遅くに帰ってそっとベッドルームを開けると、やはりキョーコはすでに眠っていた。  
上着を脱ぎながら近づいてベッドの端に腰かける。  
口を半開きにしてすーすーと無邪気な子供のように眠るキョーコが愛しくて、無意識に手が伸びる。  
頬に触れそうになったところで我に返って手を止めた。  
触れたい。隣りに寄り添って抱きしめたい。  
しかし冷えた指と身体ではキョーコが起きてしまうだろう。  
残念だがシャワーを浴びてくることにして、俺はなんとか傍を離れた。  
 
身体を温めて再び戻った俺は、起こさないようにゆっくりとキョーコの温もりに潜り込む。  
俺のほうを向いて寝ているキョーコは小さく唸り、緩んでいた唇はきゅっと閉められたが起きる気配はない。  
最近俺は毎晩帰りが遅くキョーコは先に眠っているので、こうやって寄り添っても起きないことは充分承知だ。  
それにこうやって、頬に触れても  
「ん…」  
首をすくめて微笑む表情に変わるだけで、  
軽く唇にキスを落としてみても…ほら、まったく反応がないし、  
それからこうしてガウンの胸元を広げてふぅっと息を吹きかけてみても、  
「…ぅ…ん」  
胸元に冷たい空気が入り込んだことにわずかに眉間が寄るくらいで、絶対に起きないんだよね、キョーコ?  
 
ひと通りキョーコの熟睡度を確認して、俺はここ最近の日課となっている行動に入った。  
ガウンの腰の紐をそっと解き、小ぶりな胸を露わにしてじっくり眺める。  
横を向いているせいで少々歪んだその膨らみにそっと触れる。気持ちいい。  
中央の突起のすぐ横には、俺が毎晩寝ている間に吸い付いているせいで消えることのない小さな痣。  
この一週間、明け方帰って昼まで寝ているせいで、キョーコとは電話で少し話しただけだ。  
キョーコははたしてこれに気付いているのだろうか?  
本当はこの果実に激しくしゃぶりつきたいが、キョーコを起こしてはいけないと我慢している。  
その代わりにこうして印をつけることで、多少なりとも欲望が抑えられている気がするのだ。  
 
舌を出して、先でそっと胸の尖りを突付いてみる。  
何度か突付くとピンと立って固くなる。  
誘うように尖るそれを、舌の先で小さく転がす。  
…ダメだ、これ以上すると俺が我慢できなくなりそうだ。  
はああ、とため息をついて、なんとかそこで制止する。  
「罪な子だね、キョーコ…」  
そしていつものように、ちゅうぅっと吸い付き、紅い印を最後に残した。  
「明日も遅いから、また一日離ればなれ、だ」  
淋しいよキョーコ。もっと君に触れて、もっと君を見ていたい。  
にっこり微笑む顔が見たい。頬を膨らませて拗ねるあの表情も見せて欲しい。  
でももうしばらくの辛抱だ、仕方ない。  
この仕事が終わったら、この触れ合えなかった時間を取り戻させてもらうから…  
ガウンを元に戻し、紐を結んで、キョーコにぎゅっとしがみついてから眠りに落ちた。  
 
そして翌日も、俺はまったく同じ行動を繰り返す。  
寝顔を見てからシャワーを浴び、キョーコの隣りに潜り込む。  
熟睡しているのを確認してガウンを広げ、その胸に少しだけイタズラをする。  
そして仕上げにと印を付けようとしたところで、頭をぐいっと押しやられた。  
「つ、つ、敦賀さんっ!!今日こそは現行犯逮捕ですっ!!!」  
「驚いたな…おはようキョーコ」  
「おはようじゃありません!何をやってるんですか、毎晩毎晩、こ、こんなっ、こんな…っ!」  
「まったくだ、起きてくれてよかったよ。もう限界だったんだ」  
「へ?ちょ…っと…なにしてっ……あ…も、だめですっ」  
「ごめんね、明日は寝不足になるだろうけど」  
溜め込んでいた分、暴走しそうだ…  
早くも何も考えられなくなりそうな状態の俺は、夢中で執拗な愛撫を施していく。  
「あっ…だ、めっ」  
拒絶の言葉を吐いたキョーコの手を取り俺の股間を触らせる。  
キョーコは目を見開いて驚き、そして真っ赤になって俯いた。  
慌てて引こうとする腕をつかみ、しっかりと触れさせたまま離さずにいると、キョーコは小さく呟いた。  
「…敦賀さん…こんなに…その…」  
「うん、だから…だめ?どうしても?」  
俺の言葉にキョーコは少し黙って考える。そしてゆっくりと口を開いた。  
「いえ……わ、私も…っ…あの、だから…」  
「キョーコも、なに?」  
わかっているけど、とりあえず聞いてみる。  
キョーコは唇をぎゅっと噛みしめて泣きそうな顔になったが、  
空いている手で俺のもう片方の手をそっと握り、自分の秘部へと招いて触らせた。  
中指で溝にそっと触れると、とろりと蜜が垂れて指を濡らした。  
「すごいね」  
「敦賀さんだって、ものすごく……おっきく、なってます…」  
キョーコの言葉に俺の抑制心など粉々に飛び散って、そのまま朝までキョーコを抱いた。  
何度も何度も、淫らに絡み合う愛の液が、どちらのものともわからなくなるまで。  
 

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