「敦賀さん!!!」  
 
朝、キョーコより早く起きた蓮は台所で簡単な朝食を用意していた。  
が、キョーコの威勢のいい叫び声が響き渡る。  
 
「おはよう、キョーコ。朝から元気がいいね」  
「お、おはようじゃありませんっ!!」  
 
ぷるぷると震えるキョーコの手には、昨夜の割り箸が握られている。  
ああ、ハズレしかなかったのがバレたのか、と納得して蓮は用意を続ける。  
 
「朝だからおはよう、だよ。パンと目玉焼きでいいかな?」  
「ちょっと!はぐらかさないでください!」  
「…別にはぐらかしてなんかないよ。言い訳するつもりもないし」  
「開き直るんですか!ひどいです、私…ほんとに女王様に…っ…お祈りしながら割り箸選んだんですよ?なのに…」  
 
みるみる涙ぐんでいくキョーコを見て、蓮は必死に笑いをこらえつつも、さすがに可哀相になってくる。  
朝食は後回しにして、ソファにキョーコを座らせる。  
 
「ごめんごめん、じゃあキョーコの願いをかなえてあげるから泣かないで」  
「…え?」  
「今日一日、俺がキョーコのしもべになるよ、女王様」  
「そんな…」  
「騙したお詫び、だよ。何をしてさしあげましょう?」  
 
キョーコ少し戸惑っていたが、頬を少し赤らめ嬉しそうに小さく囁く。  
 
「じゃあ・・・手に、忠誠を誓うキスでもしていただきましょうか、蓮」  
「仰せの通りに、女王様」  
 
くすりと笑って手の甲に口付ける。  
そしてそのまま唇を滑らせ、つぷりとと中指を咥えた。  
 
「・・・なっ!何を・・・っ!!」  
 
キョーコの驚きを無視して指をちゅぱちゅぱと吸い付き自分の口内を指でなぞらせる。  
 
「や、やめてくだ・・・」  
「女王様、お願いじゃなくて命令してくださらないと」  
 
蓮はキョーコを見上げて妖しげに微笑む。  
 
「お、おやめなさいっ・・・!そ、そんな・・・っ!」  
「そうですか、では」  
 
蓮はいきなりしゃがみこむと今度は左足の指を同じようにしゃぶり始める。  
長い舌は指の間を這いずり、キョーコはくすぐったさに思わず声をあげそうになる。  
 
「や、やめ…っ・・・そんなきたな・・・やぁっ!」  
「汚いところなんてありませんよ、女王様には。  
 頭のてっぺんから足の指の先まで・・・全てが美しく愛しく、美味しゅうございます」  
 
従順な言葉とは裏腹に、蓮は嫌がって引き抜こうとするキョーコの足を左手で掴んで離さない。  
そして右手はふくらはぎをやわやわとさすっている。  
ゆっくりと上に上がり、膝の上ほどまで来ると、また下がっていく。  
 
「・・・っ・・・ぁあっ・・・やめ・・・」  
「ご気分でも悪いのですか、女王様?…でしたら治療を」  
「治療って…」  
 
蓮はキョーコのバスローブの裾をいきなり広げた。  
バスローブのみしか身につけていなかったキョーコのそこ。  
豊かな茂みと共に濡れた液で光っているのが蓮の目に映る。  
 
「ちょっ…と!!」  
「ああ、これは大変。女王様はもしや悪いご病気やも…なにやらトロトロの液が溢れております」  
 
そういうと蓮はいきなり指を差し入れる。  
 
「ああっ…!!」  
 
そしてゆっくりとかき回し、反対の手で押し広げながらじっくりと観察する。  
 
「どんどん溢れて…これは私には治せぬやも。それに…」  
「や…あぁ…あ、あ、んー…だ、だめぇ…っ!」  
「ここも大きく膨らんで」  
 
親指を使い、蕾の上で円を描く。  
 
「こんなにぐちゃぐちゃになっているココを見るのは初めてです」  
 
蓮は指を二本に増やし、かき回している弧を大きくする。  
 
「あっ、あっ…っ…!やっ…やめ…てぇっ!!」  
 
蓮はいきなり指を抜いた。キョーコの秘部からはとろりと水がこぼれ落ちる。  
 
「御意」  
 
「や…やぁ…っ…」  
「どうかなさいましたか?私はご命令どおりに」  
「…っ…お前は本当に…意地が悪いのね…」  
 
はぁはぁと息を荒げるキョーコの眼に、妖艶な光が灯るのを認めて蓮は微笑む。  
 
「さあ女王様、お次の命令を」  
「……私のココを…お前の…熱いモノで満たしなさい…」  
 
キョーコはバスローブの裾を大きく広げ、自らの泉の元を指で押し広げ、蓮に告げる。  
 
「…はやくっ…!」  
「かしこまりました、女王様」  
 
蓮はソファに座っているキョーコの中央に自らの杭を打ちつける。  
待ちわびていたのか悦びの声を上げるキョーコの表情を満足げに見やり、そのまま抱え上げた。  
 
「ああっ…!やぁっ…奥…まで、きちゃう…っ!!」  
「そんなに喜んでもらえるとは光栄ですよ。  
 でも今日は…女王様に主導権をお譲りしませんと、ね」  
 
蓮は反対を向いて、自分がソファに腰を下ろす。  
キョーコは自分が蓮の上に座らされていることに一瞬逡巡し、顔を赤らめた。  
いつも蓮がリードしてくれるのに任せていて、この体勢は初めてだった。  
譲る、と言われてもどうしていいのかわからない。  
 
「で、でも…」  
「お好きなように」  
「…そんなこと…」  
 
キョーコの戸惑う様子を見て、蓮はキョーコの腰に手をやり揺らしてやる。  
 
「たとえばこんな風に」  
「ああっ…んん…やぁ…」  
「お気に召しませんか?」  
「ちが…気持ちぃ…でも…見ちゃ…見ちゃいけま、せん…」  
「その命令は聞けませんよ。こんな淫らな動きをする女王様からは目が離せない」  
「そ、そんな…ぁあっ…んっ!やあっ!!」  
 
今度は高く突き上げる。  
 
「こんなのはいかがですか?どちらでも構いませんよ」  
 
突き上げられた快感を残したまま、蓮は動きを止めてしまう。  
 
(あとは…自分でしろってこと…?!)  
 
最後に残った理性で意地になり、キョーコは絶対に動くもんかと唇を噛みしめる。  
が、蓮は意地悪に微笑むだけで一向に動かない。  
一方自分の真ん中ではどんどん熱くなっていくのを感じ、キョーコはたまらず動いてしまう。  
 
「…っ…ん、んー…はぁ…あ、ああっ…」  
 
ゆっくり小さく弧を描いていた動きが徐々に大きくなり、  
キョーコは自分から上下に激しく突き刺し始めた。  
 
「あっ…あ、ああっ、…ん!やぁ…ぁあ、あ、ああっ!」  
 
リズムに合わせてぐじゅ、ぐじゅ、と卑猥な音が響き渡る。  
キョーコが夢中になっているのにまぎれて蓮も合わせて突き上げる。  
 
「…あぁっ…あ、あっ…や、だ、だめ…っあ、熱い…よぉ…んんっ!  
 お、おかし…く…あ、ああぁっ…な…ちゃうぅ…っ!んんっーー!」  
 
キョーコはますます高く跳ね上がり、  
大きくはだけたバスローブからは上を向いた小さな乳房がぷるぷると揺れる。  
蓮はその膨らみに吸い付きながら、右側のそれを手で揉み潰す。  
残った手の親指で、大きく膨れ上がっている下の突起も押しつぶした。  
 
「おかしくなって…構わないよ。いやらしいキョーコ、見せて…」  
「ぁあっ…あ、あ、ゃあっ…!っちゃう…!イっちゃう…っ!!」  
 
押し迫る震えに怯んだのかキョーコの動きが鈍くなったのを見て今度は蓮が激しく突き上げる。  
キョーコは蓮の肩にしがみ付き、こらえているのか歯を立てた。  
しかしその痛みも蓮には快感に変わる。  
 
「…っ!…いいよ…イってごらん…!」  
「あ、あん!ん!や、やっ…だ、だめっ!あ、あ、あっ…やああっ…−−−!!!」  
 
ビクビクと中を痙攣させ、キョーコは蓮にしがみつき、意識を遠のかせた。  
 
キョーコは気付くとバスローブを整えられ、ソファに横たえさせられいた。  
蓮は顔を覗きこみながらパタパタとテーブルになった台本でキョーコの顔を扇いでいる。  
 
「大丈夫、キョーコ?」  
「…っ…大丈夫、じゃ…ありませんっ…」  
 
恥ずかしくなったのかキョーコは赤面してそっぽを向く。  
 
「でも激しかったのはキョーコだよ」  
「そっ…!そんなこと!!」  
「そんなことない?」  
 
蓮はニヤニヤ笑っている。  
 
「もうあんな…二度としませんからっ!」  
「そんなこと言わないで。また見せてよ」  
「知りません!!」  
 
真っ赤になって両手で顔を隠すキョーコに吹きだしながら、  
蓮は次は何を教えてあげようかな、と楽しげに考えをめぐらせる。  
女王の前でもあくまで夜の帝王。  
 
「機嫌直してください、女王様。まだまだ朝ですよ」  
 
愛しい女王の顎をつかんでこちらを向かせ、その口へと舌を入れ込む。  
一日はまだ始まったばかり-----。  
 

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