「やっぱり、コレだと短いなぁ」  
週末はラブミーコンビでの、香港ロケ。  
スタッフさんに何着かのチャイナドレスを手渡され、  
「好きなの着ていいから、2人で相談して決めて」  
って、言われた。  
モー子さんは、黒いロングのチャイナドレス…。  
すっごく、似合ってたなぁ。  
「敦賀さんって、演技用にこんなでっかい鏡まで持ってるのね」  
今日は、ロケが押してて遅くなる、って言ってたから、さっさと衣装合わせすませて、敦賀さんの帰りを待とうかな…。  
敦賀さんちに、お泊まり、久しぶりだから、嬉しいなぁ、なんて考えてたら  
「ただいま、キョーコ。悩殺的な格好だね」  
突然後ろから、抱き締められた。  
「お、お帰りなさい、敦賀さん。早かったですね」  
しまった。敦賀さんのコト考えてたら、着替えるの忘れてた。  
「コレ、香港ロケの衣装?」  
ピンクの超ミニのチャイナドレス…。  
「いえ、これは試しに着てみただけで…。衣装はそこに転がってるクリーム色か、赤いのにしようかと、あっ」  
説明してたら、耳の裏側にちゅっ、てされた。  
「だ、だめですよ。敦賀さん。すぐに着替えますから…、ん」  
敦賀さんの方に向き直って、体を離そうとしたら、大人のキスが降ってきた。  
 
「んっ、…こらっ、だめですよ。ご飯、用意してますから」  
「ご飯より、キョーコが食べたいな」  
ちゅ、ちゅ、って、唇にたくさんのキスを降らせながら、スカートの中に手を入れて、お尻を撫で上げてきた。  
「んんっ、先に、ご飯にしましょう?んっ、ね?おいしいですよ?」  
「ご飯より、キョーコの躰の方がおいしいよ」  
身をよじりながら逃げようとする私を、鏡に押し付けて、敦賀さんが言った。  
「それに…。こんな格好で出迎えられたら、我慢なんか出来ない」  
再び、唇を塞がれて、舌を絡めとられる。  
「んっ、ふぅん」  
敦賀さんはキスが上手い…と思う。  
私は敦賀さんしか知らないけど、たくさん気持ちよくしてくれるから…。  
「キョーコ、お願い。ここでしよう?」  
甘えた声と、上目使いのおねだりの顔。  
「卑怯です。敦賀さん」  
私が、それに弱いの知ってて。  
「じゃあ、いい?」  
「そんなコト言いながら、もうボタン外してるじゃないですか」  
肩口のボタンが外されて、服の中に大きな手が、滑り込んできた。  
「ちゅ、んむっ」  
柔らかい唇の感触と、ぬるりとした舌の感覚が、躰の奥をムズムズさせる。  
「ん、あっ」  
「ここ、立ってるね」  
 
ブラの隙間から、胸の先の突起を摘まれ、体中の皮膚が粟立つ。  
「んっ、やぁ」  
敦賀さんは、子供みたいに嬉しそうに笑って、それを口に含んだ。  
「あっ、ぁんっ」  
ぬらりとした、舌の感触が、躰の芯を熱くする。  
……つぷり。  
片手が、下に降りてきて、ストッキングを指で破った。  
「ちょ、つ、るがさっ」  
「キョーコ、かわいい」  
敦賀さんは悪びれもせず、破れたストッキングの端から指を滑り込ませて、ショーツの中に手を入れてきた。  
「あんっ、」  
肉芽を捉えられて、ぐりぐりと刺激される。  
「あっ、ぁんっ、んっ」  
胸への愛撫と、肉芽への刺激で、頭の中がくらくらとする。  
「んっ、あっ、あっ、んんんんっ」  
指と舌で煽られて、軽く達してしまった。  
「気持ちよかった?」  
「…わかってるくせに」  
はぁはぁと、上がった息をしている私を覗き込んで、わざわざ訊いてくる。  
「ここでしていい?」  
また、甘えた声。  
「あっ」  
お願い、と耳元で囁きながら、敦賀さんは私の中に、指を入れてきた。  
「あっ、ん、…今日だけ、ですよ」  
答えた私に、深く深く口付けて、敦賀さんは指の動きを速めてきた。  
「あっ、んんっ、んっ、あぁん」  
ちゅ、くちゅと、音が洩れる。  
 
片手で胸の先端を、片手で躰の奥を、唇には口付けの雨で、それぞれ愛撫されて、立ってられないくらい、感じてしまう。  
「んっ、んんっ、あっ、あぅんっ」  
また、ムズムズと高まってくるのがわかる。  
「んっ、ふぁっ」  
「イク顔、見せて」  
「ぃやっ、あんっ、あ、あああんっ!」  
唇を離して、敦賀さんが言った瞬間、私はまた、達してしまった。  
「かわいいよ、キョーコ」  
敦賀さんは、ちゅ、と唇にキスを落として、私の体を反対に向けさせ、鏡に手をつかせた。  
……びりっ。  
ストッキングの穴をさらに広げて、  
「あっ、あああっ、」  
下着の端から敦賀さんの大きくなったものか入ってきた。  
「すごいよ、キョーコ。すごく締まる」  
そんな恥ずかしいことを言いながら、腰を動かし始めた。  
「あっ、あんっ、や、おっきぃ」  
中に入ってきた敦賀さんのは、温かくて、奥の奥まで入ってくる。  
「んんっ、…あっ、あんっ、あんっ」  
腰を掴んで逃げられないようにされて、ぐっ、ぐっと内襞をすられる。  
「キョーコ、前見て?」  
敦賀さんの声に、前を見ると、  
「あっ、いやあっ!」  
はだけたチャイナドレスで、真っ赤な顔して、後ろから敦賀さんを受け入れる、いやらしい私がいた。  
 
「いやっ!敦賀さっ、こん、…の、いやぁ」  
あまりに卑猥な光景に、嫌々と首を振る。  
「嫌?鏡、見てから、キョーコのここ、すごく締まったのに?」  
「いやっ、ああっ、あんっ」  
敦賀さんは、意地悪く、私に言葉をかける。  
「ほら、キョーコ。ちゃんと見て?キョーコのかわいい姿」  
「やぁっ、み、れ、ないぃ」  
涙目になって駄々をこねても、許してくれない。  
「嫌なら、やめるよ?」  
ここまできて、それは困る。  
「んやっ、やめ、ちゃ…、やだぁ」  
「じゃあ見て?ちゃんと」  
仕方なく、鏡の中の自分と目を合わせる。  
「あっ、あんっ」  
「キョーコ、やらしい顔してるね」  
「あっ、いやぁっ、…いっちゃ、やぁっ」  
「チャイナドレスもはだけて、破れたストッキングがいやらしいね」  
「やっ、つ、るがさっ…が、した、くせにっ」  
敦賀さんは、意地悪を言いながら、私の中をかき回して、激しく奥まで入ってきた。  
「あっ、あっ、あんっ、…ひぅっ、んんっ」  
一番、感じるところを、ぐりゅっと擦られて、脚ががくがくと震える。  
「あっ、つ、つるがさっ、んあああっ」  
ぐぐっと、奥まで突かれた瞬間、私はまた、高みに昇った。  
「はっ、すごいね、キョーコ。イキっぱなしだ」  
 
繋がったまま、敦賀さんが言った。  
「やぁ、ん」  
ぐり、とイッたばかりのそこを刺激される。  
「ね、つるがさんも。キモチよくなってぇ?」  
後ろを振り向いて敦賀さんを見た。  
「充分、キモチいいよ。キョーコの中」  
敦賀さんは優しい目をして笑って、私を引き寄せてキスをくれた。  
「んっ、まだぁ」  
イッてないでしょう?  
「あんっ」  
私の言いたいコトがわかったのか、敦賀さんは、また、腰を動かし始めた。  
「じゃあ、遠慮なく…」  
そう言って、さらに腰をすすめる。  
「あんっ、…あっ、…るがさっ、きもち、いっ…よぁ」  
ぐち、ぐちゅといやらしい音が、聞こえる。  
「キョ…コ、俺も、キモチいいよ」  
「あっ、あっ、んぅっ、ああんっ、はんっ、…つるがさっ、」  
「…っ、キョーコっ、」  
お互い、名前を呼び合いながら、快楽に酔いしれ、  
「…んっ、またっ、きちゃっ、…んっ、つ、るがさっ、いっしょにキてぇ!」  
「はっ…、いいよ、キョーコ。…俺もっ」  
「あっ、あっ、あっ、んあああっ」  
「……くっ…」  
2人同時に達した。  
 
 
「いつのまに、ゴムなんて付けたんですか?」  
「秘密。でも、キョーコといつでも繋がれるように、持ち歩いてるから」  
 
そう言った敦賀さんは、子供みたいな顔して笑った。  
「…チャイナドレス、シミになっちゃいました」  
「いいじゃないか。そんな短いの、他の奴になんか見せられない」  
不意に、真顔に戻って言う敦賀さん。  
…ひょっとして。  
「ヤキモチ、妬いたんですか?」  
そう尋ねる私に、少し照れて、  
「悪い?」  
ぶすくれる敦賀さんは、ちょっぴり可愛くて、嬉しかった。  
「コレ、買い取りです」  
「そっか。じゃあまた、それ着てできるね」  
無駄に神々しい笑顔を私に向けて、さらっと変態っぽいコトを言う敦賀さんを、  
「もうしません」  
さくっと切り捨てながら、着替えを済ませてキッチンに向かった。  
「ご飯、食べましょう?」  
後からついてきて、食事の準備を手伝ってくれてる敦賀さんは、  
「デザートは、もちろん、キョーコだよね?」  
って甘えてくる。  
その顔、その声…。  
「やっぱり、卑怯です」  
答えた私に、にっこりと最上級に神々しい笑みを湛えて、  
「じゃあ、急いでご飯食べないとね」  
なんて言う、敦賀さんを見たら、凄く凄く、卑怯だと思ってしまった。  
 

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