…はじめは誰よりもボロボロの服を着ていて不幸でも  
最後は誰よりも美しくなって  
誰からも愛されながら王子と幸せに暮らす「お姫さま」のお話が大好きだった…  
 
いつか私もお姫さまのようになりたい…それが子供のころの夢だったのよ。…  
 
 
ああ、今日も疲れた…  
昨日からちょっと風邪気味だったみたいで、身体がだるい。  
でも一日でもバイト休むと、お家賃払えないしな。  
食事はだるまやの女将さんが残り物でいろいろくれるし、やはり寝込む訳にはいかない。  
それに…保険もないから、どうせお医者さんにもいけないし。  
 
尚ちゃんはもう2週間も帰ってこない。…  
どんどんテレビに出るようになって、忙しいんだろな。でもちゃんとお布団で寝ないと身体大丈夫かしら?  
栄養も片寄ってるんじゃないかな。家に帰ってきたら、ちゃんとバランスのいいご飯作ってあげられるのに。  
それに………  
 
溜まってるんじゃないかな…  
 
若い健康な男子だもの。  
家にいる時だって毎日してたのに…私が生理中の時は、ものすごく怒って暴れたもんね。  
「ふざけんな!テメエは男ってもんがわかってねえ!キョーコ!一日でも溜まるとイライラすんだよ!」  
そういって口や手でしてあげたもんね。  
2週間も…尚ちゃん自分で出してるのかなあ…  
ううん、尚ちゃんいつも  
「この俺が、そんな猿みたい真似する訳ネエだろ!俺だぞ?」  
って言ってたもん。ああ、可哀想。尚ちゃん…。  
13歳になった頃からずっと毎日私がしてあげてたのに。  
アイドルって禁欲的なのね。  
 
私はあんまり気持ちよくないんだけど、尚ちゃんは私がよがるのがあたりまえだって思ってるから、一生懸命感じた振りするんだ…。  
「どうだ、どうだ?キョーコ、いいだろう?もっと腰振れよ。もっと欲しいだろ?」  
 
だから尚ちゃんが望むセリフをいってあげるの。  
「ああっすごいっいいっいいわっ大きいのっ尚ちゃんっ大きいっもっとっもっとちょうだいっああっいっちゃうっいくいくいくっ」  
研究したわ。コンビニでレディスコミック立ち読みして。  
人前で読むのはなんだかすごく恥ずかしいけど、ムダ遣いはできないんだもの。  
立ち読みしながらぶつぶつ呟いて覚えていると、男の人にすごくいやらしい目で見られるのよね。  
 
…でも、レディコミの漫画は、なんであんなに気持ちよさそうに狂ったみたいになってるんだろう。  
尚ちゃんがいっちゃう寸前に何となくゾクゾクしてくるんだけど、最初から気持ちいいってことはないんだ…。  
どうしよう、私は不感症なんだろか。  
 
でも、なんであんなのが気持ちいいんだろう?ただヒリヒリするだけなのに。  
中に入れられるよりキスされたり胸を吸われたりする方が気持ちいいのに…  
キスはめったにしてもらえないからかなぁ…胸もめったに触ってもらえないし。  
知ってるんだ。尚ちゃんはグラビアに出てる女の子みたいに、胸でモノが挟めちゃうよな大きいおっぱいが好きなの。  
私だから毎日牛乳飲んで腕立て伏せをやってるのに、胸が大きくなるどころか、二の腕がえらく筋肉質になっちゃった…なんで???  
どうすれば尚ちゃんがいうように、尚ちゃんのモノを胸で挟めるくらい大きくなるんだろう。  
やっぱりお金ためて豊胸手術しなきゃダメかなあ…  
でも毎日飲むピルのお金も馬鹿にならないしなあ…  
尚ちゃん、コンドーム嫌いなんだもん。  
外出しも失敗したら危ないし。第一尚ちゃんは中出しするか、私の口の中に出すか、私の顔にかけるかしか絶対しないし。  
私は尚ちゃんの赤ちゃん欲しいけど、尚ちゃんがトップスターになる間では子供にかまけてる暇はないもんね。  
いつでもできるようにピルは欠かせないもん。  
 
ああ、それにしてもだるい…  
生理が…そうかそろそろだ。だから何となくだるいのかな。胸もなんか敏感になってる。  
でもたぶん、計ってないけど少し熱あるんじゃないかな。  
今日は1時まで尚ちゃんを待ってから早めに寝た方がいいのかもしれない。  
 
マンションの下まで来ると、私達の部屋に明かりが見えた。  
!!!!  
尚ちゃん、帰ってる!!!!  
慌ててエレベーターも使わず階段を駆け上がるとドアを開け放った。  
 
「尚ちゃああああああああん!!!!!?????」  
 
「でかい声出すな!近所に気付かれたらどーすんだっ!」  
「だって…だってぇ」  
 
嬉しい!私達の部屋に尚ちゃんがいる。  
私の大好きな王子様…  
街灯ポスターや、テレビでもいっぱい見かけることが多くなったけど、素顔のこんな尚ちゃんを知ってるのは私だけ。  
 
「着替えとりに来ただけだ!まったく、ビールもおいてねえのかよ、シケてんな。」  
「ご・ごめんね?あ、でもプッチンプリンは用意してあるんだよ?たべる?」  
 
「………おう」  
 
尚ちゃんが幸せそうにプリン食べてる間に、急いでご飯の支度に取りかかる。  
お野菜もいっぱい使って、尚ちゃんの大好きなお肉はいつ帰ってきても食べられるように仕込んである。  
厚さ3cmのステーキ。ちょっとマリネしてあるから柔らかくて美味しいんだ。  
 
ご飯をセットした時、後ろから尚ちゃんが私を抱き締めた。  
ああん……………しあわせぇ…………  
 
「キョーコ、飯なんかいい。脱げよ。」  
 
え?尚ちゃんもう我慢できないの?  
「え、でも…お風呂入ってないの私。汚いよ?」  
イライラしたように尚ちゃんは  
「ンなもんいいから早くパンツ脱げッてんだよっ!!」  
 
そういいながらもうジーンズのベルトをはずしてる。  
仕方ないなあ…エプロンをはずそうとした時、尚ちゃんが台所の調理台に私を突き倒した。  
 
「ああっ!」  
マリネしたお肉に顔を突っ込んだ私。  
後ろから頭を押さえて私のジーンズをおろそうとグイグイ引っ張る。  
「ま・待って、尚ちゃん…今、今ベルトはずすから…」  
慌てて自分のベルトをはずし、ジッパーを下げると尚ちゃんはぐいっと私のジーンズを引き降ろしお尻から私のあそこを触った。  
指を2本、グイグイ突っ込んでくる。い・痛いィ…  
 
「ううんっ!ああん、ああん」  
痛い。痛いけどここで痛いなんていったら、また尚ちゃんが怒る。  
下唇を噛みながら、レディコミで覚えた嬌声をあげる。  
 
「うわっ!」っと尚ちゃんが飛び退いた。  
振り返ると尚ちゃんの指に黒っぽい血が付いている。  
 
いけないッ!!!はじまっちゃったんだ、生理!  
 
「てめえ、どういう了見なんだよ!なんで生理中なんだっ!」  
…どうしようっ…尚ちゃんすごく怒ってる…  
「俺はいいとこのひとり息子だぞ?血なんて触らせんな汚らわしいぜ!」  
「ご・ごめんなさいっ!あの、し・尚ちゃん!口でしたげるよっ!」  
「うるせえ!俺は今日突っ込みたかったんだよっ!キョーコ!お前は俺の御機嫌とりが仕事だろっ!生理なんて俺に合わせてずらせよな!」  
そんなの無理だよぉ…  
でも尚ちゃんは王子様だから、無理なんていっても聞かない。どうしよう…  
 
「そうだ。」  
尚ちゃんはティッシュをひとつかみつかむと私のあそこに突っ込んだ。  
「ああん!なに?」  
「キョーコ、お前には罰をやんなきゃな。俺様の手を血で汚した罰だ。」  
そういうと台所のオリーブオイルをつかんで手にとった。  
 
「ひいいいいいっ!!」  
尚ちゃんが指でオリーブオイルをお尻の穴にずぶっと入れた。  
「いやあああああっ!尚ちゃん!!そこはダメッ!汚いよっ!お願いっ許してぇぇぇぇぇ!!!!」  
グイグイ指を押し込んでくる。  
「汚ねえ?ンなのはあとでお前がキレイに俺様を清めればいいんだよっ!  
こっちに入れるんだ。つべこべいうな!」  
そういうと尚ちゃんのモノがいきなりずぶっと突き入れられた。  
 
「ぎゃあああああああああっっっっ!!!!」  
受け入れるのに力を抜いていた訳じゃないのにズルっと奥まで突き上げられた。オイルで抵抗をなくされたらしい。  
でもすんなり入ったとはいえ、ものすごい激痛!!身体がまっぷたつになるかと思うくらい。  
あそこに入れられるのもヒリヒリして痛いけど、  
こんなに鳥肌がたつくらい痛い訳じゃない。  
レディコミのまねをすることなんてまるっきり吹っ飛んで、ただ痛さに見悶えた。  
 
「痛いィィィィ!!尚ちゃん!痛いよォおお!!やめてぇぇぇぇ!!」  
「うるせえキョーコ!お前が悪いんだろぉ?  
俺がせっかくやってやるってのに生理になんてなりやがって。罰だぜこれは。  
へへへ、そのうち気持ちよくなるからまってろっ!」  
 
尚ちゃんは大きくグラインドをしてからズンズン私のお尻を突き上げだした。痛い!痛いよお!!こんなのちっともよくない。  
歯を食いしばるけど、尚ちゃんのモノが引き出されるたびに鳥肌が立ち、突き上げられるたびに「ぐううっ」っと声がもれるほど痛い。  
 
「ふっ…ふっ…ふっふっ…」  
尚ちゃんの息が気持ちよさそうにもれる。ああ、尚ちゃん、気持ちいいんだ…  
私は突き上げられる痛みに涙を流しながら、引き出されるたびになんだかゾクゾクと鳥肌がたつくらいに変になるのがわかった。  
ああ…なんだか…尚ちゃんのモノが出ていく時が。すごく…ああ、…あああ…  
 
「ああ…ん…ひいっ!!ふわ…ん…ぎいいっ!」  
気持ちよさと痛さが交互にやってくる。  
 
「うううっ…キョーコ、いいだろう?こっちの穴も…うう…締まるぜえ…  
ほらほら…もっと鳴いてみろや…いいだろう…??」  
 
いけない!レディコミしなきゃ。  
 
「ああんっああんっいいっいいよっ」  
………ああ、でもなんか、本当になんか…せつなくなってくるぅ…  
 
「お・お前、尻の穴の方が好きなんじゃないのか?すっげえ、中熱いぞ。  
うううう…お前、前よりこっちの方がいいぞ、尻の中がびくびくしてるぜ」  
 
尚ちゃんの突き上げが、だんだん早く激しくなってくる。  
ああ…ああ…なんか変……  
 
「しょう…ちゃあん……あああんん…ふううっ…あああんっ…」  
ああ、なんか、なんかおかしいィ…  
これがセックスの気持ちよさなのかしら…  
お尻の穴の中の気持ちよさもそうだけど、なんだかあそこの方も熱くなってくるのぉ…  
 
「ふんっふんっふんんっ!!」  
尚ちゃんがラストスパートに入った。  
ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、なんか変…ッ  
このまま突かれたら、もしかすると、あのレディコミみたいに狂ったような快感を味わえるんだろうか…?  
 
「うううっ…」  
突然尚ちゃんの動きが止まってお尻の中でビクビクっと尚ちゃんのモノが脈打つ。  
いっちゃったんだ…。  
ああ、なんだか、なんだか私は変。  
もの足らないような…むずがゆいみたいな…思わず太ももを摺り合わせる。  
なんだかもっと…もっとしたいような…  
 
「ふうっ」  
尚ちゃんはお尻から自分のモノを抜いて、くるりと背中をむけていた。  
 
「げえっお前、血がティッシュから溢れてるじゃん!俺に付いてるぞ、何とかしろよ!」  
え?ああ、あそこに突っ込まれたティッシュからもれちゃったのか…  
慌ててだるくなった身体に鞭打ちトイレに駆け込むとズルリとティッシュをとった。  
ドロっと血が………?…ううん、血もそうだけど、透明なドロリとした液体が混じる。  
セックスすると最後の方に出てくるのと同じだ。  
 
「おい!まだかよ!」  
いけない。  
ささっと自分の後始末をしてタオルを濡らし、尚ちゃんの後始末をする。  
 
ピロリロリ〜  
尚ちゃんの携帯がなった。  
「はい。ああ、祥子さん?」  
 
マネージャーさんだ。  
尚ちゃんのモノをキレイに拭き取り、私の血が付いたところもキレイに清めた。  
…それにしても…あの感覚…  
もしかすると、私の身体も、ちゃんと尚ちゃんに答えられるように開発されてきたのかもしれない。  
だとすると、嬉しい。私の身体が尚ちゃんに合ってきたってことだもの。  
 
「え?なんだそうなの?戻れそうなの?こっち。うんうん。わかった。じゃあ、事務所でまってるわ。」  
電話を切ってから尚ちゃんのモノがぴくんっと跳ねた。?  
 
「なんだよ、それならわざわざこっちに戻らなくても…」尚ちゃんはとても楽しそうに笑った。  
「?尚ちゃん?」  
 
楽しそうに笑う尚ちゃんの顔を覗き込んだら、すうっと尚ちゃんの目が冷たく光った。  
 
「行くわ。」  
「え?もう??今すぐご飯にするよ?食べていって?」  
「お前のビンボくさい飯なんか食えるかよ。仕事だ、事務所に戻る。」  
「そんな…じゃあ、今度はいつ帰って来れる?」  
「さあな。」  
 
冷たく突き放されたようで、さっきまで近くにいたのに、今はものすごく遠いような感じがする。  
尚ちゃんは何かをぶつぶつ呟いていたけど、私にはよく聞こえなかった。  
 
「尚ちゃああん…」  
 
目の前で冷たくドアを閉められて、涙が出た。  
だんだん遠くなっていく気がする…尚ちゃん…  
でもでも、尚ちゃんは私の王子様だよね?  
いつか、いつか、迎えに来てくれるんだよね。  
 
エレベーターに乗りながら尚はさっきの独り言をまた一人ごちた。  
「…ったく、祥子さんが戻って来れるんだったら、キョーコなんかで吐き出す必要はなかったんじゃンかよ。  
まあ、いっか、アナルは俺も初めてだったしな。祥子さんのアナルの練習と思えばそんなもんだ。  
へへっ、祥子さんの身体はたまんないからなあ。  
今日は何発しようかな…」  
サングラスをかけて顔を見られないようにした尚は、頭の中で祥子の裸体を思い描きながらタクシーをひらった。  
 
尚ちゃんのために用意しておいたお肉を焼きながら、  
私一人のご飯じゃ豪勢だよね…と苦笑した。  
ぐらっと少しふらついた。  
ああ、ちょっと熱があるんだっけ…  
 
ふいに私のお尻の中から、尚ちゃんの液が流れてきてびくんっと身体が震えた。  
帰ってくるもん。  
また、この部屋に帰ってくるんだもん。  
 
分厚いお肉を頬張りながら、テレビで歌う尚ちゃんを見てた。  
 
 
 
END  
 

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