「…あっ、あぁっん、んんんっ、つっ、つる、がさっ、…はあぁっ、んんっ、まだぁっ!?」  
下の口で俺を受け入れながら、キョーコは目に涙をいっぱいためて、俺を見る。  
「まだだ。いいから、素直に言う事きいて、いっぱいイきなさい」  
キョーコの両膝を持って、M字型にし目一杯開いて、腰を打ちつける。  
奥まで突き上げて、腹側の壁をえぐるように責めたてると、いつも呆気なく意識を手放すくせに、  
今日に至っては何故か、歯を食いしばって耐えている。  
「…やぁっ、やなのっ、んんぅっ、…つ、敦賀っ、さんっ、と、あぁああっ、一緒がっ、いいっ」  
「でも、もう限界だろう?」  
「あああっ!それだめっ、だめなのっ!んんんっ、ぃやっ」  
嫌じゃないくせに、何言ってんだか。  
奥の方に先端を当てたまま、ガクガクと体を揺すってやると、キョーコは悲鳴のような悦がり声を上げた。  
「これ、好きだろう?ほら、何回でもイっていいから」  
「いやぁっ、…んんっ、ああんっ、んぅっ、あああっ、だめぇ、それっ」  
キョーコの中はゆるゆると細かい収縮を繰り返し、限界が近い事を教えてくれる。  
しかし、今日のキョーコは強情だ。素直じゃない。  
久しぶりに会ったから、いっぱいイかせてやろうと思ったのに。  
「嫌、じゃないだろう?ほら、キョーコの中。イきたいって蠢いてる」  
ムズムズと俺を締め付ける波の間隔が、狭くなってきている。  
「あっ、あぁあっ、んぅっ、…ふっ、あああんっ、だめっ、ですっ、てばぁ」  
膝を掴んだまま奥まで突き入れると、キョーコの中は、更に俺を締め付けてくる。  
ねっとりと襞が絡みついて、俺を高ぶらせた。  
「……ったく、今日の君は、強情だな」  
「んんぅ、…って、ああっ、だって、久しぶりっ、だからぁ」  
キョーコの尻と、俺の腰がぶつかる音が響く。  
「一緒がっ、いいんですぅっ、あぁああっ、んねっ?ガマン、する、からっ、お願いっ。敦賀さぁ、んんんっ」  
久しぶり故、性急に事を進めた結果の乱れた衣服。  
紅潮した頬、薄く開いたままの唇、おまけに潤んだ瞳でそんなお願いをされたら……。  
(きかない訳にはいかないじゃないか)  
キョーコの姿に、全身がぞくぞくとうち震える。  
快感が一気に駆け巡り、何かがぶつっとはじけた。  
「うあっ!?ひゃっ、あぁあんっ、ああっ、激し、いぃいっ」  
「ガマン、するんだろ?ちょっと、待って」  
 
抜き差しを繰り返し、奥まで侵入する度に、キョーコは腰をくねらせた。  
俺の動きに合わせて、内襞をヒクヒクと蠢かす。  
「あああっ、もっ、だめっ、そんなっ、だめなのっ、敦賀さんっ、早くぅっ!」  
快感で突っ張り、閉じそうになる脚を無理矢理開かせて、更に奥を目指した。  
いつもの事ながら、キョーコは見事に俺を煽ってくれる。  
(まだまだ青いな、俺も……)  
心の中でぼやきながら、キツく締め付けるキョーコの中を、えぐり込むように突き上げ襞を擦り上げた。  
「イくよ、キョーコ」  
「はあぁっ、キてっ!敦賀さんっ!あぁああぁ、一緒にっ、キてぇっ!」  
一際キツく俺を締め上げるキョーコの奥で、閃光に似た快楽に飲まれていく。  
「あぁ、ああぁ、あああぁぁあっ!!」  
ガクガクと体をしならせ、ビクビクと仰け反りながら痙攣するキョーコになだれ込む。  
避妊具の中に欲望を吐き出しながら、キョーコにのしかかった。  
お互いの汗で、ぴっとりと張り付く肌が心地良いと感じた。  
 
 
 
「どうした?今日は。急かしたりして……」  
二人で裸になり、くるまったシーツの中で訊いた。  
キョーコはもしょもしょと、俺の腕の中に潜り込んでくる。  
「久しぶりだったから、一緒が良かったんです」  
と、耳元で話す。こしょこしょと動く唇や、鼓膜を揺する声がこそばゆい。  
「そうか。俺は、いっぱいイくキョーコが見たかったな」  
キョーコの体をひっぺがして、顔を覗き込む。  
顔を紅くして微笑むキョーコが可愛い。  
「す、すいません」  
恥ずかしいのか、目は合わせてくれない。  
「あの、もし、嫌じゃなければ……」  
もじもじと上目遣いで俺を見て、また、視線をそらせた。  
「あの、もう一回、しませんか?それで、あの……」  
いっぱいイかせてください、と、小さい声で囁いて、  
抱きついてくるキョーコの可愛さを目の前にして、断る理由なんてない。  
(まだまだ青いな、俺も……)  
キョーコを押し倒し、深く深く口付けた後、  
「嫌なんかじゃないよ。むしろ好都合だ」  
と言ったら、  
「なんですかそれ」  
と、楽しそうに笑う。  
「眠らせないから、覚悟して?」  
目を見て言うと、キョーコは照れながら視線を合わせてくれる。  
「はい。でも、ほどほどにしてくださっ…、ん」  
唇を塞いで、舌を貪る。  
(そんな事できるわけないじゃないか)  
二人でシーツの海に潜り込み、熱く甘やかな快楽の波に呑まれていった。  
 

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