この秋、私は初めて連続ドラマの主演に抜擢された。
内容は交通課の婦警である私が、数々の難事件を解決するという一話完結物。
恋人の敦賀さんに報告したら、まるで自分のことみたいに喜んでくれた。
私も、主役が貰えたこと自体もだけど、それで“敦賀蓮”という
目標に又一歩近付けた気がしたのがとても嬉しかった。
今日は番宣の為のポスター撮り。
私も婦警の制服姿でカメラの前に立った。
「はい、OK!京子ちゃん、上がってくれていいよ」
カメラマンさんの声に、ホッと緊張を解いた。
さて、と。今日はこの後オフなのよね。
楽屋に帰って着替えて・・・・あ、そう言えば敦賀さんも収録でこの局にいるはず。
この制服姿、敦賀さんにも見せたいなぁ。
そう思いついた私は、敦賀さんにメールを送る。
『今から逢いに行っても平気ですか?』
敦賀さんからの返信。
『これからしばらく待ちに入るから大丈夫。
三階の南側の一番奥の楽屋、分かる?』
『分かります、今から行きますね』
出来るだけ人目につかない様にしながら、私は敦賀さんの楽屋に向かった。
コンコン。ノックすると、すぐにガチャリと音がして、
狭いドアの隙間から部屋の中に引きずり込まれた。
「珍しいね、キョーコの方から逢いに来るなんて」
そこまで言った所で敦賀さんは、いつもと違う
私の姿に気付いて、言葉を止めた。
そのまま、何も言わずにじっと見つめられて、
思わず「変ですか?」不安になる。
敦賀さんは「・・・・・いや、凄く可愛い」
呟く様に言って、私との距離を縮め、一層熱っぽい視線を注いできた。
「可愛すぎて・・・・・もう、犯罪だよ」
そう言いながら、突然私を強く抱きすくめた。
上から敦賀さんの熱い唇が降ってきて、口の中を舌で蹂躙される。
瞬く間に思考力を奪われている内に、上着とシャツのボタンが手早く外されていく。
「だ、だめっ」
息をついた隙に何とか抗議の声をあげた。
「だめ、じゃないだろ。こんなそそる格好で来ておいて」
白いシャツの間から、ピンクに黒のレースで
縁取りされたブラジャーが露わになった。
「婦警さんは、随分いやらしい下着を着けてるんだね」
煽る様な口調で囁かれ、頬が火照ってしまう。
ううん、火照ってるのは頬だけじゃない。
いつの間にか敦賀さんのペースに巻き込まれて、身体の奥に火を点けられて。
「今日の撮影、男は何人位いた?」
「え?」
唐突な質問に戸惑って、すぐに答えられない。
「共演の長谷川さんとかも一緒だったんだろ?」
長谷川さんというのは、今回共演するベテランの俳優さん。
敦賀さん、まさか・・・・嫉妬してる?
いえ、敦賀さんのヤキモチは嫌と言う程経験済みだけど、
「敦賀さん、私と長谷川さんじゃ親子程の年の差があるんですよ」
「それは分かってるけど、長谷川さんだけじゃない。
監督もカメラマンもスタッフも、俺より先に
こんな可愛いキョーコを見た男皆に・・・・」
絞り出す様な声で続ける。
「嫉妬してしまうんだ」
パチンとフロントホックを外されて、大きな手で
乳房を包み込む様に揉みしだかれた。
「ゃ、ぁん・・・・だ・・・・め・・・」
「俺にしか見せないキョーコを、今ここで見たい」
乳房の中央で存在を主張し始めた突起を、きゅっと捻られる。
「あぁん!」
「キョーコ、こっちにおいで」
敦賀さんに促されて、私はドレッサーの前に立った。
鏡の中の私は、婦警の制服の上着とシャツを
はだけさせて、そこから白い胸元を覗かせていた。
物欲しげに潤んだ瞳が、こちらを見つめる。
「い、いやっ」
思わず目を逸らそうとすると、後ろから敦賀さんに頭を固定された。
「見てごらん、キョーコ。淫乱な婦警さんだね」
敦賀さんは私をひょいっと抱き上げ、ドレッサーに座らせた。
両脚をぐいっと広げられ、跪いた敦賀さんの
鼻先に私の恥ずかしい所がある格好になる。
「凄いね、キョーコ。ショーツにいやらしい染みが出来てる」
そう言って、敦賀さんはそこに唇を当てた。
ショーツ越しに舌で割れ目をなぞられて、
「ひぁ、ん・・・・・あ、ぅん」
凄く感じちゃう、感じちゃうけど、
一枚の布の遮りがもどかしくて、じれったい。
お願い・・・・・直接触って欲しいの・・・。
「キョーコ、そんなに動いたら落ちちゃうよ」
「だ、だってぇ」
「しょうがないな」
敦賀さんは私をドレッサーから下ろす。
「手を付いて」
ドレッサーに手を付いた私は、敦賀さんに向かってお尻を突き出すポーズになった。
・・・・やだ、恥ずかしい・・・・。
ミニのタイトスカートを腰の辺り迄捲り上げられて、
「Tバックだなんて、やっぱり婦警さんは悪い子なんだね」
敦賀さんは今度は私のお尻にチュッとキスをした。
そんな所にキスをされるのは初めてで、
それだけで私はますます昂ぶってしまう。
「こんな所、他のヤツには見せない?」
敦賀さんの手が前に回ってきて、ショーツの中に
入り込んで、クリトリスを刺激した。
「・・・あぁ、ゃ・・・・・いぃ、す、ごく・・・」
やっと触ってもらえて、私は又淫らな蜜を溢れさせた。
「キョーコ、ちゃんと答えて。こんなことさせるの、俺だけ?」
「・・・・はぁ・・・も、つる、が、さん、だけ・・・
つるがさん・・・だけですぅ・・・」
「じゃあ、これは?」
敦賀さんの長い指が私の中に忍び込んで来た。
熱く蕩けた内部を引っ掻く様に刺激されて、
「・・・いぁ・・・・あん・・・・だめぇ・・・」
「ここはダメだなんて言ってないけど。
婦警さんは淫乱な上に嘘つきなんだね」
そう言って、くちゅくちゅと音を立てて掻き回された。
「や、ぁあん、つ、るが、さん・・・・もう・・・」
いやらしい蜜が、私の脚を伝って滴り落ちた。
「も・・・・ダメ・・・・・イっ・・・ちゃ・・・・」
突然指を抜かれて、私は絶頂の直前で放り出された。
「や、何で・・・?」
思わず振り返って、恨みがましい目で敦賀さんを見てしまう。
「これからもっといいモノあげようと思ったんだけど」
敦賀さんはいつの間にか、膨張した大事な所にゴムを被せていた。
「でもキョーコは指の方がいいんだね」
――違う、違うのに・・・。敦賀さんの意地悪。
「・・・・教えて、キョーコが一番好きなモノ」
「・・・・つ、つる・・・・が、さんの・・・・・おっき・・・いの・・・」
「大きい・・・・・何?」
「・・・いじわる・・・!」
お願い、これ以上いじめないで――変になっちゃう・・・。
「ほら、言って」
敦賀さんに促されて、私はとうとう一番恥ずかしい言葉を口にした。
「お****・・・!つるがさんの、お****が、好きなのぉっ――!」
「入れてほしい?」
「ん、お願い、はやくぅ――!」
漸く敦賀さんの熱くて大きなモノが、私の中を掻き分けて入ってくる。
「キョーコ、すごいよ・・・・・締め付けてくる」
待ちわびていた私の中は、敦賀さんのモノに
熱く絡み付いて、一緒に溶けようとしている。
後ろから激しく突き上げられて、
「は、ぁあ、はん、いい、・・・きもち、いぃ、よぉ」
「俺も、すごく、いい・・・キョーコ、前見てごらん」
顔を上げると、鏡に快楽に喘いでいる自分が映っていた。
「いや、いやぁっ」
「凄く、いやらしくて可愛いよ」
「あ、ゃだ・・・・はずかし・・・・・はぁん、いぃ、もっとぉ・・・」
もうダメ、頭が真っ白になっちゃう。
「ぁん、あぁ、つる、が、さん、つるがさぁん――!」
「キョーコ、一緒に――!」
「あ、もう、イク、イッちゃう、んぁあぁああん――!」
〜〜〜〜
「ごめん、見境無くて」
二人で果てた後、敦賀さんがすまなそうに口にした。「いいですよ」
どんなあなたでも、私はあなたが好きだから。
「ホントは手錠なんかも使ってみたかったなぁ」
「もう、何言ってるんですか!」
わざと怒った様な声を出すと、広くて逞しい胸に抱き寄せられた。
「ドラマ、頑張って。君は頑張りすぎちゃう位
頑張る子だけど、何かあった時は俺が傍にいるから」
「はい」
そして、今度は穏やかで優しいキスを交わす。
そう、敦賀さんと一緒ならどんなことも乗り越えていける――きっと、ね。