ここはダンジョンの中。
日の光の届かないダンジョンは恐ろしくも愛嬌のある怪物がうじゃうじゃいます。
えっ、あたしは誰かって?
あたしはモンスターだよ。
名前はパコたん。パコパコ罠を壊すような娘になってくれって親父はがつけた。
勘違いするなよ。あたしの名前はパコじゃなくてパコたんだからな。
種族は言うまでもないよな?そうパコタンだ。
中腹の井戸の名誉ある用心棒さ。まぐまぐや元締めの護送があたしの仕事。
そして侵入者の仕掛けた罠を木槌で叩き壊す。これがなによりのカ・イ・カ・ン。
あたしは罠が大嫌いだ。しいたけよりもピーマンよりも嫌いだ。
もちろん、親父からの言いつけもある。
「侵入者を憎まず、罠を憎め」は我が家の家訓だ。
けど、このまえあったあの屈辱をあたしは忘れない。絶対にだ。
今度あの奴に会ったらただじゃ済まさない。
自慢の木槌で泣いても殴るのをやめない。絶対にだ。
数日前のこと
あたしは侵入者に出会った。侵入者はそこに落ちてた罠を拾わずに上に乗った。
バカめ。あたしを罠にかけようったってそうはいくか。
すると突然、侵入者が杖を取り出した。
なんてことはない。あたしはこいつの射線軸からズレている。
何も問題はない。そう思った。
しかし事態は思いも寄らない方向に行った。
杖の光線が壁に反射してあたしに当たった。
「しまっ!!きゃっ!!」
気がついた時にはあたしは罠の上に立っていた。
超スピードとか幻覚とかそんなチャチなもんじゃない。もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。
そしてカチッと罠の機動音がする。
あたしは罠を踏まされたのだ。もうだめだっ!!
あたしは思った。ごめん父ちゃん。
侵入者の剣にかかって殺されるならまだしも、よりによって罠に殺されるなんて。
ごめん。一族のみんな。この恥さらしのあたしを許して……。
そう思って下を見る。せめて自分がこれからどうなるのかを知りたかったからだ。
そしてその罠とは……。装備外しの罠だった。
な~んだ。装備外しか。地雷とかデロデロとかそんなのに比べれば全然ゆるい。
少し我慢すればあの侵入者もボコボコにできるし、この罠も壊せる。そう思っていた。
しかし、いつもと様子が違う。あたしの知っている装備外しはあたしの木槌を外すだけだ。
けどこの装備外しはどこか違う。そして装備外しの触手はあたしに近づいてきて木槌を取り上げた。
何も言わない罠だったけどザマーミロとでも言いたげな表情だった。
くそっ。覚えてろよ。とりあえずパ子に木槌借りてこないと。
しかし装備外しはあたしを離そうとしなかった。
そして別の方向にその触手を伸ばす。待てっ!!あたしの装備は木槌だけだぞ!!
いっ、嫌っ!!それは外すのは反則だぞ!!いやぁぁぁぁ!!
勢いよく絡みつかれるあたしのズボン。
それはビリビリと音を立ててあっという間に引きちぎられた。
露わになるあたしの白のいやしウサギちゃんパンツ。
いいだろ?可愛いんだから。
次にシャツを引きちぎられてブラも剥ぎ取られる。
そして一族のなかでは結構あるほうな胸が剥き出しにされた。
くっ、くそっ!!罠にこんなことをされるなんて!!
新しくこの部屋に入ってきたモンスターはみんなあたしの方をみていた。
そう。ほぼ裸のあたしを見てみんな興奮しているのだ。
胸をつかまれてゆさゆさとされる。
いやっ!!こんなことされても気持ち良くない!!感じない!!
いやぁぁぁぁ!!
あたしが胸をいじくられている間に装備外しはあたしのパンツをずりおろす。
露わになるあたしの秘所。あたしはすっぱだかにされたのだ。
くっ、くそっ!!木槌さえあればこんな罠!!
あたしから取り上げたパンツを得意げに回す装備外し。
もういいだろ。あたしの装備は全部外れた!!
だからお願いだ!!それだけは返して!!
乙女の尊厳をズタズタに引き裂かれたあたし。
しかしまだ凌辱ははじまったばかりだった。
なんと触手は脱がしたパンツを引き千切ったのだ。
なっ、なんてことを!!
もうこのパンツで自分の裸を隠すことはできない。
あたしは全裸で家に帰ることを強制されたのだった。
その上でいきなり回転を始める触手。
もう触手が何をしようとしているのかあたしには分かっていた。
やっ、やめてっ、お願いだから、来ないで!!
そういいながらも、もうあたしの秘所からは愛液が垂れ始めていた。
罠にこんなことされても全然感じないのにぃ!!
キュィィィン!! キュィィィン!!
あたしの秘所の中に回転しながら入ってくる触手。
しかもとても太い!!こ、こんなの入るわけが!!
らめぇえぇぇぇ!!
あたしの膣の中で高速回転する触手!!
あぁぁぁぁぁ!!
胸のほうに巻きついてる触手は乳首を責め始めた。
いっ、いっちゃう!!いやだっ!!たすけてっ!!お願いっ!!だれかぁぁ!!
あたしのことを見ているモンスターがこころなしか増えてる気がする。
横ではパコタンの一族が笑いながらあたしのことを見ていた。
装備外し相手にイッてしまったら確かに一族の笑い物だろう。
もうあたしは日の下、ならぬこのダンジョンを歩けない。
せめてイクのだけは耐えよう。そう思った時だった。
お尻の穴の辺りにもう一本触手が入ろうとしたのだ!!
へっ!!えっ!!きゃぁっ!!
思わぬ衝撃でイッてしまったあたし。
ゲラゲラと笑い出す一族の連中の笑い声をあたしは永遠に忘れないだろう。
目から水が止まらなかった。悔しかった。とても悔しかった。
そしてとても恥ずかしかった。あたしを犯し終わると触手は罠に帰って行った。
あたしは服を着るのも忘れてずっとなきじゃくっていた。
「!!」
そんなあたしを見るなり比喩表現ではなく本当に3倍速で壁をすり抜けて
急いで駆けつけてきてくれたあたしの彼氏のカミカゼ。
「大丈夫か?」
「あたしは平気。大丈夫……。」
「目が虚ろだ。とりあえず侵入者から奪った布だが、これを巻いて俺の家に来い。」
と言うとあたしに布を巻いて3倍速で家まで連れて行く彼。
それ以来ほとぼりが冷めるまで、あたしはしばらく彼の家に泊まることにした。
彼の優しさが心にしみた。
だからあたしは罠が嫌いだ。絶対に罠は許さない。
この世界に存在する罠は一つ残らずあたしが叩き潰す!!
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