「最上さん…髪、伸びた?」  
「あっ、そういえば少し…ですけれど…」  
「ん、触っても良い?」  
「は、はい…」もう触ってらっしゃいますけど…  
「…良い香りがする…」  
「…敦賀さんのシャンプーと同じ…ですよ…」  
敦賀さんっ!い、息が髪に…!  
「…うん…」  
チュッ  
「…最上さん…髪に…キスして良い?」  
…うっ、もうしましたよね?…  
ひやっとした物が優しく項を伝う  
「…綺麗な、項だね…」  
言いながら、別の手が更にゆっくりと髪を梳く  
耳の後ろから項へと指が這い、それは優しく頬を撫でた。眉、目、鼻筋、頬、耳、顔のライン、唇…一つ一つ輪郭を確かめる様に優しく…  
そして、再び髪を一房取り口付ける男  
「…うん、似合うよ…最上さんに…可愛い…」  
「…アッ、アリガトウ…ゴザイマス…」  
 
 
 

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