捕まえた怨キョを、常に懐に入れているレイノ。
怨キョは青ざめ、小動物の様にぷるぷると全身を震わせ、レイノの懐にいる。
隙あらば逃げ出そうとするが、棺で眠っている間もレイノは懐に手をあてて、怨キョを離そうとしない。
レイノは微笑みながら、服の上から震える怨キョの全身を指で撫でる。
「……俺が、怖いか?」
小さな声で、嫌がる怨キョ。レイノが懐に手を入れ、直に怨キョの全身をまさぐる。
驚いた怨キョはレイノの指に噛み付く。
レイノ、わずかに手を止めるが、口の端を上げ、再び撫で始める。
次第に微かな喘ぎ声が混じり始め、怨キョの息が上がってくる。
「……お前は一生、逃がさない。俺と、ずっといるんだ。キョーコが手に入ったら一緒に可愛がってやるよ……」
懐から怨キョを優しげにつかみ出すレイノ。青ざめながらも赤く、瞳を潤ませレイノを見る怨キョ。
レイノは微笑みながら怨キョに口付け、全身に舌を這わせる。
怨キョは泣きながら喘ぐ。
レイノがショータローに襲われた。
「おら、どうした。少しは抵抗しろよ!」
「……っ」
顔をしかめつつ、顔以外の全身をショータローからボコられている時、レイノの左手は庇う様にずっと
懐から離れなかった。懐の中でぶるぶると震えている怨キョ。
実態がないんだし、庇うのもヘンなんだけどな……。
ショータローがレイノの胸倉を掴んだ時に、怨キョは思わずレイノの首から顔を出し、
ショータローの手に噛み付く。
「!?……ってぇ」
突然の鋭い痛みに手を引っ込めるショータロー。不可思議に成り行きを見守るレイノ。
「?……てめー、服に何か仕込んでんのか?」
ショータローの言葉に、ゆっくりと微笑むレイノ。
「……さあ?」
先ほどキョーコを襲ってた時は、俺の胸に散々噛み付いていたクセに。
レイノは、するりと懐を撫でた。