「敦賀さ〜ん、このフライパンおかりしますね」  
「ああ・・・」  
現在、蓮は自宅のキッチンで料理をするキョーコの姿を見ていた。  
なぜこのような状況にあるかというと、  
事の発端は1週間ほど前からのことであった・・・・・。  
蓮は近頃、最上キョーコが自分を避けていることに苛立っていた。  
しかも、それらしい理由にも思い当たらない為さらに苛立ちが募る。  
自分では、冷静を装っているが、どうやら以前にも似たようなことがあったが、  
周りにまで怯えられるほどに、表情にも出ているらしい。  
 
避けられ始めたのが一週間ほど前。だが、その日は和やかに会話をしていた。  
その中に、避けられる理由になるような話題はなかったはずだ。  
しかし、実際その次の日からキョーコに避けられ始めたのも事実だ。  
・・・以前、不破のPV出演後に蓮に怯えて避けていたときとは違い、  
顔をあわせると、ぎこちなく挨拶位はしてくれるが。だが何かと理由をつけて  
蓮のもとから離れていってしまう。  
・・・正直、初めて本気で惚れた女性からそんな態度をうけて、面白いわけがない。  
一般的にはそういった場合は凹むのが普通なのかもしれないが、  
蓮の場合、・・・いや、もちろん凹んではいるが、それ以上に理不尽なその行動に  
怒りが強く出てしまうようである。  
そんな状態が続き、苛立ちもピークになっていた今日、たまたま事務所でキョーコに  
出逢った。蓮は、今にもまた逃げ出しそうなキョーコに先手を打つべく、  
出会い頭にこう言ったのだ。  
 
『やあ、こんにちは。今、帰り?それならこれから一緒にご飯でもどうかな?』  
『えっ!?・・・いえ、あの・・・・』  
『都合が悪いの?そうか・・・残念だな・・・・。実はここ何日か映画の撮影も忙しくて、  
まともに食事をしていなくてね・・・。  
でも一人だとどうしても食事を摂る気にはなれないから・・・・』  
蓮がいかにも悲しそうな表情を作ってそう言うと、キョーコは蓮が言い終える前に  
そのセリフに反応する。  
『な・・・・だ、駄目ですよ!大切な映画の撮影中に食事をしてないなんて・・・・!!  
倒れたりしたらどうするんですか!!』  
蓮が思っていたとおり。こういえばきっと誘いには乗るだろうと思っていたが、  
案の定、キョーコはその面倒見の良い性格から放っては置けないようだった。  
そして、外食だと栄養が偏るから、という理由で、自分が食事をつくると言い、  
そして現在の状況にいたる。蓮とって、願ったりな状況ではあるが・・・・  
(・・・部屋で二人きりっていうのもな・・・・)  
蓮に食事を摂ってもらうという使命感に燃え、近頃の行動なんて忘れたかの様な  
キョーコの料理をする姿を見ながら蓮は小さくため息をつく。  
 
以前にも何度もこういう状況はあるとはいえ、キョーコへの想いを自覚してしまい、  
しかも久々に手の届く距離に彼女がいるという状況で、蓮は平静を装うのも  
精一杯だというのに。・・・だが、それでも、避けられている理由を聞かなくては。  
ずっと最近のような状況が続くと、蓮の精神が持たない。  
・・・彼女の存在は、蓮自身今まで味わったことのない気持ちを色々と教えてくれる。  
幸せな気持ちや、切ない気持ち、嫉妬心・・・・。その度に、彼女が自分にとって、  
特別な存在なのだと思い知らされる。  
「―――ですか?・・・・敦賀さん?聞いてますか?」  
「あっ・・・ごめん。何かな?」  
「大丈夫ですか?やっぱり疲れてるんじゃ・・・そんな所に立ってないで座って  
待っていてください」  
そう告げると、やはり蓮から目をそらしてしまう。・・・やはり、避けられているのは  
継続中らしい。  
「・・・それより、さっき、何を聞いてたのかな?」  
「あっ、ええと、敦賀さんは卵焼きは甘いのとしょっぱいの、どちらがお好きですか?」  
「うーん・・・どちらかというと甘くない方がいいかな?」  
「そっか・・・・。やっぱり男の人って卵焼きはしょっぱい方が好きなのかな・・・」  
小さく、何気なく言った言葉の中に、蓮はとある男の存在を感じる。  
・・・キョーコの中に、幼い頃からずっと大きく存在し続ける、あの男。  
彼女の中にある彼の存在に、蓮の中で何かがはじけ飛んだ。  
「・・・ふーん、不破は、塩味の卵焼きが好きなんだ・・・?」  
恐いほどの作り笑いを浮かべると、蓮はコロンの火を止め、キョーコの背後へと近づく。  
「な、何の事ですか・・・?私はただ、一般例を言っただけです・・・・」  
そう言って蓮と距離をとろうとするが、蓮が逃げられないようにキョーコの腕を  
つかむ方が早かった。  
「まあ、あいつの事なんてどうでもいいんだ。・・・それより、聞きたいことがあったんだ。最近、俺の事を避けてるね。どうしてなのか教えてくれるかい?  
・・・ほら。今だって俺の顔を見ようとしないよね?」  
眩しいほどの作り笑いを崩さず、蓮は今までの苛立ちと不破への嫉妬心で  
冷静さを失っていた為、思わず手から伝わる彼女の体温をもっと欲し、背後から  
キョーコを抱きしめる。  
 
つ、敦賀さん!?」  
「・・・言ってくれるまで、離さないよ・・・?」  
「で、でも・・・それは・・・・」  
それでもやっぱり言おうとせずにキョーコは口ごもる。  
(・・・・困ったな・・・・)  
思わず抱きしめてしまったが、その腕の中のぬくもりや、髪からのシャンプーの香りに、  
理性がなくなりそうになっていた。しかし、大切な人だからこそ、傷つけたくはない。  
そんな時、不意に腕の中の愛しい少女が、聞こえるか聞こえないかという程の声で呟く。  
「・・・嫉妬・・・」  
蓮は一瞬、自分の事を言われたのかと思い、ドキッとする。だが・・・  
「敦賀さん・・・この前、今撮影してる映画で共演してる女優さんと、食事をしたって  
言ってたじゃないですか。今まで、そういう事は断ってるって、社さんが前に  
言ってたのを思い出して・・・・だから、その人は特別なのかな、と思うと、なんだか  
自分でもわからないくらいにイライラしていて・・・・それで、それは何なのかなって  
考えてたら・・・その・・・・」  
しどろもどろになりながらそう言うキョーコに恋愛には疎い蓮も、さすがに彼女の  
言おうとしてくれてる想いに気づく。  
蓮は今までの嫉妬や苛立ちが全て溶け、それと同時に今まで感じたことのないくらい、  
心の中に温かい気持ちが溢れてくるのがわかった。  
(俺も、彼女への気持ちに気づいた時、似たような事をしていたな・・・)  
蓮は苦笑いしつつ、大抵の女の子なら蕩けてしまうであろう優しい笑みで  
キョーコを見つめる。  
 
「・・・・・。キョーコちゃん・・・」  
「え・・・・?」  
キョーコが真っ赤な顔をあげ、恐る恐る蓮の方を見ようとすると、蓮はそっと  
唇を重ねる。何が起こったか理解できずにいるキョーコに、蓮は眩しいほどの笑顔で  
微笑む。  
「・・・敦賀さん、何か・・・・怒ってますか・・・?」  
「・・・・。どうしてそうなるのかな」  
蓮が苦笑交じりにそう問いかけるとキョーコは依然として混乱しながら返す。  
「だ、だって、そんな眩しい笑顔だし、それに・・・」  
「―――。そういう、困った事を言うんだったら・・・・・」  
今度は先ほどとは違い、深く、貪るように口付け、舌を絡める。  
最初は戸惑っていたキョーコも、ぎこちないながらにそれに応え始める。  
「好きだよ、キョーコちゃん」  
激しいキスの合間に、蓮はキョーコの耳元で、甘い声で囁く。  
キョーコは蓮の気持ちなど全く気づいていなかったらし、驚いた顔を見せたが、  
すぐに昔から蓮が大好きだった、明るい笑顔を返してくれる。  
「・・・・私も、好きです」  
そして今度はキョーコから触れるか触れないか程度の口付けを返してくれる。  
そんなキョーコに対し、蓮は愛しい気持ちが止まらなくなり、彼女を  
俗に言うお姫様だっこで抱き上げる  
「ごめん、俺、もう自分を止められないみたいだ・・・・」  
「え、敦賀・・・さん・・・?あ、し、食事、作ってる途中だし・・・」  
「大丈夫、ちゃんと後で食べるから。でも今はそれよりも、キョーコちゃんを・・・・」  
蓮がそう言うとキョーコはさらに真っ赤になってうつむく。  
「でも、キョーコちゃんは、そういうのは嫌?キョーコちゃんが嫌がることは  
したくないから・・・・」  
 
蓮が不安そうに尋ねるとキョーコは少しの間を置いて、小さく首を横に振る。  
それを見て安心すると、蓮は寝室までキョーコを運ぶと、ベットに、大切な  
宝物を扱うかのようにそっとキョーコを下ろし、そんな彼女の上に覆い被さり  
また激しく口付けを貪る。時折漏れる彼女の吐息が、蓮にさらに火をつける。  
「ん・・・・あっ!敦賀さん・・・待って・・・・」  
そっとキョーコの服の上から胸のやわらかいふくらみにそっと触れると  
甘い声があがる  
「ごめん、そんな声を聞いちゃうと、余計待てないな・・・」  
「あっ・・・や・・・。う・・・ん・・・ダメ・・・」  
「恐い・・・?」  
蓮に応えようとしつつも、固くなっているキョーコに、緊張を溶かすように  
額や頬、唇などに小さい口付けを繰り返しつつ、優しく問い掛ける。  
「ん・・・ちょっと・・・。あの・・・・私・・・・・。初めて、なので」  
「大丈夫だよ、力を抜いて・・・・」  
蓮は、おそらく小さい頃からキョーコが色んな初めての事を不破と重ねて来たで  
あろうことを思い、自分がそんな中で一番なの序にとって大切な体験をする、  
初めての人物になることに、それを許してくれたことに、限りない幸せを感じる。  
そっと、彼女の服のボタンを外し服を脱がせると、今度は下着の下に  
直に手を入れて、小さいながらに形のいい、やわらかい膨らみを包み込む。  
そして、そのふくらみの中心部にある、小さな突起に、軽く刺激を与えると  
今までの中で一番大きな、甘い声があがる。  
「ああ・・・・っ!」  
「もっと・・・・もっと、声を聞かせて・・・・」  
そう言うと、もっとキョーコの声が聞きたくて、反対側の胸を、今度は唇で愛撫する。  
「あっ!う・・・ん・・・。だ、ダメ・・・敦賀さ・・・ん・・・・」  
そんな声に煽られ、蓮はキョーコの敏感な部分に口や指先で刺激を与え続ける。  
 
それで飽き足らなくなってきた蓮は、その綺麗な指先を脇腹に滑らせ、そのまま  
下の方まで撫でると、スカートの中の内股に触れる。  
「あっ!」  
「キョーコちゃん・・・・」  
蓮はキョーコの名を呼ぶと再度激しい口付けを与え、その合間に  
スカートと下着を脱がせるとそっとキョーコの足を広げようとする。  
「あ、あの、敦賀さん・・・私だけ、脱がされてるのは・・・・その・・・」  
恥ずかしそうにキョーコにそう言われ蓮は自分がシャツのボタンは外して  
いるものの、衣服を身に着けたままだということに気づく。  
自分が全く余裕がなく焦っていたことに思わず苦笑する。  
「ねえ、・・・・それは、俺の裸が見たいって事かな?」  
からかうようにそう言うと、キョーコは真っ赤になって抗議の声をあげるが  
そこで少しだけ、緊張もほどけたようだ。  
蓮はそんな様子に少し安心すると、自分も身につけていたものを脱ぎ去り、  
強くキョーコを抱きしめて、もう何度目かわからないキスを与える。  
触れ合うお互いの素肌から感じる体温に、二人とも昂ぶると同時に  
それはとてつもなく安心感を与えた。  
「・・・大丈夫だからね、心配しなくていいから・・・・」  
「・・・はい・・・・」  
蓮はキョーコの笑顔を見ると、再度彼女の足を開かせ、蓮の上体を彼女の  
下腹部によせる。彼女の泉からは、水が溢れていて、この快感が  
蓮だけのものではない事を教えてくれる。  
彼女に出来るだけ苦痛を与えないように、蓮は細く長い指先や、唇を使い、  
時間をかけて、丹念にキョーコのまだ誰も触れたことのない蕾をほどいていく。  
「ぁ・・・ん・・・っ・・・・は・・・あぁっ・・・・」  
彼女の声が媚薬のように、どんどん蓮を昂ぶらせていく。  
本当だったら今すぐにでも彼女の中に入っていきたいのを抑えつつ、  
キョーコの中がほどけていくまで丹念に愛していく。  
「あ・・・・敦賀・・・さん・・・・・」  
(もうそろそろ、大丈夫かな・・・・)  
 
それでも伴うであろう激しい痛みを心配しつつも、セカンドスキンを  
もうかなり昂ぶっている自分自身に装着し、キョーコの下の蕾にそっとあてがう。  
「ごめん、痛いかもしれないけど・・・・力・・・・抜いて・・・」  
「あ・・・あぁ・・・・っ!ん・・・・」  
ゆっくりと押し進められていく蓮自身に、十分解いたとはいえ初めて男性を  
受け入れるキョーコは苦痛に涙をためながらも、一生懸命に蓮を受け入れようとして  
くれる。そんなキョーコがさらに愛しくてたまらなくなる。  
キョーコを傷つけないよう、蓮はゆっくりと、自身を挿入していく。  
「あ・・・・は・・・・ぁ・・・敦賀・・・さん、の・・・熱い・・・!」  
「うん、・・・キョーコちゃんの、中も・・・すごく熱いよ・・・」  
そして自身を全て収め終わると、ゆっくりと腰を動かす。  
「もっと・・・力、抜いて・・・・」  
蓮は先ほどまでの愛撫の中でキョーコが特に敏感に反応をした場所を  
思い出しつつ、胸や脇腹などに丹念に愛撫を施しつつ、少しずつ動く  
スピードをあげていく。  
「ぁ・・・・あ、んっ・・・・!」  
 
キョーコの声も、だんだんと苦痛だけのそれではなくなっている事に気づき、  
蓮も大きく、余裕のない動きにになっていく。  
「ぁ、ん・・・敦賀・・・さん・・・・・!」  
「・・・・んって・・・・」  
「・・・え?」  
「蓮って・・・下の名前、で・・・呼んで」  
「・・・れ、ん・・・・蓮・・・・!あっ・・・!!」  
「ん・・・キョー・・・コ・・・!」  
彼女の声に焚きつけられるかのように、蓮はさらに奥へと腰を打ちつけ、  
彼女の締め付けと、最奥の熱さに、自分自身を解き放った・・・・  
 
 
初めての行為の後、キョーコは力尽きて、すぐに眠りに落ちてしまった。  
そんなキョーコの華奢な身体を優しく抱きしめて、どんどん大きくなる  
愛しさと、そして彼女も自分に対して同じような愛しさを持っている事を  
願い、初めての恋愛を教えてくれた少女の耳元に優しく囁いた。  
「ずっと、離さないよ・・・愛してる・・・・」  
 
 

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