悪い夢を見てしまい、うなされ、飛び起きるキョーコ。
横で寝ていた蓮が尋ねる。
「どうしたの、凄くうなされてたみたいだけど」
「ごめんなさい、起こしちゃいましたね」
「怖い夢でも見た?」
「・・・・・はい・・・・・・・」
「どんな夢?」
「・・・・敦賀さんが、どっかに行っちゃう夢・・・」
「バカだなぁ、君を置いてどこかに行く訳ないだろ?
朝まで手握っててあげるから、安心してお寝み」
「ありがとうございます、心配かけてごめんなさい。
敦賀さんの手、あったかい・・・」
安堵した様な表情で眠りに落ちていくキョーコ。
その寝顔を愛おしげに眺める蓮。