そんなに気になるなら、俺のも“味見”してみれば−−−−…?  
 
え−−−!?  
 
耳元で囁いた言葉の意味が飲み込めないでいるらしいキョーコの、可愛らしい唇を蓮は塞いだ。  
 
「んっ、な……」  
なにを、と言いかけ開いた唇をさらに割り舌を絡ませる。  
 
思わず身をよじり、ソファから身を起こそうとするキョーコだったが、動きを読んでいた蓮に既に先回りされていた。  
。  
 
まさか舌を噛む訳にもいかず、蓮が咥内をまさぐる動きを息も出来ずに感じている。  
 
ややあって、口の中に舌以外の感触が侵入し、ゆっくりと喉の奥を滑っていく。  
 
「ワインゼリー…」  
 
ようやく唇を離して貰えたものの、とうに体からは抵抗する力は無く、  
それが蓮によるものか、アルコールのせいなのか、キョーコには既に分からなくなっていた。  
 
(完)  

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