶をした。
「おはよう、ハディ」
イル・バーニは悠然と挨拶を返す。
予想はしていたが、見事なまでに普段と変わらない態度を見せるイル・バーニを見て、
ハディの胸がちくりと痛んだ。
たった一夜のことで、なにかが変わるとは思っていなかったが、
心の奥底で、ほんの少しだけなにかを期待している自分がいたのだ。
(忘れなきゃ。私はただ、お相手をつとめただけ。―ううん、あれは夢だったのかも)
朝食の給仕をしながら、ハディはそっとため息をもらした。
「あ、お茶を持ってくるの忘れちゃった」
「ああ、私が取りに行ってくるわ」
昨夜は過ごしやすかったですな、などとカイルと談笑するイル・バーニの声に、
ついつい昨夜のことが思い出され、胸が苦しくなっていたハディは、
歩き出しかけた妹を制して、厨房へと走り出した。今イル・バーニと目があったりすれば、取り乱してしまいそうで怖かった。
物陰で呼吸と気持ちを整え、お茶の入った器を持って戻ってくると、
向こう側から、イル・バーニが歩いてくるのが見えた。
(落ち着いて、落ち着いて…)
自分に言い聞かせながら、うつむいたまま軽く会釈してすれ違った瞬間、
ハディの耳に、低く抑えた声がはっきりと届いた。
「―今夜も、うまい夜食を頼むよ、ハディ」
「!!!!!」
「どうしたのハディ!顔が真っ赤だよ!熱でもあるんじゃないの!?」
「え、いいえ、あの、なんでもありません。気になさらずに・・・」
「キャー、姉さんお茶!お茶こぼれてるよ!」
「え?ああっ、申し訳ございません!」
「ハディ、やっぱり変だよ。昨日あたしが遅くまで引きとめたからきっと具合悪くなったのよ。ごめんねハディ」
「そんな、なんでもないんです、ほんとに・・・」
にわかに朝食の席で沸き起こった騒ぎを、背中で聞いたイル・バーニは。
クスリと忍び笑いを漏らして、振り返ることなくその場を後にした。
そして今夜も、きっと涼しげな風が吹く。
END