ネブリ山廃坑に潜り込んだシレンの視界に、薄絹の衣をまとった痩躯の女が映った。  
金糸のような髪に隠れ、表情は見えない。  
……女はシレンに気付き、近づいて来た。  
 
(着ているものは西洋の衣か……魔物の巣窟に女一人、怪しいじゃねえか。)  
シレンは相手に警戒している事を悟られぬよう、自然に構えた。  
 
「ノロッテヤル……。」  
 
まだ距離はあるものの、シレンははっきりと聴いた。  
(ははあ、こいつはノロージョという怪物かい。確か……。)  
 
シレンの顔に息がかかりそうなくらいの距離で、女は止まった。  
その目がカッと見開き、呪詛の言葉を投げつけようとした瞬間、シレンは口で言葉を遮った。  
 
「んむっ!? んん!?」  
 
シレンは、不意を突かれて戸惑うノロージョを組み敷くと、衣を胸の辺りまで一気に捲り上げる。  
咥内を犯しながら、その痩躯に指を腰から胸へと滑らせていく。  
あばらの浮いた胴からは想像できない豊満な胸の感触が、シレンの興奮を高めていった。  
 
シレンはノロージョの乳房を少し乱暴に揉みしだく。  
 
「ん゛っ! んぶっ!」  
 
痛みに悶えているが、手の中で乳房が張りを増していく。  
シレンはそれを見逃さず、今度は強弱をつけて胸を愛撫しだした。  
 
「うんっ、 っむう、んむむぅっ」  
 
シレンは、ノロージョの声に艶が混じったのを見計らい、強めに乳首を抓り上げる。  
 
「!!? ンっ むむー!?」  
 
(気をやったようだな。 そろそろこっちも行かせてもらうか)  
 
シレンはロージョの下着をずりおろし、一気に奥まで一物を侵入させた。  
 
廃坑の奥では、ノロージョの嬌声が響いている。  
何度果ててもシレンは活力を失わず、いや、それどころか一層強く激しくなり、ノロージョの中を満たしていった。  
 
「今日はこの辺で解放してやるよ」  
 
シレンはノロージョの髪を分け、顔を覗き込んだ。  
 
「思ったとおり、べっぴんじゃねえか。」  
「バ、ばかぁ……あんたなんか呪ってやるんだから……。」  
「良いのかい? 今呪ったら抜けねえぜ。 俺は構わないがな。」  
(ああ、仲間に見られてる。 頭がフットーしそうだよぉ)  
 
シレンはノロージョと繋がったまま奇岩谷へと向かい、呪いが解けるまで逗留した。  
その道程ではあまりの光景に呆れ、シレンたちを襲う怪物がいなかったという。  
 
「なんでシレンの精は尽きないの? わたしは腰がぬけちゃって立てないのに」  
「ああ、幸せの腕輪でレベルが上がってるからな。」  
 
終わり  
 

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