「スイッチ君、私ついに見つけたわぁぁぁぁ」  
 
 
 
部室の窓から身を乗り出し、髪を顔面におろす貞子スタイルでいつもの様に登場する結城零呼。  
『結城さんじゃないか。』  
「スイッチ君、貴方にデーモン召喚の瞬間を見せてあげるわ」  
ズルズルと手と髪を引きずりながら手には「デーモン召喚術」と書いた本を持っている。  
『何を言い出すかと思えばまたその手の話か。いい加減現実に目を向けた考えを持ったほうがいいとおもうz…』  
文章が完成しないままエンターキーを押してしまったスイッチ。  
なぜなら結城はいつものスカートが長い制服姿では無く、黒い総レースのワンピースを着ていたからだ。  
『どうしたんだその格好は。ゴスロリにでも目覚めたのか?』  
「これが悪魔を呼ぶ正装だからよ…。これを読みなさい。」  
結城から渡された召喚術の本には付箋がはりつけてあり、そのページには悪魔を呼ぶ正装の例がいくつも挙げられていた。  
黒く薄い服で首や手を覆うワンピースを着ること。  
髪は長い方が悪魔を呼びやすい事。  
体中を聖水で清める事。  
その他色々なことが書かれアンダーラインまで引かれていた。  
『妄想の産物もここまでくれば一種の作品だな。アニメと通じるものがある』  
「お黙りなさい。スイッチ君。これはオカルト界では有名な本で、実際に悪魔を呼ぶ事が出来る指導書なのよ。私は今日、貴方に引導を渡しに来たわ。今夜実際にあなたの前で悪魔を召喚してみせてあげる」  
実を言うとこの2人は昨日も散々オカルトVS科学の喧嘩を論争を繰り広げており、スイッチが結城さんに証明しろとけしかけていた。  
その為、結城さんは必死で証明する方法を探しだしたのだった。  
 
『プッwwww引導を渡されるのはそっちの方だ。態々オカルトの存在を否定しに来てくれるなんて。いいだろう。見届けてやる。』  
バチバチと飛び散る火花。科学VSオカルトの火蓋がきって落とされる。  
「ではスイッチ君。今晩12時にこの部室に集合よ。あまり人数が多いと騒ぎになるから2人だけでやりましょう」  
『望む所さ。せいぜい12時までにオカルトを楽しんでおくがいいwww』  
 
夜12時。スイッチは小上がり畳の下に隠れて先生達をやり過ごし結城が現れるのをまった。  
「おまたせ。スイッチ君…。お腹すいたでしょう?コンビニでおにぎり買ってきたわ。」  
結城の長い髪にかくれた顔が窓にはりつく。どのオカルトより怖い。とスイッチは思った  
『ああ、ありがとう。』  
ビニール袋を受け取り畳の上で食べている間、結城はうつむいてチョークで床に文字を書き蝋燭を立て始めた。  
「こうして魔方陣の上に蝋燭を並べ、真ん中に生贄を置いて召喚するのよ。」  
『生贄?まさか俺が生贄にでもなるのか?』  
「フフフ…馬鹿ね。悪魔の生贄には美しい生娘と決まっているのよ。」  
そう言って結城はスイッチの方へ顔を向ける。月明かりに照らされた結城の顔は化粧をしており、美しくなっていた。  
『むむ…。自分でやったのか』  
「えぇ、できる限り美しくなってみたの。条件を満たす為にね。」  
スイッチが食べ終わる頃、結城は呪文を書き終わり全ての蝋燭に火を灯した。  
柔らかな灯りが結城を照らす。  
「中世の魔女は自分の処女と引き換えに悪魔と契約したのよ。私も自分の処女と引き換えに悪魔を呼ぶわ。」  
『な…』  
スイッチに背を向け、ワンピースの背中のファスナーに手を伸ばす。  
黒いレースの間からゆっくりと白い肌の背中が現れていく。  
スイッチは目の前の光景に体を動かすことが出来なかった。  
 
ぱさり。と脱ぎ捨てられたワンピース。黒い下着姿の結城が背を向けて立っている。  
ゆっくりとブラジャーのホックをはずし、パンツを脱いだ。  
『結城さんダメだ…!どうかしているぞ。』  
スイッチはやっとの事で立ち上がり結城の腕を掴んだ。  
『いくらオカルトの証明とは言え、こんなストリップみたいな真似事やめるんだ』  
「何言ってるのスイッチ君。あなたにオカルトの存在を認めさせるんだから…」  
振り返った結城の顔をスイッチは真剣な目で見つめる。腕を掴んだ力が一層強くなった。  
結城の裸はとても綺麗だった。  
「……そうね。私少し、ムキになってたわ。」  
『…ここまで追い詰めさせてすまなかった。』  
「でも本当にこの方法で悪魔は呼べるのよ?あとは私が処女を差し出せば」  
『ああ…でも、それはさせない』  
「え…」  
ぐっと引き寄せられる手。スイッチに抱きしめられる結城  
「ちょ、ちょっとスイッチ君…」  
『悪魔にあげる位の物ならオレがもらう』  
そうPCに打ち込み終わるとPCを畳の上に投げ出し、結城に口づけをした。  
「んっ…」  
突然の事で結城の頭は真っ白になる。  
スイッチは器用に舌を動かしながら指で結城の白くて綺麗な肌をくまなく撫でていく。  
手触り、形、結城の反応を楽しみながら。  
 
「あぁっ・・」  
結城は普段の声からは想像もつかない位、可愛らしく艶っぽい声を上げた。  
スラリとした肢体に美しくついている小ぶりな胸が彼女の性感帯のようだ。  
当然舌を這わせ軽く吸い上げる  
「ダメよスイッチ君…そこは…っ」  
吸い上げるたびに顔を真赤にして喘ぐ結城。  
秘部はもう密を湛えている。  
ゆっくりと優しく指で密ごと秘部を撫でてみる。痛がる様子もなく目を潤ませて体をくねらせる。  
指を動かすたびにぐちゅぐちゅと密は増えて行く。  
蝋燭の灯りに照らされ最高にえろい。  
指の速さと共に段々と声にならない声が続き  
「あぁぁぁぁっ」  
っと叫ぶと果ててしまった。  
 
(変人変人と言うが、やはり普通の女の子なんだな。)  
 
そんな事をスイッチがふと思った時、結城の口から言葉が出た。  
「わかったわ…スイッチ君。私貴方と契約するわ…。」  
 
 
(…え?)  
 
結城はスイッチのズボンのベルトをはずし、いきなり口に含んだ。  
「・・・・っつ!!」  
今度はスイッチが声にならない声をあげる番になってしまった。  
キスした時のスイッチの舌の動き以上に結城の舌の動きは止まらない。  
更に先端をピンポイントで吸い上げ、手で撫でまわす事も忘れない。  
我慢を超えてしまわないよう、結城の顔を離し、自分の首を横に振った。  
「どうかしら?サタンに満足してもらうために練習してたのだけれど。」  
 
(正直すごかったです。)  
 
内心そんな事を思いながら結城を畳の上に寝かせる。  
「ついでにピルも飲んできたから、大丈夫よ」  
それならば。とスイッチは結城の中に入った。  
「あぁあっ!痛い。痛いわっ。」  
キツイ位締め付けられる。スイッチにも初めての感覚。  
眼下には細くて綺麗な体が小刻みに揺れ続けている。  
結城も言葉を言わなくなり、涙目ながらも色っぽい声だけになってきた。  
お互いの体の熱っぽさが伝わり大きな快楽の波が来る。  
 
「ああっ…っ!!」  
 
 
二人は弾けた。  
 
 
 
 
 
『正直すまなかった』  
再びPCを手にしたスイッチ。  
「いえ・・・いいわ。変な事しだした私が悪かったんだし。それに後悔してないもの。」  
『そうか。』  
「ええ。私はあなたと契約したのよ」  
『そうだな』  
「・・・・・」  
『・・・・・』  
 
自分はもう誰かを好きになったりしない変人だと思っていたけれど  
この変人は別枠かもしれない。  
 
 
とお互いはお互いの事を思った。  
 

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