『敦賀さんは、ダークムーンの頃から、京子さんの事を、想っていらしたみたいですが…』
『そ、そうみたいですね…』
『京子さんは、その頃は何ともなかったんですか?』
『その頃は…、そうですね。尊敬出来る先輩だなぁ、と思ってました』
テレビから聞こえてくるのは、私が昨日受けた記者会見の模様。
「へぇ…。ホントに、俺の気持ちに気付いてなかったんだ」
「あっ、ごめ…、なさっ」
スケジュールが合わなくて、結局、一緒の会見にはならなかったけど、何とか社長さんの許可も降りて、記者会見できるようになった。
敦賀さんは、先に会見を済ませて、
『彼女の、何にでも一生懸命な所が好きです』
とか、
『可愛くて仕方ないですね』
とか、テレビで見てるこっちが恥ずかしくなるような事ばっかり、言ってくれた。
『京子さんは、敦賀さんのどんなところが?』
『えーと、仕事のコトに真剣なとことか、紳士的で優しいところとか…、ですかね』
『そうですか。敦賀さん、素敵ですもんねぇ』
『そ、そうですね…』
『まぁー!真っ赤になって。照れてらっしゃる!!』
きゃあきゃあと、黄色い声をあげて騒ぐレポーターさん達。
その真ん中で、照れて俯く私。
「ホントだ。真っ赤になって…。かわいいね、キョーコ」
「あんっ、そ、それより、コレっ…」
敦賀さんは、そんな私の会見の様子を見ながら、一つ一つ、感想をくれる。
私はというと…、
「駄目だよ。会見が終わるまでは、このまま」
テレビに向き合うように、敦賀さんの上に座らされて、M字に脚を開かされ、敦賀さんのを飲み込んだままで、会見どころじゃなかった。
「い…じ、わるっ。この前は、優しかったのに…」
「キョーコがかわいいからだよ。ホラ見て」
服と、スカートの中に手を入れて、胸の先や、下腹部の茂みの奥の芽を、手で弄ばれて、テレビなんか目に入らない。
「んっ、みれ…、い」
『抱かれたい男No.1の敦賀さんと、お付き合いする上で、やっぱりいろいろ言われたりします?』
『そうですね。ないと言えば嘘ですね』
『不安になったりは?』
『不安になった時もありますけど、今はないです』
「これ、ホント?」
「あっ、ほんと、んっ、ですっ」
「それはよかった」
言いながら、敦賀さんは、ぐりゅり、腰を回した。
「ああんっ」
早く、突き動かして、楽にさせて欲しいのに、本当に、会見が終わるまで、このままで見るらしい。
『今日の芸能すくうぷ!は、抱かれたい男No.1の敦賀蓮さんのお相手、京子さんでした』
『いやー、ホント、うらやましいですねー』
『真っ赤になっちゃって、可愛らしかったですね』
「ホント。かわいかったよ」
かぷり、耳たぶをくわえて、敦賀さんが言う。
「つ、るがさん、はやくっ」
私の中に入ったまま、敦賀さんは私の体を反対に向けて、向かい合わせになった。
「焦らしてごめん。今から、いっぱい満足させてあげる」
そう言って、敦賀さんは、私に深く口付けてから、腰を動かし始めた。
この夜は、眠る事なんてできなかったけど、
「キョーコが俺のだ、って宣言できて、ホントに嬉しい」
って、何度も求めてくる敦賀さんが、本当に嬉しそう可愛かったので、まぁいいか、と思ってしまった。