・・・なんて話をしたのが3ヶ月前。
月日が経つのって早いわねー・・・。
って年寄りみたいじゃない私。まだ花の女子高生なのに!
結局尚は(信じられないことに!)私の抜き打ちチェックにも耐え、
1ヶ月遊ばずやらずの禁欲生活を見事クリアした。
でも「もしまたなんか不審なことがあったらすぐに出て行く」って約束で、
とりあえず尚との同棲を再開した。
荷物を持って尚の家に入った瞬間、キスされた。
しかもかな〜り濃厚なやつ。
そのまま押し倒されそうになったけど「出て行く!」って喚いてなんとか尚を鎮め。
まったく!やっぱりこの男信用ならない!
・・・そう思ったけど。最初のキス、実はかなり気持ちよかったのよね。
だってだって!私そういうこと慣れてないし!っていうか初めてだし!
尚も尚で私がどんなシチュエーションに弱いかとか・・・今どんな妄想してるとか。
全部お見通しじゃない!?付き合い長いし!
だから!だから!!仕方ないと思うのよ!!!
同棲再開2日後にはお姫様抱っこにお姫様モードが全開になっちゃって頭ん中にバラが咲いてるうちに
ベッドに沈められて(ベッドも私好みにお姫様仕様にしてあったし!)やっぱり尚のテクにはかなわなくて
指とか舌でイかされまくっちゃって(初めてなのに・・・!)気づいたら挿入寸前だったって!
仕方ないわよね!?
・・・って私なに考えてるのよ〜〜〜〜〜〜〜!あぁもう恥ずかしい!
結局そのときは私があんまりにも痛がったから、結局最後まではできなかったんだけど。
でもそこでちゃんとやめてくれたから、その後も尚のこと結構信じられるようになったのよね。
好きかどうかって聞かれると・・・まだ正直微妙だけど。
でも絶対嫌いじゃない。少なくとも憎んではない。
まぁ、前のように妄信的になるってこともないんだけど。
でも私に家事を強要しないし、仕事で遅くなるときは連絡くれるし、なにより傍にいてくれる。
っていうか家にいるときは四六時中ベッタリ。そっちのが信じられないわよねぇ?
それで、今の状況はというと。
「・・・ねぇ、いつまでそうしてるのよ?」
「んー。俺が飽きるまで」
私の胸元で尚がモゴモゴと呟く。
尚って、胸がでかいのが好きとか言ってたけどただのおっぱいフェチ?
・・・だって。さっきから飽きもせず私の胸をなめたり吸ったりしてる。
それは、まぁ、私も気持ち良いんだけど・・・。
「そろそろお昼御飯作りたいんだけど・・・離してくれない?」
「やだ」
即答かい。でもいつまで続くか分からないし。
「もーいいでしょー。朝っぱらからサカらないでよ」
今日は珍しく2人ともオフ。
だから布団干したり普段出来ないとこを掃除したりしたかったんだけど、
日頃の疲れが溜まってたのか目が覚めたらもうお昼近かった。
家事はしなくていいとは言われてるんだけどねー。
一応分担制にはしてるんだけど、やっぱりというかなんというか、
尚にまともな家事なんてできるわけもなく。
特に料理に関しては、作ってくれって懇願された。
私じゃないとダメ、と同じくらい私の作った食事が一番好きらしい。
まぁ、そう言われて悪い気はしないしね。
でもこの間、敦賀さんにも何度か手料理を作ってあげたことを言ったら
ものすごーくムクれてた。
ほっといたら向こうからしょんぼりしてじゃれついてきたけど。
なんか、最近尚が可愛く見えてしょうがないのよねぇ、ふふ。
「好きな女と一緒に寝てんだぜ。サカるに決まってんだろ」
急に真顔になった尚が、私の上に覆いかぶさってきた。
上半身裸で、切なげに私を見つめる尚。
・・・やっぱりかっこいいなぁ。
体鍛えるためにジム通ってたり、自己鍛錬は怠らないのよね。
そういうとこはストイックなんだから。
それも敦賀さんとおんなじ、って言ったらまたムクれるかしら?
「今我慢したら、後でご褒美あげる」
尚がピク、と動く。
だいぶコイツの扱い方も上手くなってきたわね、私。
「・・・何くれんの?」
「何がいい?」
「一緒に風呂」
またもや即答。
お風呂・・・かぁ・・・。それは私が拒んでることのうちの1つ。だって明るくて、しかも
なんも隠すものもないところで裸同士なんて・・・!
やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。
でも、・・・今日は。
「いいわよ」
「へっ?」
またダメって言われると思ってたんだろう。あっさり承諾されて尚が間抜けな声をあげる。
「いいのか?」
「・・・うん」
ちょっと、最近考えてることがあるのよね・・・。
約束どおり、尚は夜までおとなしくしてた。
布団干しとかの重労働なんて進んでやってくれて。
まぁこの後ご褒美があると思えば、かしらね。
そして、今は2人で脱衣所。
「さ、先に入っててよ」
「やーだね。一緒に風呂ってのは、脱ぐとこから含まれんだぜ?」
「ちょ、ちょっと!」
尚が私の服に手をかける。
「や、私だけ先に脱ぐのやだっ」
「お、それオイシーな」
え、墓穴?力で抵抗してもかなわないのは明らかで、私はあっという間に全裸にされてしまった。
スカートとパンツ一緒におろすことないじゃない!
もー恥ずかしくて泣きそう・・・。
しかも、尚はマジマジと私の体を見つめてくる。
「キョーコ、胸でかくなった?」
「えっ・・・」
「俺がいっつも揉んでるおかげかなー」
「う、うるさいっ!もー先入ってるわよ!」
「だーめ」
バスルームに入ろうとした私の腰を片腕で引き寄せると、もう片方の手で器用に自分の服を脱いでいく。
肌が密着する部分がどんどん増えていって、嫌でも私の心拍数は上がってしまう。
腰にまわした腕が上へ伸びてくる。
「お前ドキドキしてる」
そんなこと、言われなくてもわかってる。
真っ赤になってうつむくと、胸にあてられた手がいやらしい動きをはじめた。
「ちょっっとっ!」
「んー、どうしたらキョーコがもっとドキドキすんのかと思って・・・」
そういいながら尚は人差し指と中指で私の胸の突起を摘んだ。
「そっそれ以上したら一緒にお風呂入んないわよ!」
私は尚の手を押さえて喚いた。
「わかったよ」
尚は苦笑いをして、私の腰を抱いたままバスルームに入っていった。
洗ってやるという尚の申し出は却下して、洗ってくれという尚のお願いも退け、
さっさと自分の頭と体を洗い終えると私は湯船に浸かった。
「冷てーなー」
そう言いながら自分も洗い終えた尚も、浴槽に体を沈めてきた。
って!なんで私の背後に!?
私が尚のスペースを開けるためによけようとしたらまた腰に腕を回されて、尚の足の間に
座らされた。
私の背中に尚の胸が密着している。
「キョーコ、後ろから抱きしめられんの好きだろ?」
またもやお見通し?そーよ好きよ、何か悪い?
私が黙ってると、尚の手がだんだん下腹部へと伸びてきた。
一緒にお風呂入る以上、そういうことになるのは予想ついてたけど・・・
やっぱり恥ずかしい。
抵抗こそしないものの、じっと身を硬くしてる私の顔を尚が覗き込んできた。
「やっぱここじゃいやか?ならやめるけど・・・」
「いや、じゃ、ない。けど・・・」
「けど?」
「恥ずかしいだけ・・・」
顔を真っ赤にして消え入りそうな声で言う。
「っっっ!もーお前可愛すぎる!」
尚が首を伸ばしてキスを求めてきたので、私もそれに応える。
やっぱり、この唇大好き。気持ちいい。
最初は触れるように、優しく。
触れるだけのキスを繰り返してると、いつも物足りなくなってもっともっととねだってしまう。
今度は尚がそれに応えてくれる。だんだんと深くなるキス。
尚の舌が私の口内に侵入してくる。激しいキスを繰り返していたら、頭がボウっとしてきた。
お風呂の中でこんなことしてたらのぼせちゃうんじゃないかしら―――
ふと気づくと、尚の手はもう私の茂みまで到達していて。
「あ・・・」
抗議の声を上げようとしたけど。でももう。
このまま流されてしまいたい。
そんな私の気持ちも見透かしたかのように尚の手はどんどん進んでくる。
茂みを分け入って、尚の指が私の1番感じるところに到達した。
「どーする?やめる?」
この男は。この期に及んでまだそんなこと言うの!?
「う・・・意地悪っもう・・・」
尚は触れるか触れないかのところで指を止めてニヤニヤ笑っている。
なんか悔しい。
「じゃ、やめるっ」
そう言って尚から離れようとすると、尚は慌てて私の体を押し留める。
「悪かったって・・・してやるから」
「してやる?させて欲しいんでしょ?」
今度は私が意地悪してみる。
「触らせてくださいって言ってみなさいよ」
「触らせてください」
え、なんで、そんな、素直に。
「だって触りたいもん・・・キョーコのいろんなとこ」
また、見透かされた!?
尚は私の了解も得ずに、私の、1番感じるソレに触れた―――――
「あ・・・んっ」
後ろから抱きしめられて。片方の手には胸の突起を弄くられて。
もう片方の手ではアソコを弄くられて。
この状況で感じないわけがない。
「キョーコ・・・ほら、お前のココ、すげー濡れてる・・・わかるか?」
「あ、んんっぅわ、わかんないぃ・・・あっ」
分かってる・・・けど、そんなこと言えない。
尚だって知ってるくせに!
こういうときの尚はほんとに意地悪だ。
「あぅぅ・・・あ、も、もー・・・だめぇぇ」
「いかせて欲しい?」
耳もとで囁かれて、私はコクコクと首を縦に振る。
「はぁ、あ、ぅ・・・も、おねがっいっ・・・」
「どーしたらいい?言ってみ?」
「はんっ・・・」
アソコを軽く指先で弾かれて、私は切なげな声を漏らす。
「あ、も、もっとっ・・・」
「もっと、何?」
「あぅ、あ、は・・・げ、しく、してぇっ・・・」
「りょーかい」
尚が指の動きを早める。その振動に身を任せるようにして、私の体も痙攣する。
「あ、も、だめ、だめっいっちゃ、いっちゃうぅっっ!あぁぁんっ!」
頭の中が真っ白になって。なにかがはじけるような・・・とにかく、気持ちいい。
クッタリしてしまった私の体を抱えなおして、尚の指がさらに奥へと進められる。
私はそれを感じて、思わず身を硬くする。
「力、抜いて・・・」
尚に言われて力を抜くように努力はしてみるけど。
「うっ・・・っつぅ・・・」
尚の指が入れられると、やっぱり痛い。
「動かすぞ」
尚の指がゆっくり、ゆっくり動かされる。
「あ・・・い、たぁっ・・・っつ」
実は。
あの最初の日から幾度となくこういうことはしてるんだけど・・・とにかく痛い。
耐えようと思っても最後にはボロボロ泣いてしまうほど痛い。
今でこそ指くらいならなんとか入るけど、尚のアレなんてとてもじゃないけど無理。
我慢はしてるのよ?尚を迎え入れたくて、努力もしてるのよ?
でも・・・物理的に無理なんだもの・・・。
この間は、どうしても入れて欲しくて、尚にも感じて欲しくて限界まで我慢してたら
最後は尚の方が痛がってた。
みんなこんなに痛いの?私のが人のより小さいの?
いつまでたってもひとつになれなくて、悲しくなってくる。
尚を拒みたいわけじゃないのに・・・。
尚は「仕方ないさ、ゆっくり慣らしていこう」って笑ってくれるけど。
いつも私をいかせてくれたあと、一人でしてるみたいで・・・なんだか申し訳なくなってくる。
一緒にお風呂に入ったのはせめてものお返し、っていうのもあるし、それに、
いつもと違う場所だったらもしかしたら、って思ったんだけど・・・やっぱり、ダメだった。
でも今日は、ここで終わらせない。
「やっぱ無理かー・・・」
苦笑いをしながら尚が指を抜く。
「尚ちゃん・・・ちょっと、湯船に、腰かけて?」
尚が驚いたような顔で私を見る。
「なに?」
「あ、いや・・・」
尚は不思議そうな顔をしながらも私の言うとおりにする。
私は壁に背をつけて浴槽のふちに腰掛けた尚の、足の間に入る。
私だって、尚に感じてもらいたいから。
意を決して、目の前にある尚のソレに口を近づけた。
「ちょ、キョーコお前っ・・・」
私のしようとしてることを理解したのか尚が慌てたような声を出す。
「キョーコ・・・いいのか?」
尚は決して私にやれって強要しなかった。私も初めはそんなこと出来ない!って
思ってたんだけど。
でも、尚だって口でしてくれる。私を気持ちよくさせるためにいろんなことをしてくれる。
私だってお返しがしたい。
「いいよ、尚ちゃんのだもん。尚ちゃんにも気持ちよくなってほしい」
私は笑顔で言って、尚のモノを口に含んだ。
「う・・・」
尚の声が漏れる。
もっと、もっと聞きたい。尚が感じてくれてるのを見てみたい。
私は必死で舌を這わせ、舐めあげた。
「あっ・・・すげ・・・すげぇ、熱い。お前の口・・・」
「気持ち良い・・・?」
「あぁ・・・すっげぇ気持ちいい・・・」
「良かった・・・」
私は微笑むと、再び尚のモノに唇を這わせた。
結局、尚をいかせることはできなかったんだけど。
でも、ひとつ分かったことがある。
また、尚のことを好きになれた、ってこと。
尚にも感じて欲しいと思う、尚とひとつになりたいって思うってことは
ちゃんと尚を好きだってことよね?
あんなことされて、もう男の人を好きになることなんてないって思ってたけど・・・
え、気づくの遅すぎ?
うるさいわねっ!人間不信になりすぎて色々と感情に鈍感になってたのよ!
お風呂から上がって、また尚のひざの上で抱っこされながらテレビを見てるとき
私はそんなことをぼんやりと考えていた。
あ、そういえば。
「ねぇ」
「ん?」
「さっき変な顔したの、なんだったの?お風呂で」
「変な顔?したか?」
「した」
「気のせいじゃね?」
「気のせいじゃない。私が、その、・・・口でする前くらい」
「あー、お前がいきなり変なこというから」
「違う、なんかもっと驚いたみたいな顔」
「してない」
「・・・ふーーーーーーーーーーん」
「んだよ」
「明日っから行ってらっしゃいのチューなしね」
「え」
「おかえりなさいのチューもなしね」
「う」
「どーする?」
こんなことで焦る尚が可愛い。些細なことだけど、愛されてるんだなぁって思う。
「どーする?」
「っっあぁ!もう分かったよ言うよ!キョーコに久しぶりに尚ちゃんって呼ばれて
うれしかったんだよ!悪かったなガキみたいで!」
誰もガキなんて言ってないのに。
あぁもうほんと可愛いなぁ。
こんなに長いこと一緒にいてやっとお互いに好きだって自覚しあうなんて、
不器用なカップルだけど。
私たちの先はきっと長く長く続くから・・・いつか、ひとつになれるよね?