「そろそろ30分かな」
事の起こりは、一本の電話。
2人で食事を邪魔した挙げ句、相手が『奴』だったから、なおさら。
「違うんですっ!私が教えたわけじゃ…っ」
君の電話番号を、何故教えた?と詰め寄る俺に、必死で言い訳をする君を、少しいじめてみたくなった。
「敦賀さん。お願い、信じて」
信じてないわけじゃない。
なんであんたが私の番号知ってるのよ!って君自身が、一番驚いてたからね。
ただ、そんなに無防備な君に、少しだけ怒ってるから、お仕置きがてら、意地悪をしてやろうと思った。
「んっ…、いやっ、つるがさんっ、まだぁ?」
ベッドルームに放置された君は、裸に剥かれて後ろ手に縛られ、秘部を玩ぶ玩具に頬を紅潮させて、官能的な姿で喘いでいた。
「ただいま、キョーコ」
「…っ!敦賀さんっ!これ、もっ…、ぬぃてぇ、」
「まだ駄目だよ。何回イッたか、ちゃんと数えてた?」
「そん、…の、わからなっ」
腰をゆるりと動かして、もぞもぞと脚を動かしながら、息も絶え絶えに君が言う。
「そう。言いつけを守らなかったから、お仕置きだな」
君を貫いている玩具を掴んで、引き抜き、また差し込みながら言った。
「嫌っ!敦賀さんっ!もぅ、ゆるしてっ…、ぃあああぁぁぁんっ」
散々、達したそこは、随分と敏感になっいるらしく、君は何度も何度も絶頂を迎えた。
「許さないよ」
まぁ、俺がいない時の様子は、そこのビデオで撮ってるから、後で2人で見るとして…。
「いやらしいね、キョーコ。こんなオモチャでそんなに乱れて」
「いやっ、いやぁ」
「嫌じゃないだろう?君のここは悦んで、たくさん涎をたらしてるよ」
今夜は、君をたくさん可愛がってあげるよ。
「っ、るがさん…、おねがっ、もっ」
「許さないって言ったろ」
「あっ、んあっ、…やああっ!」
これで、今夜は何回目かな?
「凄いね、キョーコ。このまま、気絶するまで何回イくか、試してみようか?」
そう言って、君の胸の先の突起をくわえた。
「いやっ!…やっ、ぃやあっ」
身動きの取れない君は、されるがまま。
俺の舌や、唇、手の中の玩具で躰の隅々まで、荒らされて、乱れていく。
玩具の振動音と、くぷっ、ぐちっ、と秘部から聞こえる淫らな音に、耳を犯されて、君はさらに高まっていく。
「んゃっ、敦賀さっ…、もっ、いやっ」
過ぎた快楽は、拷問のように君を苛み、
「…っ、まっ、またっ、」
「い、あああぁぁぁんっ」
びくびくと躰を引きつらせて、透明な液体をほとばしらせながら、君は達した。
…少し、いじめ過ぎたかな。
ちらり、罪悪感が浮かぶ。
はぁはぁと、荒い息を整える君から、玩具を引き抜いて、目隠しを外してやる。
「…敦賀さん、ごめんなさい」
潤ん瞳で俺を見つめる君に、ぐらっときて激しく口付けた。
「んっ、んっ…」
舌を絡めて、口腔をまさぐる。
淫らに乱れた君に、扇情的に煽られ、もう我慢ができない。
「んっ、敦賀さん、お願い」
唇が離れて、君が口を開いた。
「おもちゃじゃなくて、敦賀さんのが欲しい…です」
一体いつから、こんなに淫らに俺を煽るようになったのか…。
「あんなにイッたのに、まだ欲しいの?いやらしい子だね」
「ちがっ」
「違わない」
ゴムをかぶせて、勢いよく君を貫いた。
「あぁっ、敦賀さん、手、はずしてぇ」
「だぁめ」
一応、お仕置きだからね。
「あっ、あんっ、ああっ」
何度も達したそこは、狭くて、ぎゅうぎゅうと俺を締め付ける。
「凄いね、キョーコの中。奥まで加え込もうと、ひくひく蠢いてる」
「あっ、…ぃや、いわないでぇっ」
言葉で煽ってやると、君はさらに乱れた。
そんな君を見てると、さらにいじめたくなる。
「キョーコ知ってた?そこのカメラで、撮ってたの」
「…嘘っ、ぃや、あっ、嫌っ、…んっ」
君の中が、さらにキツく俺を締め付けた。
「…っ、凄いね。キョーコ、感じてるんだ」
ぐちょぐちょに中をかき回しながら、言葉で君をいじめる。
「さっき、オモチャであんなにイッたのに、ビデオに撮られて感じてるんだ」
「あんっ、…っ!嫌っ、やめっ、ああっ」
「やめていいの?」
腰の動きを止めると、物欲しそうにゆらゆらと、腰を動かしながら、俺をみつめる。
「…っ、いじめっこ」
「いじめられて感じるくせに。ほら、やめていいの?」
ずるり、引き抜こうとすると、
「いやぁ、…して?敦賀さん」
「いやいやばっかりだな、キョーコは」
素直におねだりをする君は可愛くて…。
「ああっ、ぁんっ、あっ、んっ」
激しく腰を動かした。
なすがまま、されるがままに責められて、乱れに乱れる君は、
「かわいいね」
本当に、俺を虜にして放さない。
「ああっ、んっ、もっ、…だめっ、だめなのっ」
ぎちぎちに俺を締め付ける力がさらに強くなる。
「キョーコ、おれもっ、」
「あっ、あっ、んあああぁぁっ」
ぎゅうぅっ、と締め付けられて、君の奥の奥で、俺も達した。
「もう、怒ってないですか?」
最後の絶頂に飛ばした意識から、目を覚ました君が問う。
「うん。ごめん」
実は最初から、あんまり怒ってなくて、ちょっといじめてみたくなっただけだ、なんて告げたら、
「そうだったんですかっ!?」
驚いて、
「あんな恥ずかしい事させるために、演技したんですかっ!?」
敦賀さんが好きだから我慢したのに、と怒られてしまった。
「ごめんね。でも、可愛いかったな、キョーコ」
「…っ!ごまかしても駄目です!ホントに怖かったんですからね!」
「ごめん」
ぷりぷりと怒り覚めやらぬ君を、抱き寄せた。
今日は、怖がらせて、本当にごめん。
今度はもっと優しく抱くから。
…だから。
「後で一緒に、ビデオ見ようね」
「……っ!!敦賀さんのばかっ!変態!もう知らないっっ!」
思いっきり紳士の笑顔で、耳元に囁いた俺を、真っ赤になった顔で見上げた、君はへそを曲げて、バスルームに逃げ込んでしまった。