三味線の音と、界隈の音がざわざわと外界から響く。  
 目の前には艶やかな太夫の姿。  
その美しさに一目で惚れ、その艶めかしい身体にむしゃぶりつきたいと切に願う―  
「どう…されましたんえ?」  
艶めいた唇が紡ぐ言葉さえ、劣情を掻き立てる。  
 このまま押し倒して自分の求めるままにしたい衝動―  
だが、それを抑制させる眼差し。  
「こういう所は初めてで…」  
苦笑まじりに自分の本心を語る。  
 劣情を押し隠して。  
「有名な御大尽様の一粒種。大事に御持て成しをせぇ・・と、言付かってるでありんすぇ?」  
伺うような眼差しでありながら、高圧的で美しい。  
 白い項が欲情を駆り立てる。  
「貴女を…このまま掻き抱きたいと言えば、抱かせて貰えるのだろうか?」  
キセルを含んだ唇が仄かに笑む。  
「蓮様がお望みであるのなら、それを叶えるのが私の務め。なれど、私は安くありませんえ?」  
挑むような眼差し。  
 その視線は自分の下肢―  
見られていると思うと更に血液が集中する。  
 それを全て計算されている様でー  
「まずは知る事から始めましょうや。」  
するりと、白魚の様な足が着物の裾から現れる。  
その肌の眩しさが余計に劣情を灯す。  
「京…京子太夫?」  
そのまま、自分の主張し始めた物を器用に足の指で挟み、扱き始める。  
「−っ!!」  
 突き抜ける衝動。  
ちらちらと覗く、恥部。  
「初心でありんすなぁ?」  
クスクスと、反応を見ながら楽しまれてしまう。  
 先走りの液が走り、ただヌチヌチと淫らな音が響く。  
それが自分の物だと思うと更に恥ずかしさが劣情を煽る。  
「は…っ…ぁ…っ」  
突き抜ける快感に、ただただ身をゆだねるだけで精一杯。  
 カリッと、小さく爪で先端を嬲られた―  
その一抹の快感―  
「あ……―――ッ!!」  
ビクビクと飛沫を放つ自分の性器―  
飛び散り足に飛散した精液を指で掬い、じっと見つめる視線。  
「まだまだ…私を抱くには早うありんすぇ?」  
妖艶な眼差しを向け、掬い取った精液を舐め取る太夫。  
 どうしようもなく、この女を手に入れたいと思った刹那―  
 

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