蓮はすっと手を伸ばし、充分に濡れているキョーコのそこに指を二本、ゆっくりと差し込む。
くちゅ、くちゅ、と音をたて、待っていたかのように蓮の指を迎え入れる。
「い、いやぁ…声…聞いて、いいの、敦賀さん…だけぇ…っ」
「んー、それもそうだね。じゃあ声出しちゃダメだよ」
「やっ…ちがいます…!電話切っ…」
蓮は無視して指で激しくかき回し始める。
キョーコは必死に手で口を押さえ目を閉じて、襲い来る快感にひたすら耐える。
が、声を抑えたことで余計に淫らな音が響き渡る。
蓮はキョーコに気付かれないように携帯電話を足元に移動した。
くちゅくちゅと軽やかだった音はじゅくじゅくと密度を増し、
愛液が絶えず溢れ続けていることを語り始める。
「…んっ!!ん、ん、っんーっ!!」
指で激しく乱しながら、蓮はキョーコの胸に吸い付きそこでもちゅぱちゅぱと大きく音を立てる。
キョーコは恥部だけでなく、胸も、そして耳も犯されていることに、
そしてそれを聞かれているということに、羞恥で、同時に快楽で、頭がおかしくなりそうだった。
だ…だめっ!頭が変に…なっちゃうっ…!!
キョーコは求めながらも無意識に身体を逸らし逃げる。
せめて声を…と思ったキョーコは蓮を押しのけ、枕に顔を伏せて必死に首を振った。
「ダメ…!ほん…とにダメ…もうダメ、です…!」
「気持ちよくないの?」
蓮はキョーコの膝を立てさせ今度は後ろから指を3本に増やし、
ゆっくりと中の感触を味わうように抜き差ししている。
「ん…っ…ちが…んっ…!気持ちよす…ぎて…ダメぇっ…」
「だったらやめない」
蓮はさっき以上の激しさで大きく早く、内側の肉をもてあそぶ。
キョーコのそこはくちゅくちゅと再び大きく音を上げて愛液を散らす。
さらに溢れた水が太ももを垂れて流れていく。
もはやキョーコは電話のことなど忘れて喘ぎ始めた。
「ああっ!!やっ…やだ!敦賀さ…ん、や、だ、だめぇっ!きちゃうっ!ああっ…や、やだぁ!」
切羽詰る嘆願に素直に応じて動きを止める。
それでも愛液は止まらずに溢れて飛んだ。
「キョーコすごいよ。潮噴いてる、いやらしい子だね…」
「や、やだ…いやぁ…敦賀さぁん…!」
「しかもやめて欲しいなんて嘘ついて。ココは素直に欲しがってるのに」
「嘘…うそ、です…めない、でぇ…っ」
「もっと言って」
「やめない、で…お願いです…」
泣きながら頼むキョーコに蓮の我慢も限界に達する。
「何が欲しい?」
「…っ…意地悪…わかってる、くせにぃ…」
「指、だったかな」
「違い、ます…ちが…敦賀さん、の…熱くておっきぃのっ…キョーコの中に、欲しいのぉ…!」
「いい子だ…ご褒美あげようね」
待ちわびた瞬間にキョーコは叫びにも似た喘ぎ声をあげて悦び続け、
蓮はそれに比例するかのように激しく身を打ちつけ続けた。
達してしまいそうで逃げる腰を掴み、キョーコがイった後も構わず突き続け、
結局蓮がイく瞬間までキョーコは何度もイカせ続けられた。
蓮もとっくに電話のことなど忘れていたが、
意識を手放して眠るキョーコの後始末をしていてそこに電話があるのに気付き思い出した。
すでに通話が切られていることを確認し、パタン、と折りたたんで枕元に放り投げる。
「さて、どの時点まで聞いてたかな?」