「ああっ!お、おっきくって、かたいっ、のっ、奥に、当たって、ああん!  
 熱い、熱いよぉっ!いいっ、きもち、いいのっ!もっと、もっと突いてぇ!  
 あっ、あっ、すごいっ…っ…んぁっ、そんなに、しない、でぇぇ…  
 やだっ、ああん、もぉ、死んじゃうぅっ、壊れ、ちゃう、よぉっ!あぁっ、あん、あんんっ!  
 い、イっちゃうっ、イっちゃ…ぅう!あっ、あっ…っ…あぁあああぁっ、ぁああぁああああっ!!!」  
 
脳天を突き抜ける激しい快感の轟き。  
重いまぶたの隙間から霞む視界が徐々に広がっていき、自分が夢を見ていたことにぼんやり気付いた。  
夢…だけど……。  
身体の中心がビクビクと震えていて、その感覚は現実のものだと示していた。  
 
「おはよう」  
 
耳元で囁かれて、背筋がぞくりと震えて、再び快感が脳裏に蘇る。  
混乱する頭で今の状況を必死に確認した。  
 
敦賀さんに後ろから抱きかかえられ、その大きな身体でしっかりと全身を固定され、  
前に回された手は私の秘部の上にある突起に添えられていた。  
「つるが、さん…せ、説明…」  
まだ息が整わなくて、まともに反論できない。  
シーツの中も、敦賀さんの身体もその手も…そしてなにより自分の身体が熱く疼いて、  
おまけにはっきり覚醒していなくてうまく考えが働かない。  
「キョーコの夢、見たから…つい…」  
「どんな…夢、ですか?」  
ちょっと身を捩るだけで、添えられた手が少し動くだけで再び反応してしまいそうで、  
敦賀さんの言葉に自分の気をそらそうとした。  
「ん…すごくいやらしい夢」  
「え?」  
 
「キョーコがね、我を失って乱れに乱れて…すごくいやらしいことを言って…大きな声でアンアン啼いて。  
 もっともっとってすごい動きで腰を振ってた」  
夢の中の自分の痴態を全部見られていたみたいで、カァァァっと顔が燃えそうに熱くなった。  
「真っ赤になって、可愛い」  
敦賀さんは私の耳たぶをそっと噛む。  
そんなわずかな感覚にも今の私はビクンと反応して、身体の中心がさらに熱くなった。  
「必死に声を押し殺してるいつものキョーコも可愛いけど…あんな風に淫らに喘ぐキョーコも見てみたいな」  
そう言うと敦賀さんは、私の片足を持ち上げて、自分のモノをぐいっと押し入れてきた。  
「ぁああんっ!!」  
まだそこは愛撫されていなかったにもかかわらず…  
待ちわびた感覚に思わず大きな声をあげてしまって、慌てて両手で口を押さえた。  
「そんなに…気持ちいい?」  
恥ずかしくてたまらなくて、ぶんぶんと首を振った。  
「キョーコの嘘つき」  
拗ねた子供みたいに言った敦賀さんは、持ち上げた私の足を再び下ろして、しっかりと閉じ合わせてしまった。  
敦賀さんのアレが…私の中で熱くて…すごく大きく感じて…  
動いてくれるのを待ったけど、敦賀さんは私の胸の頂きに手を移して、  
くりくりとその固くなった突起で遊び始めた。  
「ん…ふ……ぅ…」  
強く押さえている唇の端から、たえきれずに声が漏れる。  
「コリコリになってる…キョーコ、ホントはすごくいやらしい子なんじゃないの?」  
 
本当はいつも敦賀さんに抱かれながら、さっきの夢みたいなこと、考えてる。  
本当はいつも、あんな風にいやらしい言葉を叫んでしまいそうなの。  
だから必死に声を押し殺してる。  
私がすごく淫乱って知られたら、嫌われちゃうんじゃないかって怖くて。  
「…いやらしい子、嫌い、ですか?」  
「嫌いじゃないよ…どんなキョーコも好きだよ、嫌いになんかならない。だから…好きなだけ乱れてごらん」  
「そんなこと、言わないでくださいっ、ほんとに…我慢できなく、なっちゃう…」  
「ほら、我慢、しないで?」  
「あぁっ!」  
敦賀さんはゆっくりと大きく動き始めて、また高く声を発してしまう。  
自分の腰をぐいぐいと押し込んできて、動きに合わせて私の身体を引き寄せる。  
他の男の人の行為がどういうものなのか全く知らないけれど、  
敦賀さんが攻める全ては絶妙に私の快感を刺激してくる。  
こんなに気持ちいいことが世の中にあったなんて…敦賀さんに教えられるまで、想像もしなかった…。  
 
「い、いやぁっ、頭が、真っ白に、なっちゃ…う…っ」  
理性が飛んじゃうっ!飛んじゃったら、さっきの夢みたいに、私…!  
「いいからっ、我慢、しない、でっ」  
「ああっ、もう、ダメ、なのにぃっ!」  
「キョーコの中、どう、なってる?」  
「あっ、あっ…っ…はぁっ」  
「お願い、教えて」  
 
「や、やだっ、そんなの、言えないっ」  
「お願い…ね?」  
 
首筋に、背骨に、唇を…そして舌を這わせて、確実に私の理性の糸を揺らす。  
 
「つ、つるがさん、の、おっきくって…かたいっ、のっ、奥に…ぁあっ…ああっ!」  
「奥に、…っ、…当たってる?」  
「うんっ、うんっ、いっぱい、ぐいぐい、きちゃってて…あっ…やだぁ、もぉ、だめ、だよぉっ」  
 
もう無理…抑えられずに、自分の口からいやらしい言葉がどんどん溢れてくる。  
 
「ダメじゃ、ないだろう?ぐしょぐしょだよ、キョーコの、中」  
 
いやっ、そんなこと、言わないでえ…っ  
 
「だって、あつ、熱い、のぉっ!きもち、よすぎて、めちゃくちゃ、なっちゃうっ」  
 
やだぁ、私ったらなんてこと言って…恥ずかしい…恥ずかしいのに、そんな自分の言葉にも感じちゃうみたい…っ  
だって、言葉に、喘ぎに、敦賀さんも煽られるみたいに激しくなってくんだもの…!  
 
「はぁっ、んっ、すごいねキョーコっ、締め付けすぎ、だよっ」  
 
悦んでる敦賀さんが、愛しくて、嬉しくて…  
 
「ああっ、ああんっ!敦賀、さんっ、もっと、あっ、んぁっ!」  
「もっと?」  
 
一層早く力強く突き上げられて、激しさに溺れて…気付いたら自分も腰を押し付けるように振ってる。  
 
「あっ、うそっ、やだっ、そんなに、しない、でっ!」  
「もう…歯止め、利かないよっ」  
「あっ、ああっ、あん!あっ、ぃやっ!おかしく、なっちゃ…っ…あっ!あぁん!」  
「……キョー…コっ」  
「あああっ、あああんっ!あんっ、あっ、あっ、イっちゃう、イっちゃううっ!!」  
「…いいよっ…おいで」  
「んぁっ!ああっ!!あぁあっ、ぁああああぁああっっ…あっ…――――!!!」  
 
理性を吹っ飛ばして、思いっきりいやらしい言葉を言い続けてた自分の姿がはっきり認識されてきて…  
薄れていた意識から戻ってきたら、激しい羞恥で顔を覆った手が外せない。  
敦賀さんの反応が気になって…そぉっと指の隙間から覗いたら、  
達したせいなのか、疲れたのか…敦賀さんはすぅぅ、と気持ち良さそうな寝息をたてていた。  
なんだ、と気が抜ける。  
 
敦賀さん…いつから起きて…私のこと、触ってたのかしら。  
長い睫毛、まっすぐに高く伸びた鼻、綺麗な肌、柔らかな髪…  
ひとつひとつにそっと触れてみる。  
「好き…」  
こんな素敵な人が私の恋人なんて…覚めない長い夢でも見てる気分。  
「私の…私だけの、モノ…」  
なんて、自惚れても、いい?  
たくましい胸にそっと触れて、ほっぺをぴたりと寄せてみた。  
「大好き…愛してるの…好きすぎて、苦しくて、時々、死んじゃいそう」  
「それは困るな」  
「なっ…?!!」  
ガバっと顔を起こしたら、敦賀さんがものすごく嬉しそうにこっちを見て微笑んでた。  
「ひどいっ!寝たふりしてたんですかっ」  
「ふりじゃないよ、ウトウトしてたんだ。キョーコが起こしたんじゃないか」  
「ど、どこから聞いて…」  
「私だけのもの、ってあたりからかな」  
「……そ、それは、あの、つい…」  
「キョーコのものだよ。俺の全てはキョーコにあげる」  
私の頬に手を伸ばして、大事そうにそっと触れてくれる。  
「そんな…もったいない、です…」  
「もらってくれる?」  
そんなに壊れ物を扱うみたいに大切にされる価値、自分にあるのかな…  
小さな不安で胸がチクリと痛んだけれど、  
下から駄々っ子のように見上げられて、思わず小さく「はい」と答えてしまった。  
敦賀さんはそれを聞いて、また本当に嬉しそうな笑みを浮かべて、  
「でも死んじゃイヤだよ。俺のそばにずっといて」  
私をぎゅっと引き寄せて、甘える子供みたいにすりすりしてきた。  
 

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