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相変わらず赤髪の女風来人とその一行は祭来国を廻る旅を続けていたが、今日は珍しく立ち寄った村で宿に泊まる事にした。温泉付きのその宿をアスカは気に入っていたし、それに――
「う〜ん、今日も疲れたねぇ。ねぇアスカ?」
ミナモは部屋に入るなり大きく背伸びをすると、小脇に抱えていた荷物を放り出してアスカの体に抱きついた。この宿は風来人向けのものではないので、各人に個別の部屋が用意されている。そういう点もアスカが気に入っている所だった。
突然腰に体重を掛けられ、アスカは二、三歩よろめいてしまう。
「ちょっと、ミナモ……」
「えへへ、だって時間がもったいないじゃない」
背後からアスカの袴の中に手を滑り込ませる。下帯を着けていないので簡単に性器まで到達した。
ミナモが指を動かすと、微かながらクチュクチュと淫猥な音が漏れ出す。
「ほらね、期待して濡らしてたんでしょ?えっちなんだから……」
「お、おぬしがそういう風にしたんだろう……」
顔を紅潮させてうつむいてしまう。ミナモはその顔を無理矢理上げさせ、強引に口付けた。
そのままお互いに舌を絡め合う。アスカはうっとりとした表情で目を潤ませていた。
「ミナモ……」
「こらっ、するときはちゃんと……ね」
「あ……う……ミ、ミナモ、様」
「そうそう」
ミナモは嬉しそうに頷く。
「さて……じゃあいつも通りアスカのオナニーする所を見せて貰おうかしら」
「ま、またするのか?」
「うん!可愛いんだもん!ね、お願い?」
「…………」
ミナモの期待に満ちた視線を受けながら、アスカは身に着けているものを脱いでいく。全て脱ぎ終わると、荷物の中から刀を取り出した。
「では……」
意を決した様に目を瞑り、ゆっくりと刀の鞘に性器を擦り付け始める。
アスカの糸を引く潤滑油が塗られていく。 鞘から垂れた愛液が床を濡らすようになる頃には、荒い吐息は嬌声へと変わっていた。
「ふう……ああっ……ひあっ……」
「上手上手、最初にあたしが教えてあげたときよりは随分上達したじゃない」
ミナモの声援を受けながら、体が求めるままに運動のリズムを早めていく。
「アスカって元々淫乱なんじゃない?普段もオナニーしてるんでしょ?」
「やだぁ……そんなこと言わないで……私、淫乱なんかじゃない」
口では否定しながらも、アスカはミナモの言葉に電流が背筋を走るような強い快感を感じていた。それを逃さないように、自慰行為にラストスパートをかける。
「あっ……ああっ、んんっ!……んっ!ふあああっ!」
ビクビクっと体を痙攣させて、アスカは今日最初のオーガズムに飲み込まれていった。
――結局、翌日に体力が回復しないまま宿を離れたのは言うまでもない。