椿にとって、執行部での活動を始めてから一年ぐらいたつ。
その間、同時期に執行部に入った丹生美森にずっと恋してきた。
最近二人の仲は親密になりはじめ、休日には互いの家を訪ねるになってきた。
ある休日、その日は椿が丹生の家を訪ねることになっていた。
二人で、いつものように学校でのこと、執行部でのことを談笑している。そして、いつものように二人はベットの上で唇を重ねる。しかし、その日はいつもと違った。
椿が唇を離そうとすると、丹生はそれを拒むかのように舌を入れてくる。椿は面食らったように唇を離す。
椿はしばらく茫然として丹生を見つめる。
丹生「つ、椿君、ごめんなさい」
椿「べ、別に謝ることではないよ」
二人は意識的にキス以上の行為を避けてきた所があったので、椿は、そこから前進しようとする丹生の態度にいささか驚きを隠せないでいた。
(どうして急に…)というふうに丹生を見つめていると、丹生は、顔を真っ赤にして、口をわななかせがら何か言おうとしている。
しばしの沈黙の後、
丹生「あ、あのね、私たち、もっと知り合うことができるんじゃないかな、と思うの、その、つまりね……あの、今日は両親も出張でいないし、だから…」
丹生は俯きながらも椿に必死に訴えかける。
椿「でも、だからといって、そうするわけにもできない。大体そういう行為は校則違反だ」
椿の言葉を聞くと、丹生は肩を震わせ泣きはじめる、その姿をみて、椿は思はず丹生を抱き寄せる。
椿「すまない、心にもないことを言ってしまった…僕も、なんというか…怖かったんだ」
丹生は一向に泣き止むようにない。丹生を抱いているうちに、椿も自分の丹生に対する気持ちが抑え切れなくなってくる。
ここは自分から言いださないと、状況を変えられそうにない。
椿「分かった、シャワーを浴びてくるから、君は待っててくれ」
椿がシャワーから戻ってくると、丹生はいつもの穏やかな表情に戻っていた。
丹生「じゃあ、わたしもあびつきますね」
と言い残し部屋を去る。
バスタオルを巻いた丹生が戻ってくると、椿は、まず唇を重ねた。
そして、丹生とこのような状況にいることに興奮を抑え切れず、丹生のバスタオルを取ろうとする、丹生は一瞬ためらうような動作をみせるが、すぐに椿に身を委ねる。
丹生の体を見ると、まるで自分と同じ高校生とは、思えなかった。
大きく前に突き出した乳房、くびれた腰、すらりと伸びた足、そして、陰毛の陰りに隠れた祕部といった早熟な果実を目の当たりにして、椿は、ゴクリと唾を飲み込む。
その音に気付いたのか、丹生は、椿に微笑みかける。
椿は、恥ずかしさを押しながらも先ほどよりも、濃厚なキスをする。舌を絡ませているうちに、互いに溶け合っていくような気分になる。
キスを終えると、椿ば丹生の左胸をそっと手で包み、揉み解し、右胸の乳首を舌で転がすと、それは、次第に硬くなっていった。丹生は、んんっ、と声を挙げ、呼吸が荒くなっていく。
椿は欲望のままに、左手を丹生の下腹部へと伸ばしていく。祕部は愛液に塗れ、あたたかく湿っていた。指を入れてみると、丹生は痛がる様子もなく、指を受け入れた。この段になって、椿は我に返って丹生に聞く。
椿「その、君はこういうのは初めてではないのか?」
丹生は、表情を曇らせながら答える。
丹生「前にね、一回だけ…でも、そういうことがあって、でも…その人は、私のことをよく見てくれなくて、私じゃなくて、私の家こととか、そういうことばっかり気にしてて…ごめんね、椿君は、椿君は、そんな風に私を見るはずないのにね…」
丹生はまた、肩を細かく震わせながら涙をこぼす。
椿は、なぜ、いままで、丹生が自分と一定の距離を置き続けていたのか、分かった気がした。彼女は、彼女の苦しみを抱えていたのだ。
椿「僕は今まで君のことだけを見てきたし、これからも君だけを見ていく、僕達は、きっとうまくやっていける」
椿は丹生に語りかける。すると、丹生の表情が和らぐ、それは彼女が他の誰にも見せたことがないような天使のような最高の笑顔だった。
再びキスの後に丹生の祕部に指をやると、先程よりも、丹生はより感応した。
んんっ、あぅ、ふぅ、と声を洩らす、そして、椿を強く抱きしめながら絶頂を迎える。
丹生「私、前から、椿君のことを、信じようと思ってた、椿君って責任感があって、優しい人だから、だから…椿君と結ばれたい…」
椿は、困惑しながらも、自分の怒張した竿を丹生の膣に沈めてゆく。
肉と肉の絡まりあう至福のような一体感をゆっくり、そして、じっくりと味わい二人は果てた。
その日以来、椿と丹生の距離は縮まり、今まで、恥ずかしさから、どことなく、よそよそしい態度を取っていた部室内でも、親密な態度を取るようになった。
安形はそれを見て、
「お前ら、なんかあったのか?」と聞く
「別になにもありませんよ。」と、椿は顔を赤くして答える。
一方で
「何かあったかもしれませんよ」といつものおっとりとした口調で丹生が答える。
安形の「そうか、何かあったかもしれんな、カッカッカッ」という笑い声部室に響く。