:風来人がいどぶっく:
【男識別】
・おとこしきべつ
未識別アイテムに対して鑑定アイテムを利用せずに、実際に使用して判別する方法
少なからずリスクを伴うので注意が必要
……無論女性がやっても男識別
(う…、ムカムカする)
不思議ダンジョンの深層にて、しかめっ面の風来人が通路を進んでいた。
薄桃色の柔らかな長い髪を後頭で結い上げ、一風変わった白の羽織袴に身を包み、
そのゆったりとした衣装からでも判別のつく、形の良い腰周りや胸のふくらみ、
また、気の強そうではあるが、凛とした美しさとかわいらしさの相半ばする顔は間違い無く女性であることを示していた
しかしながら、その挙動は洗練された剣士であることを物語り、
身に纏う雰囲気は幾多の危険を切りぬけてきた風来人のそれであったが
(効果が…、わからんでござるな、とんでもないものでなければ良いのだが…)
混乱草や毒草、睡眠草といった危険な草は既に識別済みなので
先ほど拾った未識別の草を口にしてみたが、さて酷い味であったものでアスカの整った眉目にしわを寄せるには充分なモノだった
がしかし、効果がはっきり分からない、腹も膨れないし減らない、
素早くなるかと言えばそうでもない、しばらく逡巡したが気にしても始まらないので雑草か何かの類だろうと、
深くは考えずアスカは先に進むことにした
しかし、ダンジョンの通路を10歩20歩、歩くごとに体に違和感が増す
(やけに、熱い、それに…)
最初に感じたのは体温の上昇であった
熱病にでもかかったかのように体温が上昇し、汗ばみ始め、アスカの白い肌が薄く桜色にそまる
呼気も荒くなり、手足から徐々に力が抜けてゆく、そして体の心に湧く奇妙な感覚…
ここに至って先ほど飲みこんだ草はろくでも無いモノに相違無いと理解したが、
この手の薬草は時の経過で効果も切れると、風来人としての経験から判断し、探索の続行を決断した
それは、普段よりも多少豊富な武器や杖、巻物等の拾得品の数々も手伝ってのことだろう、
が、この時の判断がどれほどの結果を招くか、無論分かっていようハズも無かった。
40歩50歩、進む先に幸い敵は現れなかった、アスカにとってこれは本当に幸いであったことだろう
何しろ先ほどの薬草の作用が治まるどころか、増すばかりで、もう既に太刀を手に戦うどころではなかったのだから
(あ、熱い、たまらない…、、駄、目だ)
女剣士は、痛みには強かった、気を失うほどの打撃を受けたとしても、声を上げはしないだろう
だが、その小さな口から時折小さな呻きが漏れる
「ふぅっ、くっ、う…はあっ」
苦痛ではなく、快楽によって
そう、戦うこともままならぬ事態にしているその原因は、薬のもたらした尋常ならざる性的快楽であった
先ほどまでの熱は、頭と胸と、下腹部に特に集中し始め、未だ性的経験の浅い少女の体を蝕んだ
その自らの両手は知らぬうちに股間と胸にあてがわれ、無意識にその疼きを治めるべく動き出した
足から力が抜け、壁に背を預けるように倒れる
(な…、何をしているのだ、このような下賎なマネを…、私は誇りある剣士なのにぃっ)
(あぁっ、いい、ココすごいっ、いいっ、こすると、ひっ)
(とにかく、この疼きをとめないと、だから、、、これは、、仕方ないんだ)
幾つかの思考が頭の中で錯綜する、同時に
「あっ…、あぁ、んっ、…んんっ、んーっふっ、んっ」
ダンジョン内で音を立てる危険を心得ているはずの女剣士の口から小さく喘ぎ声が漏れる
やがて服の上から揉み擦るだけでは足らないと思ったのか、着衣の隙間から中に手を入れて直接刺激を与えだした
性的知識の薄いはずのアスカの、しかし自らの体ゆえにわかる指使いは的確に自身の快感のツボを刺激
し、熱を帯びた乳房の先端を、敏感な陰核を、押しつぶし、こね回し、つまみあげる
(駄目っ!これっ強すぎる、声出ちゃう、敵があっ、すごい、もっと、激しく、来ちゃう、来るっ)
もはや思考とは呼べない感情の渦がが正常な判断を撹拌し、更に浅ましく淫らに己の肉体を貪る
姿勢も、顔と胸を膝を地に付けて股を開くかっこうとなり、
片手の指を膣控に抜き差しながら別の片手を陰唇と陰核の愛撫に割り当て、一心不乱に慰める
じゅっ、じゅぷ、ちゅっ、じゅぷ、じゅぷ…
「あーっ、はあ、あっ、あああっ、ああぁっ、はっああああああああああっ」
蜜音と嬌声の協奏がしばし続いた後、大きく体を弓ぞらせたかと思うと
ひときわ長く大きな声を上げ、女風来人は絶頂に身を震わせながら果てた