バシャ!バシャ!「ペロキャンは売り切れやし、なんで雨降ってくんねん!厄日か!」  
雨の中部室に戻るヒメコ。「ただいま〜もうビショ濡れや〜!あれ?ボッスンおらんの?」  
部室にはスイッチ一人。『生徒会の用で連れて行かれたW』  
髪をペロキャンタオルでガシガシ拭いているヒメコは、ニヤニヤしながら「兄弟を親密にしたったろう作戦続行中やねんな」とスイッチの後ろから話し掛けた。とその時  
「ギャアァァァ---!」ヒメコはスイッチの机に33〜4個置いてある、Jンソ先生の顔のような、ホラーキャラクターのデスマスクに驚き、スイッチの肩越しに隠れた。  
「なんでこんなきしょいもん、あるね〜ん」ヒメコは半泣きだ。  
『結城さんが置いて行った。こんなオモチャでオカルトや心霊に興味わくか、チッ』黒スイッチは呟く。その時。  
「バッ!」  
突然真っ暗になった。  
『@$*&!!!!!!』「イヤァ------!」  
ギャルゲー攻略寸前のパソコンが落ちてしまった、スイッチは、声にならないテンパりをみせた。  
 
 ヒメコは恐怖で叫び、ガッシリとスイッチの背中から抱きついた。  
 
「スイッチ〜」泣きそうな声が背中から聞こえる。  
スイッチは、ゲームのバックアップが取れてる事を思い出し、落ち着きをとり戻した。  
 
暗闇の中で、ヒメコの手をポンポンッと軽く叩き、ボイス用のノートパソコンを捜そうとした。  
 
「スイッチ〜今のもっかいして〜…怖いねん…」グスッ。  
ヒメコに更にギュウっと抱き着かれたスイッチは、動けないなりに、パソコンを捜そうと動いた。  
その時、グルンとスイッチは一回転し、ヒメコに胸倉を掴まれた。  
「あかん!デスマスク取る気やろ、スイッチ!動いたらあかん!…」ヒメコの手は震えている。  
 
「ピカッ!…バリバリバリバリ!」  
真っ暗な部室が、雷の光で一瞬見える。  
ヒメコの泣き顔と、ブラまでくっきり透けてみえるブラウスが、目に飛び込んできた。  
 
「ひゃあぁ、なんで雷まで…スイッチ〜!」  
ヒメコはスイッチの背中に手を回し抱き着いた。  
 
スイッチはヒメコの頭をなでた。もう片手はヒメコの背中をさすっている。  
恐怖と寒さから少しずつ安心し始めたヒメコは、顔をあげた。  
 
暗闇の中でも表情が分かるくらい、近くに顔があった。  
涙の跡を、スイッチが舐めた。  
びっくりしたヒメコは反射的に右手を上げた。が、ツッコまれなれているスイッチは、左手で受け止めた。  
 
スイッチは、そのままヒメコの瞳を見ながら、ヒメコの指を一本一本、丁寧に舐め、吸い、しゃぶり始めた。  
「ぅ〜〜〜〜っふ〜〜〜っ〜〜あっん」  
 
ただ指を舐められてるだけなのに、ヒメコの身体は蒸気し、下腹部も「じん」としてきた。  
 
「スイッチぃ…っん」  
指の間がこんなに気持ちいいなんて…。  
指で感じながら、目を閉じる。  
 
それが合図のように、ヒメコの唇とスイッチの唇が重なり合う。  
 
真っ暗な中抱き合う二人。触れるだけのキスはやがて、互いの舌を絡ませあっていった。  
 
スイッチの左手は、濡れたブラウスの上から、そっとヒメコの胸に置かれた。  
 
暗闇の中、スイッチの感触と温もり、キスの音と雨の音だけがすべてで。  
 
 
…アタシ何してんのやろう…  
 
「っふ…あんっ……ひゃん」スイッチがブラを外し、膨らみを揉んだり、頂きを摘まんだりしている。  
アタシはどんどん内股になって、ジンジンしている。ヌルッとしたものが一筋流れる。  
 
その間にアタシは脱がされていった。  
 
…アタシ、スイッチは大切な仲間やと思とったけど、好きやったっけ…?  
 
キスをしたまま全裸にされた。真っ暗やから恥ずかしさはない。のに、スイッチが、脱いだ自分のシャツとベストを、アタシに着せ、抱きしめた。  
 
「あったかい」満面の笑みのはずや。  
 
アタシがスイッチの首筋を舐めたりキスしている間、スイッチは、アタシのおしりや太股を撫でる。  
 
「んふぅ…っん…」  
…こんなに気持ちええ事やってる時に、アタシが風邪ひかんように気遣ってくれたんやろ…ええやつやなあスイッチ…  
 
 
ピカピカと雷が光る。ゴロゴロと鳴る。  
もう気にならない。  
 
スイッチは、アタシのシャツをめくり上げて、胸を舌で、転がしている。  
 
もう片手で、何も履いてないアタシの秘部をなぞり始めた。  
 
「ひゃん!ぁあん……そこ…ぁ…スイッチぃ…い…い…」  
 
スイッチのスラックスもはち切れそうや。上から触るとスイッチの息が粗くなった。  
 
「も…あかん、……しよ?」  
スイッチの耳元で囁いた。とたんに、ソファに押し倒された。  
 
両足を広げさせられ、スイッチが秘部を舐める。  
 
「あぁん!スイッチ-!」  
…焦らさんといて--!  
 
 
 
「パッ」  
 
部室だけでなく、停電していた近隣の町全体に明かりが灯る。  
 
遠くからボッスンの鼻歌が聞こえる。  
 
 
「あかん--!あかんで!」  
我に返ったアタシは、スラックスを剥ぎ取り、スイッチの制服を全部着て。  
 
スイッチはジャージに必死に着替えている。  
 
 
ボッスンが到着するまでの間、アタシはスイッチと目配せし、笑いあった。  
 
 

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