「おい、小娘。六本木に連れていけ。それか女をこの部屋に呼べ。」
横暴なハリウッドスターの突然の要求に、
キョーコは彼のために料理していたその手を止めた。
「はぁぁ!?女!?何言ってるんですか!?」
「うるさい。こっちは日本に来てからもう三日も禁欲生活を送ってるんだ。
女を抱かなきゃ死んじまうぞ。」
「たった三日で威張れることですか!おお恐い!ハリウッドスターって獣並みね!」
「ふん……口の減らない女だな。」
ゆっくりとソファーから身を離し、キッチンにいるキョーコの元へと近づく。
「ちょ……な、なんなんですか。」
じりじりと間合いを詰められて、逃げ場を失ったキョーコは
ヒズリに向かって包丁を突き出した。
「ふん、俺に斬りかかろうっていうのか?」
キョーコのわずかばかりの抵抗を嘲笑すると、そのまま両腕を頭上に捻り上げる。
「痛っ……」
「こういう物を振り回すんじゃない。」
包丁を取り上げられ、片手で意図も簡単に拘束される。
身動きがとれない。
「ふん……小娘だが……スタイルはまぁ悪くないな。」
キョーコの体を至近距離でマジマジと眺める。
「ちょ……なんの真似…っ」
「おまえは俺の世話係なんだろう?」
ヒズリの膝が、キョーコ脚の間を割って入った。
そのままグリグリと膣をこすりあげる。
「あ……いやぁ……!」
突然の刺激に、悲鳴にも似た声が出た。
痛いような、もどかしいような、不思議な感覚に襲われる。
「胸は……小さいな」
布ごしにキョーコの胸を揉む。
時々指を立て、頂きをカリカリと引っ掻くようにしてもてあそぶ。
「ふぁ……ああっ」
キョーコの体がびくんっと跳ねた。
「だが感度はいいみたいだ……」
スルスルと手を服の中に入れブラジャーを捲りあげると、直にその膨らみに触れる。
「……やだ……っ!」
体をねじり、拘束する腕から逃れようとするものの、
その力には抗えない。
「無駄だよ。おとなしくしてろ。……初めてってわけじゃないんだろ?」
耳元で囁かれ、舌をねじこまれる。
ピチャピチャという音が鼓膜に響き、肌が奮い起つ。
「ん……ふっ」
「耳が感じるのか?」
胸の頂が、苦しいくらいにその存在を主張していた。
指で押し潰したり、コリコリと捻ってその反応を楽しむ。
「この分じゃ、こっちも凄いことになってるんだろう……?」
そろそろと手を下に移動させると、そのままスカートの中へと侵入していく。
ヒズリの手が太股を撫で上げ、キョーコの両足に力が入る。
「もう……やめてください……!私の今までの態度が気に入らなかったのなら謝ります!だから……っ」
キョーコの言葉などお構い無しに、
ヒズリはショーツ越しにキョーコの蕾へと爪を立てた。
「ゃあ……っ!」
一瞬ビクっと体が跳ね、そのまま天を仰ぐ。
露になった白い喉元を舐め上げながら、ヒズリはなおも秘所への愛撫をやめない。
「すごいな……お漏らししたみたいにビショビショじゃないか……」
「ふ……やぁぁ……」
もはや言葉など出てこない。脳天まで電気が走り、体中がビリビリと痺れる。
ヒズリはキョーコのショーツをずらすと、その隙間から指を入れた。
直にキョーコの茂みを触り、割れ目に指を往復させる。
「熱……ふやけきってるじゃないか……」
「うぅ……っ、んっ、」
顔を真っ赤にし、イヤイヤと首を横に振るキョーコ。
「惜しいことをしたな……。こんな上質な女なら
もっと早く抱いておけば良かった……」
ヒズリはベルトに手をかけて、カチャカチャと自らの物を取り出した。
堅く反り返ったそれを見て、キョーコの顔が再び恐怖で歪む。
「あ……嫌ぁっ……!お願いっ、それだけは……っ」
「……この期に及んでまだそんなことを?おまえのここは男欲しさにヒクついてるぞ……」
ツプ……と中指を一本指し込む。
同時に親指でクリトリスを刺激してやると、キョーコの中がザワザワと騒ぎ出す。
「おまえ、さっき俺のことを『獣並み』だと言ったな……?
いいだろう、望み通り獣のスタイルで犯してやる。」
ニヤリと妖艶な笑みを浮かべると、キョーコを床に四ん這いにさせる。
後ろから腰をガッチリと掴むと、
自らの堅くなったモノを膣にあてがった。
「い……いやぁぁあっっ!」
キョーコの叫びと共に、その楔を埋め込んでいく。
「く……っ、キツっ」
凄まじい圧迫感に、ヒズリの眉間に皺がよった。
「やあぁぁっ!痛っ!!……んんっ!」
キョーコは悲痛な叫びを漏らす。
「おまえ……まさか……?」
ツー…と太股を流れ落ちる、赤い印。
「うっ……うっ……」
頬を伝う一筋の涙。
「悪いことをしたな……」
さすがのヒズリも、罪悪感に蝕まれる。
「好きな男の顔でも思い浮かべてろ。そうすればすぐに……終わるから」
そして、腰の律動を始める。
ギシギシと床が鳴り、何度も楔を打ち付けられる。
「…んっ………ぁ……」
「おまえ、確かキョーコって名前だったよな……?今だけそう呼んでやる。
……キョーコっ」
ヒズリの息が徐々に上がり始める。
遠のきそうになる意識の中、キョーコの脳裏をかすめる笑顔。
―――敦賀さん……
ゆっくりと目を閉じ、キョーコは全身の力を抜いた。
そしてヒズリの欲望が尽きるまで、ただただその身を任せていた。
完