「あっ、あっ、あぁんっ、んっ、んんっ、はぁ、つ、つるが、さんっ、もう、だめぇっ」
「ダメじゃないよキョーコ、ほらがんばって」
昼の休憩時間、ロケバスの中。
俺を心配してやってきたところを捕まえて少し弄んでやると、キョーコの理性はいともあっさりと飛んでしまった。キョーコは軽井沢、俺は沖縄、離れていたのはほんのわずかだったはずだが、
その刹那でさえキョーコの身体を疼かせるには充分だったらしい。
まあそんな身体にしたのは俺なわけだが…正直これほど従順に育ってくれるとは。
嫌がるキョーコの下着をすりあげるとすでにそこはしっとりと濡れて張り付いていて、
濡れた指をぺろりと舐めて不敵に笑った俺の顔に真っ赤になったキョーコは、
恥ずかしがりながらも自ら懸命に俺を脱がせてその肉棒に身を落とした。
座ったままでほとんど何もしていない俺を悦ばせようと必死に腰を振るキョーコが可愛らしい。
疲れてはぁはぁと息を荒げて動きを止めてしまったキョーコの細い肩を引き寄せ、
その襟元を強引に広げ、ちゅうっと強く吸い付いた。
「あっだめです!まだ撮影が…」
「見えないよ…ここも見えない」
唇を下げていくとキョーコはいやらしくのけぞり、その喉元を露わに見せ付ける。
全ての動きが、表情が、俺の欲望を激しく揺さぶる。
「ほら、もうおしまい?」
俺の言葉にキョーコは再び動き出した。
「んっ、ぁんっ、まだ、終わりじゃ、あっ、あぁんっ!つ、つるが、さん、いつもよりっ…」
「いつもより?」
「…っ…かたいっ、気が、します…んぁっ、あっ、どうしよ、きもちいっ」
「キョーコに会いたくて…でも我慢してたからね、溜まってたのかな」
「あ、はぁ、こんなっ、いっぱい、硬くなる、だったら…んっ……時々しか、しないほうが…っ」
「俺はいいけど。キョーコはそれでいいの?」
「や、やだぁっ!毎日、してほし、です…あ…やっぱり、もぉ、だめぇ」
キョーコはまた止めて息を整える。
「今日のお姫様は休憩が多いね。ダメな子だな」
「はぁっ…ごめ、なさい…」
そういえば昨夜は俺がいなくて眠れなかったんだったな。
「しょうがないな、じゃあ俺の番」
「えっ!あっ、だめっ、あぁあっ!!」
キョーコの腰をしっかりと掴み、下から小刻みに突き上げる。
ゆるい動きに焦らされているような気がして実は少々悶々としていた。
そろそろ俺の好きなようにやらせてもらおうか。
「…っ、ほらっ、悦んでるよ、キョーコのココ、見てごらん、いやらしい液で、ぐじゅぐじゅになって」
天を仰いで喘いでいたキョーコの頭を押さえ、無理矢理結合部分を見せ付ける。
「あっ、や、やだっ、つるがさ、の、おっきぃのっ、入って、入ってるぅっ!」
「嬉しそうに呑み込んでるね。最初は入れるのも、大変だった、のにっ、今じゃ、こんなに大喜びだ」
「あぁっ、だ、だってぇ、美味しい、のっ、つるがさんのっ、いっぱい、おいしくて、たまんないのぉっ!」
こんな淫乱な台詞を吐かせるように仕込んだのも俺。
普段はキスだけでも真っ赤になって恥ずかしがるのに、理性が飛ぶとこうして淫らに叫ぶ。
このギャップがたまらない。もっと淫らに開発しようと思うと楽しみが尽きない。
俺も快感が高まってきて、動きをより大きく、そして激しく変える。
ぐっ、ぐっ、と高く深く突き上げると、それに合わせてギシギシとバスが軋む。
「ああっ!ああぁっ!つ、つるがさんっだめぇえ!バス、揺れちゃうっ、バレちゃうぅっ!」
「んっ…っ!あー、そうだね、社さん、来るかも、しれないしっ」
ここにキョーコを呼んだのは彼だ。
来るわけがないが、そう言うとキョーコの中がきゅっと締まった。
「やだっ、そんなの…あぁんっ!だめ、だめぇ、あぁっ!」
「くっ…、じゃ、やめようか?」
やめられないくせにダメなんて、よく言うねキョーコ。
動きを止めてやると、キョーコはその一瞬の中断も我慢できないのか、しがみついて必死に腰を振り始めた。
ゆったりと観察しながらその奥を味わうようにこね回してやる。
が、キョーコはそれがお気に召さなかったらしく、イヤイヤと駄々をこねるように首を振った。
「あっ、あぁっ、違うのぉ、もっと、もっと、ぐいって、さっきみたいに、して?
お願い、もっと、突いてっ、激しく、してぇっ…!意地悪っ、はやくぅっ、きてぇ、イきたい、のっ」
「こらこら待ちなさい、わかったから」
俺もそうしたいと思っていたところだ。
期待通りに突き刺すように腰を振り上げる。
跳ね上がって逃げる腰を押さえつけるとキョーコはますます甲高く悦びながら最後の啼き声をあげた。
「あぁああっ!ああんっ、やだっ、イっちゃうぅっ!あっあっあぁあっ…あっっ…あぁあああっ……!!」
「んっ……っ!」
かぶりつきたくなるような喉元を俺に見せつけながら、ガクガクと全身を震わせてキョーコは果てる。
その姿に満足し、ぎゅうぎゅうときつく肉壁に締め上げられて、俺も固く押し込めていた欲望を存分に解放した。
自分とキョーコの身体と服を整え頬を軽く叩いてやると、
正気に戻ったキョーコは紅く頬を染め、潤んだ目で「敦賀さんのバカっ」と呟いた。
「さんざん乱れておいてその言い草はひどいな」
「あの…今夜、お部屋に行ってもいいですか?」
「まだ足りないの?」
「…っ…そんなこと…あります…けど…」
「ダメだよ、百瀬さんが心配するだろう?」
額にキスをしてやったがキョーコは拗ねたらしく、ぷいっと逃げるようにバスから出て行ってしまった。
あの様子だと、今夜は我慢できずにやってくるだろうな。
バスを降り、こぼれそうになる笑いを噛み殺しながら撮影所に向かっていると、途中で緒方監督に出くわした。
監督は俺の顔を見ると沸騰しそうに真っ赤になって、
「そっそろそろっ、あのっ撮影、始めますっ」
と焦ったように取り繕った。
そうか、気付かれたか、あるいは見られたか。
このことを言ったらまたキョーコは悦ぶだろうか。
「はい、わかりました」
笑顔で監督に答えながら、今夜の楽しみがまた増えた、と内心思った。