「ハニー、おはよう」
「……おはようございます」
「今日もいい天気だね、ダーリン」
「……その様ですね」
「あぁ、ベイビーの作ってくれる朝ごはんはいい匂いだね」
「……ありがとうございます」
「マイ キューティー、コーヒーにする?それともジュース?」
「……コーヒーを用意しています」
「さすが俺のリトルマーメイド!」
「………」
「ん?どうして俺のスイートハートは、朝から眉間にシワを寄せているのかな?」
「……敦賀さん、これは何の嫌がらせですか?」
「嫌がらせ?人聞きの悪い。何の事かな?」
「さっきから貴方の美しい口から発せられる不可思議な呼び名の事です…」
「あぁ、だって君は名前では呼ばれたくないみたいだから、ペットネーム(愛称)があった方が良いかなと思ってね。どれが一番しっくりくるか試してる所だよスイーティー?」
「……それを世間一般では嫌がらせと呼ぶのでは?」
「君は、俺の余りある愛情を嫌がらせ呼ばわりするの?それは、かなり…気に食わないかな」
「はぁ、愛情は良いんですが…ペットネームはやめませんか?」
「…だって、キョーコって呼ばせてくれなかったじゃないか」
「そんな、名前位で拗ねないで下さい天下の敦賀蓮が…」
「名前位じゃないよ!もうずっと名前で呼びたかったのに、君はいつまでたっても恥ずかしがって呼ばせてくれないし…俺の事も名前で呼んでくれないよね」
「………はぁ……参りました。……蓮、お願いだからキョーコって呼んで?」
「………」
「蓮?」
「………」
「…敦賀さん?」
「ダメ!蓮って呼んでキョーコ?」
「……蓮、ご飯にしましょう?今日の撮影も早いですよね?」
「うん、そうだね。手伝うよキョーコ!」
「クスクス、ありがとうございます」
「今日は、何だかとっても良い日になる気がするよキョーコ!」
「えぇ、蓮。私もですよ」