シレンはノロージョの肉を食べて女体探索をして楽しんでいた。
(なるほど、女の子はこうすれば感じるのか〜。
あ、あん♪うお〜、女の子って気持ちいいんだなあ。
待てよ、女の『子』って年でもないんだよなこのモンスター。
そういえば女って年取っておばさんになったほうがエロくなるって聞いたことある。
うほ〜、エッチな人妻って事か〜〜〜〜〜!)
実は、シレンは、最近ノロージョの肉を悪用してエッチなことをするのに凝っている。
どうやら、この体で自慰すると男の姿でやるよりも気持いいかららしい。
だが、シレンの名誉のために言っておく。
彼は決して変態などではない。
何故なら、今シレンのやっていること、感じていることは男なら誰でも一度は
夢見憧れることだからだ。
男なら、誰しも時折エロ本などを見て
女になってみたい、女になってエロ本やエロゲーみたいに感じてみたい
そういう願望を膨らませるときが少なからず確実にある。
だが、その思いは決して叶えられることができないものだ。
いくら女装して姿かたちを真似たところで女性器が付いてくるわけじゃない。
いくら裏声で声を真似たところで、女の快感は感じられないのだから。
ところが、こばみ谷ではそれができる。
この世界では、魔物の肉を食べることにより、人はその魔物がどんな魔物
であろうと変身することができる。
巨大な翼と王者の風格を持った力強きドラゴン。
鋼の甲冑で身を包んだ腕の立つ邪悪の戦士セルアーマー。
とっても可愛いマスコット。みんなのアイドルマムルちゃん。
そして、妖艶な悪女の色気を漂わせる夜の魔女、ノロージョ・・・。
シレンはノロージョの姿で何度もオナニーでイってようやく満足したらしく
恍惚の表情で壁を背にへたり込む。
(ふう、いろいろやったから今日はここまでにするかなあ。)
シレンはやることをやってすっきりした後、
オナニーのおかげでぼ〜っとした頭で、一人考えていた。
(それにしても、女って自分でやるだけでもすっげー感じるんだな。
じゃあ、これが、これがもし、女だけじゃなかったらどれくらい・・・。)
そこまで考えたところでシレンはいったん思い直して自分に突っ込む。
(てか、そんなことやるわけねえだろ?男が欲しいのか貴様!)
そりゃ、そうだろう。さすがは元男。女の体に憧れても、
男相手のセックスなんかを喜ぶわけが無い。
(やっぱ、男なんか入れるより、女は女だけのほうが気持いいよな。
そうだ、今度スララか目の見えない少女相手に女同士の・・・。
小さい子に禁断の花園、百合色の夢世界を・・・。
うひょひょひょひょ♪)
そんなシレンを袋の中から見ていたコッパは呆れてこうつぶやいた。
「はぁ・・・。本当にこんなことで、こいついつになったら黄金のコンドルの謎を
解き明かすことができるのかねえ・・・。」
コッパが周囲を見渡すと、シレンが脱ぎ捨てたノロージョの黄土色の衣装が
乱暴に脱ぎ散らかしてあることに気づきますますコッパは深いため息をつく。
「はぁ、また問題外かぁ・・・。」
ZZZ・・・。
シレンはセックスの後の余韻を楽しんでいるうちに寝てしまったようだ。
「ああ、こんなことならもうちょっとマシな相棒を選ぶべきだったぜ・・・。」
シレンのいつもどおりの変わらぬ情けない風来人ライフに
コッパが呆れ果てている、そのときだった。
がさっ。コッパは近くから不審な物音が聞こえることに気づく。
「!?」
自分達に近づく脅威の存在に気づいたコッパはシレンを起こそうとするのだが
なかなか起きそうに無い。
「こら、起きろ、シレン!魔物だぞ!」
しかし、シレンはノロージョの姿で呑気にこう答えた。
「私、低血圧なの・・・。」
「寝ぼけるな〜〜〜〜!!」
コッパが大声をだしてシレンを殴り起こしたのだが、
時はもうすでに遅かった。
何故ならすでに・・・。
魔物の群れが部屋の中に侵入してノロージョの姿、しかも全裸の
シレン達を取り囲んでいたからだ。
「ああ、何やってんだよ、取り囲まれただろ、シレンのバカ!」
しかも、ギラギラした野獣のような瞳(当たり前?)と
紅潮した汗だくの顔、荒い息、
しかも口によだれをたらしているのでどうやら
かなり何かに興奮しているらしい。
しかもこの好色な表情を見る限り、どうやらこれは今のシレンを見て
性的な興奮を本能的に感じて欲情しているようだった・・・。