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・・・お願い、ルサファ。どうか無事にカイルの元に戻って!・・・  
敵地の中をルサファ唯一人で送り出した罪悪感と心配で、ユーリの胸は痛んだ。  
けれど一刻も早くカイルの側近に間者がいる事を知らせてもらわなくては、  
カイルが危ない。ルサファを逃亡させた事が少しでもばれないように振舞わなければ。  
ラムセスの館に戻ったユーリは、ごくりと決意を飲み込むと、自分に用意された  
寝所に足音を忍ばせて寝具にもぐりこんだ。  
静寂な寝室は明かりが消え、香が焚き染められている。  
甘い香りだが、懐かしいカイルの香りとは違う。  
ふと、ユーリはその香の香りを覚えているような気がした。  
・・・?ううん、今はルサファが無事に戻ってカイルに情報をもたらしてくれる事の  
方が大事だ。「お願い。ルサファ。ごめんね・・。」そっと小声で呟く。  
 
「おやおや、他の男の名前を呼ぶとは穏やかじゃないな。」  
ふいに窓辺からする声に、ユーリは咄嗟に身構えようと短剣に手を伸ばす。  
「ら、ラムセス!こんな時間に何の用!?」  
月明かりを背に受けて、窓辺にラムセスが腰掛けていた。  
「多分、あんたと同じ事をしてきたのさ。」と軽く肩をすくめる。  
「あなた、ま、まさかルサファを・・・?」  
ユーリの脳裏に、エジプト兵に捉えられたルサファが浮かび心臓が締め付けられた。  
「いつものあんたらしくないな。俺が何故あんな小物に追っ手をかける必要があるんだ?」  
今度は大袈裟に肩をすくめ、ため息をついて見せた。  
「あいつなら、無事に小船でそろそろ沖に出てる頃さ。」  
それを聞いてユーリはほぅっと溜息をつくと身構えていた力が一気に抜けた。  
 
「ほっとしてる場合なのかな?これであんたの護衛はもういないんだぜ?」  
「おあいにく様。自分の身ぐらい自分で守るよ!もう寝るから出てって!」  
ベッドにある枕のひとつを、憎まれ口を叩く男に投げつけてやろうとした時、  
ユーリはなんだか体に力が入らない事に気がついた。  
 
「あんたがとんでもないじゃじゃ馬だって事はもう学習してるからな。  
 邪魔がいなくなった所で、少し大人しくしてもらうよ。花嫁さん。」  
ラムセスは不適に笑うと、窓辺から飛び降り、ユーリの寝台に近寄ってきた。  
 
思い出した!この香は黒大使がエジプトから献上されたと用いた香の香りだ!  
全身の力が抜けて、屈辱的な扱いを受けた記憶が蘇る。  
あの時は内乱で間一髪、助かったのだが、今度は・・・。  
脱力してゆく体を必死に起こしながら、ユーリは短剣でラムセスを威嚇しようとする。  
「卑怯よ!ラムセス!近寄らないでっ!」  
「猫にまたたび、女に媚薬。結構我が国の文化も粋なもんだろ?ユーリ。」  
 
まるで木の実をもぐような容易さで、ラムセスは軽くユーリの手首をひねり、  
短剣を取り上げてしまう。   
「その気の強さも気に入ってるんだがね。ユーリ。物騒な玩具は怪我の元だぜ。」  
そう言うと、ラムセスはユーリを担ぎ上げ、歩き始めた。  
「は、離してよ!ラムセス!あたしをどうするつもりなのっ!」  
「どうするつもりって、多分あんたの予想通りだよ。ただ俺は明るいほうが好きなんでね。  
 ちょっと場所を変えるだけさ。」  
「嫌っ!降ろして!降ろしてってば!誰か!誰か来て!!!」  
担がれたまま、力の入らない手足をばたつかせ、拳で背中を殴りつけるユーリだが、  
逞しく浅黒い腕はびくともせず、逆にがっしり担ぎなおされてしまう。  
「別に騒いで人を呼んでもいいけどな。ユーリ。ここは俺の館だぜ?  
 見に来る者はいても止める者はいない。その方が燃えるなら話しは別だが。」  
「いやぁぁ!降ろして!・・・!!」叫んでいたユーリは黙り込んだ。  
屈辱と怒りで顔を真っ赤にしながらも、確かにその通りだと理解した。  
 
明かりの煌々とついた部屋に担ぎ込まれ、広い寝台が視界に入った。  
「さて。到着だ。花嫁さん。初夜を迎える部屋にはもってこいだろ?」  
「じ、冗談じゃない!結婚はあくまで偽装でしょっ!あたしはカイルだけでいいのっ!」  
「あんまり吠えると舌をかむぜ。よいしょっと。」  
出し抜けに寝台の上に放り出される。「きゃっ!」軽く寝台でバウンドすると、  
ユーリは力ない腕で這いずるように逃れようともがく。  
「頑張るな。ユーリ。でも、そういうしぐさが逆に男をその気にさせるんだぜ。」  
足首をつかまれ、ユーリはうつぶせのまま腰紐を解かれ、ずるずると引き寄せられる。  
そのまま体を覆っていた布は残され剥きだしになった背中をラムセスの指が弄る。  
「ん・・・はっ!」ユーリの背中に電気が走った。  
「相変わらず吸い付くように手触りのいい肌だ。しかもかなり開発されてるようだな。」  
「・・・・・くっ・・・・!」  
「妬けるぜ、ユーリ。だがその方が俺にとっても都合はいいな。」  
うつ伏せのままのユーリにのしかかると、ラムセスはユーリの背中に唇を当て  
肌の感触を楽しむように舌で背中を舐め始めた。  
びくん!とユーリの体は反応する。せめて声を出さないようにする事が最後の抵抗だった。   
   
 
ふと、背中の一部でラムセスの舌の動きが止まる。  
そこはカイルが愛した弟、ザナンザを失った時に受けた矢傷の跡だった。  
「この傷があんたと俺の出会いだったな・・。ユーリ。」ゆっくりと傷跡を舐めあげる。  
「・・・んくっ・・・!」ユーリの脳裏に快活だったザナンザの最後の顔が浮かぶ。  
・・・王子・・・。あれから色々な事があった。そしてあたしはカイルを愛し、  
カイルとともに生きるためにこの世界に残ったの。  
あたしのかえる場所はカイルの腕の中だけ。カイル!カイル!助けて!  
 
「い、嫌・・・カイル!あたしはカイルの元に帰るのっ!離してよラムセス!」  
力が欲しい。この腕を振り解き、すぐにでもカイルの元に帰りたい!  
ユーリの瞳に涙が溢れた。力ない手でシーツにしがみつきながら、なおも逃れようと  
抵抗を始めるユーリ。  
「カイルは来ない。わかってるだろ。俺があんたをずっと欲しがってた事も。」  
「そんなの知らない!あたしはカイルの・・・んんっ!」  
強い力で振り向かされ、それ以上の言葉を許さないようにラムセスはユーリの唇をふさぐ。  
「ん・・っ!んっ・・・・!んんっ!・・」  
容赦なくユーリの口蓋を押し開け舌を激しく絡めてくるラムセス。  
違う。これは私の知ってるキスじゃない。何になぜ振りほどけないの?  
感じちゃ駄目!これは・・・カイルじゃ・・・ない・・のに・・。  
 
「ぷは・・っ!やめて・・もうやめて・・ラムセス。」  
頬が上気し頭の芯がぼーっとする。・・・これは香のせいよ・・・。  
「理性が拒絶しても、あんたの体は拒絶できない。あの男がそう仕込んでるからな。」  
「違う!そんな事ない!んぁぁっ!」  
「じゃぁ、これはなんだ?ユーリ?」いつの間にかラムセスの指は、ユーリの秘部に  
到達していた。気づかないうちにユーリの花芯からは蜜が溢れていた。  
「嫌っ・・・!触らないでっ!・・・ん・・っ・・んぁ・・っ」  
ラムセスはユーリの透明な愛液を指で救いとると、ユーリの頬から首筋に塗りつける。  
光に照らされ、頬から首筋の液が光る。  
「これはなんだ?ユーリ?」ユーリは恥辱でぎゅっと目を閉じる。  
ラムセスは塗りつけた愛液を自分の唾液と混ぜながらねっとり舐め上げた。  
 
「・・・くぅ・・・っ!」思わず声が出そうになるのを、ユーリは自分の拳を噛んで堪える。  
ラムセスの舌は首筋からなだらかな曲線にそって、ユーリの小ぶりな乳房から乳首へ  
ウエストへとまるで孤立した生き物のように透明な粘液を残しながら移動してゆく。  
懸命に声を堪えるユーリだが、舌が蠢くたびに背中は反り返り、カイルによって敏感に  
された体は、徐々に快楽の渦へと誘われてしまう。  
 
「お願い・・・。もう許して・・・ラムセス・・・。」呼吸も荒く、途切れ途切れにユーリは懇願した。  
「へぇ・・?やっと可愛くなってきたじゃないか。ユーリ。」ラムセスの呼吸も乱れがちだ。  
しかしユーリの秘所を弄る手は止まらない。  
「ここはそう言ってないみたいだぜ?ユーリ。」不意に中指を薬指がユーリの蜜壷に  
差し込む。「んぁ・・・っ!」  
蜜壷の中は既に愛液で溢れ、ラムセスの指の動きにあわせて淫らな音を奏でる。  
ユーリの中の細やかな肉襞はラムセスの指に絡みつく。  
ユーリはもう限界に近かった。気づかぬうちに自ら足を拡げラムセスの指のリズムに応える様に  
腰が小刻みに動く。  
「あ・・っ・・あっ・・・ああぁ・・・っ!」もう喘ぎ声を我慢する事も忘れ、ユーリは絶頂を迎える。  
蜜壷はきゅぅっ!と収縮し、全身が小刻みに震えた後、溢れる愛液と共に締め付けていたラムセスの指を  
開放した。  
 
「一人でいっちまったのか。つれないな、ユーリ・・。」  
ラムセスはにやりと笑うと、ユーリの愛液を舌で丹念に舐めとり始める。  
「あぁ・・っ!も・・もう・・・そこは・・・。」  
舐めとるほどに愛液は更に溢れ、ぬらぬらと光るユーリの花芯の上からちいさな真珠を露わにしている。  
ラムセスは小さな真珠を舌で転がしながら甘噛みする。  
「くぅ・・・っ!だ、駄目・・・。やめて・・・!」「ユーリ。そういうセリフは本心とは逆なんだぜ。」  
「そ、そんな事ない・・っ!ああ・・っ!」  
 
ラムセスは執拗に舌で攻めながら、ユーリの体をうつ伏せに返すとやはりきゅっとしまった小ぶりな尻を  
かき分け更に刺激を与える。  
「ユーリ、もっと腰を上げろよ。」華奢なウエストに手をかけると、うつぶしたユーリの腰を持ち上げる。  
「い、いや・・!そんな格好・・!」「よく見えるぜ。ユーリ。きれいだ。可愛いよ。」  
持ち上げた腰が落ちないように、腹部の下にクッションを入れて体位を固定する。  
ひとしきりその姿勢のまま舌で弄ると、ラムセスは自らの腰布を剥ぎ取った。  
 
ラムセスの男性自身も天を仰ぐほどに猛り立っていた。その男性自身でユーリの秘所をこねあげ弄ぶ。  
朦朧としていたユーリが、今までと違う感触に気がつく瞬間。  
ラムセスの男根はユーリの蜜壷に深く刺し貫かれた。  
「いやぁぁぁぁぁぁっ!」ユーリが悲鳴を上げる。  
カイルのものではない。私の知らないものが私の中に侵入している!嫌!嫌!カイル!!!  
またも弱々しく逃れようとするユーリの腰をしっかり掴み、ラムセスは激しく腰を動かし始める。  
 
ユーリの蜜壷は既にラムセスを迎え入れる準備が整っていた。  
ラムセスが貫くたびに、迸る愛液。抜こうとすると拒むように絡みつく肉襞。  
「ユーリ。あんたは外側の肌だけじゃなく、中の感触も絶品だぜ。」  
・・・・あのすまし顔の皇帝が溺れるわけだ・・・というセリフだけ飲み込む。  
 
ユーリにはもうラムセスの言葉は聞こえておらず、ただ貫かれるたびに走る電流に切ない喘ぎ声を  
あげているだけだった。何も考えられない、快楽の嵐にユーリは囚われていた。  
津波のように押し寄せる絶頂。またもユーリの蜜壷は激しく痙攣し、ラムセスを締め付けた。  
「・・・くっ・・・!」思わぬ反撃に、ラムセスは耐え切れず、ユーリの中に熱く滾った精を放った。  
「ああぁぁぁぁっ!」勢いよく放たれた精はユーリの子宮を直撃する。  
ラムセスとユーリが結合している部位から、2人の液が混じりあい、ユーリの内腿を伝い落ちた。  
ユーリはぐったりと崩れ落ち、意識を失う。  
ラムセスは息も荒く自らの額の汗を乱暴にぬぐうと、まだ怒張している男根をユーリから引き抜いた。  
・・・・これは砂漠の中でも滅多にお目にかかれない砂金を手に入れたぜ・・・。  
「ユーリ。お前はもう手放せないな。たとえ世界を敵に回そうとも・・。」  
そう呟くと、汗ばんだユーリの黒髪を手にからませ、自らの動悸を鎮めるために、ラムセスは大きくひとつ  
溜息をついた。  
                     END   お粗末さまでした。  
 

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