ドラマの収録が長引いて部屋に帰ると、何故かキョーコが俺のシャツを着て寝ていた。
付き合い出して、そろそろ半年。
お互い、仕事が忙しくてなかなか会えない中、偶然、明日は二人ともオフだから一緒に食事をとろうと約束をして、
「キョーコさん、これはどういうコトかな?」
帰ってきたら、シャツ一枚で、一人掛けのソファの上で寝てるなんて、一体、何のサービスですか?
「……ぅん?」
立ち尽くして見ていると、キョーコが目を覚ました。
「……っ!つ、敦賀さん!何で居るんですかっ!?」
俺を見つけてのその慌てっぷりを見ると、どうやら、俺の帰宅は予定になかったらしい。
「ん?今、帰ってきたんだよ」
ソファの上で慌てるキョーコに近寄り、
「駄目だった?」
笑顔で詰め寄る。
「ぃぃぃ、いえ、そういうワケじゃないですが、」
慌てて逃げようとするキョーコを、ソファから離れられないように上から覆い被さり、深く口づけた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「これは、何のサービス?誘ってるの?キョーコ」
おそらく、違うであろう質問をすると、
「いえっ、決してそういうワケでは…」
案の定、逃げようとする。
「駄目だよ。逃がさない」
キョーコの手を肘掛けに縫い止め、口腔内をまさぐった。
「んっ、ん、んむっ」
舌を絡めとり、唇を吸って、
ぴちゃっ。くちゅっ。
わざと音を立てる。
「っ、つるがさんっ、待って!」
「待たない」
キョーコの着ているシャツに手をかけ、3つほどボタンを外して胸を露わにする。
「そんな格好で俺を煽るキョーコがいけないんだ」
くちゅ、ぬちゅと口内を犯しながら、両手で胸を揉みしだき、くりくりと乳首をいたぶる。
「あっ、煽ってなん、か、」
「ないこと、ないだろ?」
口答えが出来ないように口を塞ぎ、更に激しく舌を動かす。
「んふっ、ぅんっ」
濡れた水音と胸への愛撫に煽られ、高ぶるキョーコのショーツの中に、片手を差し入れると、
「んうっ!!」
ビクりとキョーコの躰が跳ねた。
ショーツに入れた俺の手を抜こうとのばされたキョーコの手を無視して、肉芽をはじき、こすり、ぐりぐりとこねくり回す。
「んん、んむっ、んふっ、んっ、んうっ!」
キョーコの手が俺の手をギリギリと締め付ける。
知ってるよ、キョーコ。
コレが好きなんだよね。
きっと、コレの下にある君の秘所は、今頃、大洪水になってるんだろうな。
「ふっ、うんっ、んふっ、んんんんっっっ!!」
ビクビクとキョーコの躰が跳ねると、口を話して顔を覗き込んだ。
「いやらしいね、キョーコ」
俺の言葉に、紅潮した頬を、さらにカァっと朱に染め、いじらしい目で俺を見る。
「そんなコト…」
「ないわけないだろ?」
そんなに潤んだ目をして俺を煽るくせに。
「ここ、こんなに濡れてる」
肉芽の下、密の溢れる秘所に中指を差し込むと、くちゅりと音を立てて易々と飲み込んだ。
「あっ」
「ほら。音がするだろ?」
ぐちゅぐちゅと音を立てて内壁をする。
「さっきイッたばかりなのに、こんなに締め付けて」
「いやぁ」
嘘つきだな、キョーコは。
こんなにトロトロに溶けてるくせに。
「やっ、つるがさんっ」
指を増やして、ぐちぐちと攻め立ててやると、キョーコはさらに嬌声をあげた。
「あっ、ん、あんっ、あっ、あぁんっ」
ぬるぬると濡れた襞が俺の指を締め付ける。
「いいよ。イッて」
もう、そろそろだろう?
ほら、ここを擦られると、
「やぁ、んああああんんっっ!!」
簡単にイッてしまう。
はあはあと荒い息なんか、整える暇なんかないよ。
「あっ!だめ…、だめぇっ」
イッたばかりの内襞を、さらに指を増して擦る。
「やっ、つる、がさんっ!」
物欲しそうな潤んだ目で俺を見上げるキョーコ。
「も、おねが、ぃ」
そうだね、そろそろのはずだ。
「何を?」
おねだりしてごらん?
「やぁ、そん、なの、言えな…」
いじめられると君は、扇情的に俺を煽る。
「言わないとあげないよ」
「いっ、じわ、るぅ…」
限界が近いね。
「ほら、」
言ってごらん?
「……っ、つ、つるがさんのでイカせてぇ」
よくできました。
「イッたばかりなのに、もう欲しいの?」
いきり立ったモノにゴムを被せ、キョーコのショーツを脱がした。
両足を肘掛けに掛けさせ、
「見て、キョーコ」
俺自身を秘所にあてがう。
「いやっ、見れない」
イヤイヤと首を横に降りただをこねるキョーコに、
「見ないとあげないよ?」
くちっ、と先端で煽ってやる。
そう、その顔。今にも泣き出しそうな濡れたまつげと、物欲しそうに揺れる瞳、シャツ隙間から覗く紅潮した肌と、胸。
たまらない。
「そのまま、入るトコ、しっかり見て」
腰を進めると、すんなりと入り、
「んああっ、」
キョーコの濡れた襞がきちゅきちゅと俺を締め付ける。
「あっ、あんっ、やんっ、」
「見える?俺達のつながってるトコ」
ぐちゅぐちゅと腰を打ちつけながら、キョーコの淫らな表情に見惚れる。
「つるがさん、入ってるっ、つ、るがさ…のが、入ってるのっ」
ああ、やっぱり、
「いやらしいね、キョーコ」
「んあ、い、言わないでぇっ」
俺を締め付ける力が、だんだんとキツくなっていく。
「はっ、いいよ。キョーコ」
俺もとろけてしまいそうだ。
「つるがさんっ!イッ、イッちゃう、私、んぅっ、いくうッ!!!」
一際、高い声をあげて、キョーコの細い躰がガクガクと震える。
一度、俺のモノを引き抜き、キョーコの躰をひっくり返してソファに伏せさせ、「やんッ!さっ…きイッた、ばっかり…」
はあはあと息も整っていないキョーコを後ろから突き上げる。
「あっ、あっ、あっ、つるがさん、そ、んな、はげしくしちゃ、だめっ!だめなのッ!!」
駄目じゃないだろ?キョーコ。
ほら、こうやって、「あぁっ、あんッ、あっ、あぁんッ」
がつがつと奥まで、
「だめ、はげしッ、すぎ、」
後ろから激しくされるの、好きだろ?
「あぁんッ、つるがさんっ、だめっ、私ッ、またきちゃ」
「はっ、いいよ。キョーコっ、一緒に、」
「いくうううぅぅッ!!」
細い躰をガクガクとしならせて、意識を手放したキョーコを見ながら、俺は、ぎゅうっと締め付ける、秘所の奥の奥で、欲望を吐き出した。
「……ん」
「目が覚めた?」
気を失ってしばらくしてから、キョーコは目を覚ました。
「大丈夫?」
「大丈夫です」
俺の差し出した水を受け取ってキョーコが言う。
「でも、激しすぎです」
顔を真っ赤にして、うつむき水を口にふくむ。
こくん、と喉を鳴らして飲み込むキョーコは、やっぱり。
「いやらしいな」
「…ぐっ、けほっ」
俺の言葉に、蒸せたキョーコは、
「もぅ、知りませんから!私、シャワーもらいますっ」
怒ってバスルームに逃げ込んだ。
仕方ないよ、キョーコ。
俺は、キョーコの好きなコトも、好きなトコロも、性感帯まで何から何まで知ってるんだから。
そういえば、
「なんで、俺のシャツ?」
バスルームまでキョーコを追いかけてて、再び、散々鳴かせた後に訊いた。
「そんなの秘密です」
頑として答えようとしないキョーコに、俺は、明日はお仕置きだな、などと馬鹿げたことを考えていた。