疲れたキョーコが眠っちゃって、寝苦しそうにしてるのを見た蓮が膝枕してあげる。
「…ん…」
「起きた?最上さん」
「……つつつ、敦賀さんーーー!?私っ!!!」
「ごめんね、寝苦しそうにしてたから、ちょっとくらい楽になるかと思って…」
「そんな、敦賀さんが、私なんか、膝枕なんか、させてしまって、ごめんなさい、申し訳ありません!!」
「前に俺が膝枕してもらっただろ?お返しだよ」
「でも、そんな、後輩がずうずうしく!」
「…いや、お返しどころか…やっぱり俺のほうが得をしてるかな…」
「…?敦賀さん…?」
「…なんでもないよ」
キョ−コは知らない。
髪を撫でられる気持ちよさのあまり…蓮の手にすがり付いて笑顔を浮かべていたことに。